塚崎 秀雄
東京カメラ部株式会社 / 代表取締役CEO
なぜ人は自説を曲げないのか 歩み寄る4つの方法を説く本
日経BOOKプラスさんでの連載第4回「なぜ人は自説を曲げないのか 歩み寄る4つの方法を説く本」が公開となっていました(汗 ・完全な意見の一致を前にしたときに違った見解を表明できる個人は、30%しかいない ・コメントを操作して最初に高評価のレビューを掲載すると、それに続く好意的なレビューの数は通常より32%多くなり、実験終了時の総合評価はなんと25%も上昇する なんとも、私たちは周りの意見に影響されやすいものです。そんな私たちが権威ある方の意見に反論するのは極めて困難であることは、ここ数年の世界の潮流を見れば一目瞭然だと思います。 前回ご紹介した『 知ってるつもり 無知の科学 』も良書でしたが、今回ご紹介する『 事実はなぜ人の意見を変えられないのか 説得力と影響力の科学 』(ターリ・シャーロット著/上原直子訳/白揚社)も、今、世界各国で起きているネット炎上や分断化を止められないのか、また、わたしを筆頭に各自が直面する問題で悩むのかについて、考える上で良いヒントをくれる本です。