フィリピンにボランティア
私が参加した国際協働の団体は全国から学生が集まり、大学院生まで参加することができる。私は大学二年生という立場だが、誰よりもこの活動の魅力と可能性を感じ実行委員長に立候補した。私が参加者として感じていた大きな課題は主に3つだ。1つ目は、現地のニーズを把握しておらず、自分達のやりたいことを行う活動になっていること。2つ目は、参加者の思いや熱量にバラツキがあること。3つ目は行動指針がないために、判断基準があいまいになること。私はそれぞれを以下の施策で解決するように務めた。 1つ目の問題(現地のニーズを把握しておらず、自分達のやりたいことを行う活動になっている)を解決するために、私はコアなメンバーをだけで現地に下見に行き、活動場所の住民にヒアリングや学校の先生にアンケートをとったりと、一次情報から重要度と緊急度の高い問題を解決できるように務めた。以前までの市場調査といったら、ネットに載っている二次三次情報ばかり頼りにして、ふんわりとしたニーズしか知ることができなかった。その結果、私達は食堂のスペースの拡張と、栽培の活動を取り入れ、現地の方々から非常に感謝され、今もなお使われるモノを提供できる活動を行う事ができた。2つの問題(参加者の思いや熱量にバラツキがある)を解決するために、私は参加者選考のボーダーラインを上げるために応募数を増やすことと、目的に共感し熱量の持った学生を集めるために、色々な大学に足を運び活動のプレゼンを行った。その結果もあり、前年度の2.5倍近い応募があり、目的に共感し成長意欲の高いメンバーを集めることに成功した。最後の問題の(行動指針がないために、判断基準があいまいになること)解決のために行ったことは、個人の目標の設定と団体で5つのルールを作成した。目的を失った状態では、目の前のタスクを作業のようにこなすだけで、打ち手も場当たり的になり狭い思考に陥ってしまう。一方で目的がはっきりしていると、行動指針が明確になり難しい判断もしやすくなり、また失敗しても次の課題をちゃんと把握することができる。この新しい取り組みにより、活動後のアンケートの項目「目的に沿った行動がとれ、自分の成長を感じた」で、90%以上の人がの5段階評価で5をつけてくれた。