工藤 浩志
第2回 「伝わったはず」「分かったつもり」になっていませんか?
人は「伝わったはず」「分かったつもり」になって行動を起こしがちです。自身の関心に集中してしまい、それが相手と同じ目線や考えと思い込みがちです。また、私たち日本人は「相手を傷つけない」と配慮して要求をはっきり言わない傾向があります。要求を受けた側も非難していると誤解されたくないため、「どうして」と相手の意図を確認しないことがしばしばです。これが災いし、関係者それぞれで解釈する内容が少しずつ違っていて、後になって問題が起こることが少なくありません。