今回紹介するのは、メガバンクからZUUに転職し、当時25歳にして最年少部長となったR.Nさんです。「20代のうちは数多くの打席に立ち、濃い経験を積みたい」と語る奈良井さんに、ZUUに入社してからの日々をうかがいました。
プロフィール
青山学院大学を卒業後、メガバンクに入行し法人融資業務に従事。2016年、株式会社ZUUに入社し、金融機関向けフィンテック化支援事業におけるマーケティングコンサルティング、商品企画、コンテンツディレクション業務に従事。2018年7月、同社最年少で部長に就任。2019年4月よりプラットフォームコンサルティング事業部の部長に就任し、メディア事業に加えてクラウドファンディング、M&A等の新規事業を兼務
本気の失敗を積み重ねて
――転職前、転職後の業務について教えてください。
R.N:転職前は、銀行で法人営業をしていました。その後ZUUに転職し、広告営業・インサイドセールス・商品企画・編集業務・広告運用・マーケティングコンサルティングなど、好き嫌いせず何でもやりました。
その後、2018年7月にマーケティングプラットフォーム部の部長になりました。2019年4月からは、新設されたプラットフォームコンサルティング事業部に籍を移し、引き続き部長をしています。並行して、新規事業である金融事業の立ち上げを兼務し、クラウドファンディング事業、M&Aプロジェクトなどにも携わっています。
――ZUUに転職した理由は何だったんでしょうか。
R.N:大企業で働いてみて、「あらゆることが均質化された世界」だと思いました。商品も人材もコモディティ化が加速する業界。自分を差別化するため、いっその事思い切って銀行を飛び出し、他では経験できない環境に飛び込んでみたい。
スピード感があって、人数もまだ少なくて、これから一気に拡大していくベンチャー企業で、濃い経験を積めないか。いつしかそう思うようになり、そんな時ZUUのことを知りました。
――入社して2年と経たず部長になりましたが、部長になる前に意識していたことはありますか。
R.N:僕は「やったことがないは理由にならない」と思っています。だからこそ、未経験の仕事でも「自分ならできる」と思って取り組んできました。シンプルな考え方ですが、これが僕のスタンスです。「やったことがない」を理由にやる前からあきらめることは、絶対にしないと断言できます。
とはいえ、若いうちは実力もスキルも伴わないので、うまくいかないことの方が多くなります。その分、ひたすら場数を踏むことが大事だと考えています。
失敗して「もっとうまくできたのでは」と自問自答する中に成長があります。環境のせいにせず、自分の内側に失敗の原因を探すことを心がけています。
ZUUに入ってから、数えきれないほど失敗をしました。でも、失敗は「成功の一部」だと思いますし、それが苦痛だと感じたことはありません。ZUUでは、目の前の仕事に本気になっていれば、行き詰まっても必ずメンバーが助けてくれます。本気であれば、です。自分が一番本気になって、相手も本気にさせる。一人で解決しようとせず、みんなの力を借りて最後までやり切ることは大切ですが、その人の本気次第で周りのサポートも変わってきます。
ZUUには「全員開拓者」というバリューがあります。誰もが挑戦し、失敗を繰り返し、そこから新しい学びを得ていく。そんな風土だからこそ、自分も周りも加速度的に成長できます。
僕の上司は、難しい仕事でも「君ならできると思うよ」と信じて任せてくれました。だから僕もその言葉を信じて、失敗しながらも食らいつき、成長してこれたと感じています。
仕事に意志を宿せば働き方も変わる
――部長になったあと、苦労はありましたか。
R.N:最初は戸惑いもありましたが、部長になったからといって、急に仕事ぶりが変わるわけではありません。偉くも何ともないですし、責任範囲の違いだけです。そのことに気づいてからは、自分の今の精一杯を出し切るようにしました。
また、事業責任を負う立場を与えていただいたことで、いい意味で強制的に背伸びができました。「立場が人を作る」と言いますが、以前よりも視座が上がったと感じています。成長痛をともなうからこそ、急成長できました。転職前の僕が、まさに求めていた環境です。
――部長としてチームを率いたり部下を育成したりする時に、心がけていることはありますか。
R.N:30名程の部署なのですが、特に若手メンバーに対しては「目の前の仕事に自分なりの意志を持とう」と伝えています。言われたことをこなすだけではなく、仕事に意志が宿れば、「自分はこうしたい」「自分はこう思う」という思考が生まれ、相談や質問のレベルも取り組み方も変わってきます。
仕事の大小に関わらず意志を持って仕事をしてほしいし、そのうえで困ったことがあれば相談してほしい。そんな気持ちでチームのメンバーと接しています。
――ZUUには「鬼速PDCA」というバリューがあります。働くうえでどのように意識していますか。
R.N:「走りながら考えること」を大事にしています。学校のテストとは違い、仕事では正解はひとつじゃないことが多々あります。だからこそ、走りながら仮説を考え、行動し続ける。
特に、まだ知識のない若手で結果に差が出る要因のほとんどは、仕事への向き合い方や行動量の違いです。最初の一歩が早い人ほど強い。誰よりも早く一歩踏み出せることに、ものすごい価値がある。誰かの背中を追って90点取るよりも、誰よりも早く行動を起こし70点取ることの方が貴重な経験となるはずです。
怖がらずに一歩を踏み出せるかどうかが、一番重要なポイントだと思います。
夢中になれる幸せ、夢中にしてくれる期待感
――率直に、ZUUはどんな会社だと思いますか。
R.N:ZUUは成果を求める組織です。ZUUには「お祭り騒ぎ」というバリューがありますが、組織である以上は単なる仲良し集団であってはいけません。
「自分もがんばる、だからお前もがんばれよ、そして一緒に成果を出そう」ZUUにはそんなカルチャーが根付いています。常にお互い切磋琢磨し、一緒に仕事に臨み、成果を共有できる。僕はそんなZUUのカルチャーが好きです。
僕にとって、「目の前のことに自分が夢中になれていること」が幸せとイコールなんです。今僕は仕事に夢中になれていて、今後もZUUでなら夢中になれる経験をたくさんできるという期待感がある。この会社に入って、僕は自分の望む環境を手に入れました。