松本興産株式会社 / 製造部部長
各種改善
・2020年1月製造部長として入社。尚、ISO9001と14001の管理責任者、防火管理者にも任命さ れる。自分の業務の優先度を決めるため、製造部の現状分析を行った。結果、不良品廃棄のロスコスト が多く、毎月220万円/月の不良品廃棄額が発生。又、後工程への検査工程への不良流出率が、 1.31%と高く、検査工数増の為、人件費増となり経営を圧迫していた。更に顧客に対しクレームの発生 が60件/年と多く、顧客主要取引先100社中、ワースト1の状態で、顧客からの信頼喪失しており、 新規受注を出せないとの指摘を受け、今後の事業体制、及び事業継続に影響がある状態であった。これ らの結果を踏まえ「不良削減プロジェクト」、「検査工数削減プロジェクト」、「クレーム削減プロジェクト」を発 足し、自分がリーダーとして活動。結果、以下の成果を得た。 ・「不良削減プロジェクト」:、2019年度発生不良、382,000個→132,000個にし、不良品25万個 の削減と、2500万円の経費削減を図った。 ・「検査工数削減プロジェクト」:2019年度検査作業総工数、63,000時間→59,333時間にし、 3,667時間/年の検査工数を削減を図り、検査工数費用を440万円/年 削減した。 ・「クレーム削減プロジェクト」:クレーム発生のデータを確認すると、新規品の量産開始から 3~4ケ月経過の頃が多いと判明。更に新規品の受注決定~量産までの初期流動管理の管理不 足と分かり、IATF16949のAPQPを導入した。結果、2021年度中間期の3月には、指摘された 顧客の主要取引先のワースト10の圏外になることができ、次機種の受注検討対象社と評価を受 け、信頼回復することができた。 ・防火管理者としての業務として以下業務も行った。 2020年8月 消防署と県土整備事務所の視察により工場の一部が消防法と建築基準法に違反しているとの指摘があり、防火管理者として対応。建築設計士を雇い、行政と調整を行いながら、消防法と建築基準法に沿った、工場の改修工事をすることにした。改修設計が終了、新担当者へ引き継ぎ。 ・材料歩留まり改善もコストインパクトが少ないが、以下の様に行った経験もあり。 製品の材料としてΦ10㎜~Φ40㎜の棒状金属を使用している。2品番だけ鋸切断機を使用して いたが材料100%とした場合、製品になる部分が79%であった。材料切断の鋸刃の幅を小さ くすることで、製品になる部分を89%とし、歩留まり向上を図り、材料の購入金額を473,270円/年 削減した。 ・2021年1月に生産管理、及び出荷担当部門の工場管理部へ工場管理部長として異動。 ・2021年4月に5月で満60歳となる為、役職定年で総務人事部へ異動。 ・2022年1月に自己都合により退職。