「コンサルタントって具体的にどんな仕事をしているの?」
こんな疑問を持つ学生も多いのではないでしょうか。それもそのはず、コンサルタントの方から携わっているプロジェクトについてのお話を聞く機会がなかなかありませんからね。
そこで今回は、ZEINが携わっているプロジェクトについて
■具体的にどんなプロジェクトなのか
■プロジェクトの難しさ・やりがい
をプロジェクトを主導している、シニアマネージャーの長谷川さんにお聞きしてきました。
この記事を通じて少しでもコンサルタントの仕事のイメージ、ひいてはZEINという会社がやっていることのイメージが湧いていただければ幸いです!!
長谷川さんプロフィール
早稲田大学政治経済学部卒。学生時代はフットサルサークルの立ち上げをしたり、車の社会人チームに入って活動したりとアクティブに活動。新卒では大手ITコンサルティング会社に入社し、その後ビジネスコンサルティング会社、EYアドバイザリーを経てZEINに入社。ZEINではシニアマネージャーを務めている。酒と犬と車をこよなく愛している。
〜プロジェクト概要〜
-まず、長谷川さんが携わっているプロジェクトの概要を教えてください。
アパレル企業の企業再生(売上の増加、業務改善・効率化など)のプロジェクトに携わっています。 現在は、2つのプロジェクトが並行して動いています。
-クライアントのアパレル業者さんはどんな課題を抱えていたのですか?
管理部門に属人的な業務が多く、情報の共有がうまくされていない等の課題がありました。
アパレル企業は管理側の業務が十分に整理されていなくても、売上は一定まで上がることが多いんです。 例えば、商品が良かったり店員さんの接客が上手だったりしたら服は売れ、会社としての売上も上がります。
そのため、店舗を出店し企業規模が徐々に拡大していくのですが、規模が大きくなってくると、在庫が余る、商品の入れ替えが適切にできないといった問題が発生します。
これらが要因の1つとなり、店舗改革や本来力を入れるべきトレンド商品の投入が後手に回っていました。そのため、我々が業務改善の一旦として、管理業務の整理・効率化や情報の一元管理化提案をする、というのがプロジェクトが始まった背景です。
-プロジェクトでは具体的にどんなことをしているかお聞きしてもよろしいですか?
現在、ZEINで推進しているプロジェクトには下記2つがあります。
1つ目は、「RPAの導入」です。
定常的な業務をRPA化し、作業時間の削減を行なっています。 例えば、ECサイトへの商品登録するための情報の変換等を手動していたものを、ロボットに代替し、今まで作業していた時間を他のクリエイティブな作業に充てるということをしています。 RPAは投資に対する費用対効果が見えやすいので、業務効率化の一貫としてこちらから提案させていただき、導入が決定しました。
<RPAとは>
Robotic Process Automationの略語。バックオフィス業務などをはじめとする定常的な業務を、ロボットが代行する取り組み、およびその概念のこと。
▼参考記事
2つ目は、情報の一元管理を目指すための「製品企画書のシステム化」と「納品管理の仕組みづくりの支援」です。
まず、「製品企画書のシステム化」についてですが、これまでは紙媒体で作成し、社内情報共有用のファイルに情報を記載するという方法で管理していました。しかし、これらのやり方では必要情報が完全に記載されていない、コード値の間違いがあるといったヒューマンエラーによる手戻りがあるだけでなく、情報共有ファイルの更新漏れや更新間違いにより、正しい情報が社内に共有されないといった課題がありました。システム化によって主に下記3つの大きなメリットがあります。
1. 企画書作成時のヒューマンエラーの削減
2. 企画書の確認業務の削減
3. 最新情報の社内共有仕組みの確立
また、「納品管理の仕組みづくり」についてですが、一番の課題は製品の発送前の確認ができておらず、かつ取引先に正確に発注数量を納品してもらえないことがあるということでした。例えば、海外の工場に100枚発注したとしても、120枚、もしくは90枚が届くということが実際に起こっていました。そうすると納品枚数が少なければ本来投入する予定であった店舗に服が行き渡らないという問題が納品後に発生します。そのため、取引先が製品の発送前に事前に確認・承認できるシステムを、現在他ベンダーに依頼して作ってもらっています。
上記2つのシステムが稼働することにより、部署を跨ぎ正確に情報を共有する仕組みが出来上がり、今後のさらなる会社の発展の下地ができると考えています。
<ベンダーとは>
ソフトウェアやサービス、システム、製品などの開発・構築や販売を行う企業のこと。
-プロジェクトの今後の展望はありますか?
現在行っている施策である情報の一元管理・共有化は第一段階で、その後の改善ポイントは「分析」になると考えています。
分析の一段階目は、売上の分析です。例えば以下のような分析が考えられます。
・売れると期待していた商品が実際はどの程度売れたのか
・期待以上に商品がなぜ売れたのか
単純な予実ではなく、商品単位に分析することで翌年以降どのような商品に注力すべきかを考えたりするやり方です。
分析の二段階目として、対顧客向けのCRMがあります。 より顧客の特性に応じた最適なプロモーションの考案や顧客の体験価値最大化の施策立案などが目的です。 もちろん、同時に全てのことができる訳ではないので、できることから着実に進めて行けたらと考えています。
<CRMとは>
Customer Relationship Management(カスタマーリレーションシップマネージメント)の略語。顧客満足度と顧客ロイヤルティの向上を通して、売上の拡大と収益性の向上を目指すマネジメント手法のこと。
〜プロジェクトの難しさ・やりがい〜
-プロジェクトを実行する上で特に難しかった点はどこですか?
初期段階ではよくありますが「クライアントと共通認識を持つ」ということです。
例えば、クライアントの1人が「システムが使いにくい」という課題を挙げたとします。すると、我々はその課題から「機能が足りてない」のか等を考慮し、システム改修による改善で話を進めようとします。しかし、さらに詳しくヒアリングしてみると「使い方がわからない」ことが問題だったとわかることもあります。つまり、1人1人が抱えている課題が異なるんです。そのため、まずはクライアントと共通の認識を取ることに注力しました。
さらに、プロジェクトに携わっているクライアントのメンバーは、実業務とプロジェクトを兼任していたために、時間の確保が難しい時もあります。そのため、クライアントの歩調に合わせながらも迅速にプロジェクトを推進することを意識しました。
-プロジェクトのやりがいはどんな時に感じますか?
主に下記の2点があります。
1つ目は、クライアントから評価された時です。クライアントからの評価には、2種類あると考えています。1つは、売上や業務が効率化による作業時間の短縮といった具体的な数字で表現できるものです。もう1つは、クライアントからの信頼です。これはプロジェクトの継続や新規プロジェクトといった形で見えてくるものです。自分達が評価されることに対しては、大きなやりがいを感じますね。
2つ目は、成長を実感した時です。プロジェクトを通じて自分や社内のメンバー、クライアントが成長しているなと実感できる時は、やはりやりがいを感じます。
-最後に、ZEINやコンサルタントの魅力について一言お願いします!
コンサルタントは自分とクライアント両方の成長を実感できるのが魅力の1つです。また、年功序列ではない、優秀な人が多いという点から、常に刺激を受けながら仕事ができるのも魅力的だと思います。
なかでも、ZEINは規模がまだ小さく、各メンバーとの距離が近いため、優秀な人に囲まれながら成長していきたい学生には向いていると思います。
コンサルタントという仕事、ZEINという会社が面白そうだなと思った方は、ぜひ一度オフィスに遊びにきていただきたいです!
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