岩手大学 / 農学部食料生産環境学科
納品先が未定だった人参の販売活動
大学1年生の11月から農業団体「遊休地活用プロジェクト-畑ラボ-」で代表として学生が栽培下人参の販売活動を開始した。私が1年生の時、小規模な畑で支出を補える収入が得られれば学生団体の継続化に繋がるかと思い、納品未定の人参1000kgの販売を開始した。営業を開始した当初、流通品より形・大きさが劣るため八百屋や料理店の営業で適正価格の納品さえ困難で、開始1ヵ月の納品量は10kgで成果を出せなかった。しかし、私は継続的な取引が目的に1番大事だと思い、販売活動を改善するために自分ができることを模索した。そこで朝市販売や農業仲介者との取引は、納品頻度と生産情報の2点に需要が高いと感じ、納品先を絞って取り組んだ。前者は少量でも毎週農業仲介者への納品や毎日朝市での販売活動をメンバーと継続し、学生でも定期的な納品ができる結果を残した。後者は朝市で購入した消費者の意見を参考に、品種の概要や団体の活動を資料化・ポップ作成等情報提供の改善に努めた。さらに農業仲介者とは地元スーパーとの取引で野菜の不足に助力し、相手の信頼を得ようと取り組んだ。最終的には6カ月で1000kgの販路先を見つけきると共に、来年度の契約栽培先を開拓する関係を構築できた。