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【就活トクトク情報】逆質問で失敗しない方法【vol.19】

「では最後に何か質問などございますか?」

これは、だいたいの就活生が面接のときに聞かれた質問だと思います。
いわゆる"逆質問"ってやつですよね。

どうでしょう?
皆さんはこの質問が来ると、どう感じますか?

「えっ…何を聞けばいいんだろう…」

そう焦ってしまう就活生もきっと多いことでしょう。
というわけで"逆質問"に慣れていない就活生に向けて、今回は「どういう返し方をすればよいのか?」について説明していきます。

まずは、大前提の話をしましょう。

「逆質問は、そもそもした方が良いのか?」

先に結論を言います。

自分の中で聞きたいことがあるのなら質問すれば良いですが、ないのなら無理にする必要はありません。

何故かというと、本当に聞きたいことがあるわけでもないのに、「とりあえずなんか質問しなきゃ…」と焦って適当な質問をしてしまうと、逆に心象が下がってしまう可能性があるからです。

面接官は、逆質問によって

①志望意欲
②地頭の良さ

を判断しているケースが多く、
①志望意欲については「そもそも逆質問をするかしないか」が大きな変数となっており、
②地頭の良さについては「質問内容」と「質問形式」が大きな変数となっています。

もちろん、必ずしも「逆質問をする=志望意欲が高い」わけでも「逆質問をしない=志望意欲が低い」わけでもありません。それまでの面接での会話の情報量が多く、既に聞きたいことが概ね聞けているのであれば、無理して聞く必要はないでしょう。

※現に筆者は(もう聞きたいことないな…)と感じた時は「いえ、もう聞きたい情報は全てお聞きできたので、大丈夫です」と即答していました。

聞きたいことがないのに、わざわざどうでもいい質問をするのはやめた方がいいです。
お互いに面接の満足度が高い状態で終わらせた方が良い印象が残るからですね。

むしろ大事なのは②です。
聞きたいことがないのに無理やりひねり出した質問は、マイナスに働いてしまうことが多いです。
「この子、地頭良くないな~」と思われる質問の内容・仕方は絶対に避けましょう。

表題の通り「しない方が良い逆質問」について紹介していきます。
質問の評価軸は「内容」「形式」に2分され、その中でさらに「絶対にしてはいけない」「場合によってはしない方が良い」の2つに分けられます。

まずは「質問内容」に関してです。

各質問について、その質問をされた時の面接担当者の本音とともに補足していきます。

①ちょっと調べればわかる質問について…

例A:「初任給っていくらなんですか?」
例B:「会社はどういう方向を目指していますか?」

これ系の質問をするのは絶対にやめましょう。
「Google使ったことないのかな?」と思われる質問は、それだけで超マイナスな印象を与えます。
たとえそれまでの面接がどんなにプラスの印象を与えていたとしても、その質問で全てをマイナスに上書きしてしまったら、もったいないですよね。

▽面接担当者の本音(※あくまで一例)

例A:「ググれば出てくるんだけどな。Google使ったことないのかな」
例B:「IR資料なり公式HPなり見てほしいな。ウチのミッションとか企業理念すら把握してないんなら、何で応募してきたのかな」


②聞く目的が分からない質問について…

例A:「今の自分の課題は何ですか?」
例B:「仕事のやりがいは何ですか?」
例C:「お昼ご飯はどういうのを食べるんですか?」

これらは、面接担当者からしたら「えっそれ聞いてどうするの?」「どうでも良くない?」と思われやすい質問の一例です。
担当者が「なんでも聞いてください」と言っている手前、恐らく答えてくれるとは思いますが、ほとんどの担当者が「何のためにこれを聞かれてるのかな」と思いながら回答しているはずです。

せっかくの質問の機会なので、有意義な情報を聞くようにしましょう。

▽面接担当者の本音(※あくまで一例)

例A:「もしかして試されてるのかな。それを聞いてどうするんだろう。この子は一般的な礼儀に欠けているのかな」
例B:「もしかして性格診断されてるのかな。私の価値観とこの子の価値観は違うはずなんだけど、それを聞いて何が得たいのかな」
例Cの質問:「これ口説かれてるのかな。それ聞いてどうしたいんだろう」


③労働条件に関する質問について…

例A:「定時で帰れますか?」
例B:「毎月のノルマってありますか?」
例C:「教育制度って充実していますか?」

これらは、場合によってはやめた方が良いです。
何故かというと、自分の中では単純な興味で聞いたつもりでも、担当者によっては「あ、この子仕事を頑張る気ないんだな」と思われてしまう場合があるからです。

どうしても聞きたいのであれば、事前に何かしらの補足を入れたうえで聞いた方が無難ですね。

▽マイナスな場合の面接担当者の本音(※あくまで一例)

例A:「この子は仕事が終わらなくても定時で帰ることを優先しているのかな。定時で帰れるかどうかよりは、定時で帰れるようにするために自分がどう生産性を上げるか考えてほしいなぁ」
例B:「この子は毎月何の目標もなくダラダラ仕事をしようとしているのかな。社会人なら誰だって毎月目標はあるんだけどなぁ」
例C:「この子は会社に育ててもらう前提なんだな。教育制度にべったり依存するよりは、必要に応じて自己研鑽をする気構えでいてほしいなぁ」


④転職に関する質問について…

例A:「新卒ってだいたいどのくらいで転職するんですか?」
例B:「ここでの経験ってどの業界で役に立つんですか?」

これらも、場合によってはやめた方が良いです。
何故かというと、元から転職に関して寛容な社風の企業だったら「この子は既に将来を見据えているんだな」と高評価になるかもしれないですが、そうでなければ「この子はウチのことを踏み台にしか見てないのかな」と思われてしまう場合があるからです。

事前に、業界としての風潮やその企業の社風などを把握しておいた方が良いでしょう。

▽マイナスな場合の面接担当者の本音(※あくまで一例)

例A:「過去の先輩たちの前例を参考にして転職のタイミングを決めようとしている時点で転職に向いてない気がするな」
例B:「この子は転職前提なのか。そんなの人によって変わるんだけどな」

続いては、「質問形式」についてです。
質問内容に関わらず、共通してNGな質問の仕方だと思ってください。

こちらも先ほどと同様に補足していきます。

①何が聞きたいのか分かりづらいについて…

例:「僕、今自分のやりたいことが分からなくて、まずは自分にできることを始めようかなと思ってるので、僕にどんなことが向いてそうなのかをお聞きしたいんですけど、〇〇さん(面接担当者)は新卒の時にやりたいことってありました?」

核心(=聞きたいこと)に行くまでに寄り道しすぎ&余計な情報量が多すぎますよね?
今は文章で読めてるからまだマシですが、実際の会話で質問をされたら思わず笑っちゃうと思います。
(今あなたの隣に親切な人がいるのなら、試しにこの質問をしてみてください)

▽面接担当者の本音(※あくまで一例)

例:「長い。何が聞きたいのか分からない。結論から言って」


②聞きたい範囲が広すぎるについて…

例A:「仕事って大変ですか?」
例B:「働くうえで大事なことって何ですか?」

質問内容に関わらず、相手が返答に困ってしまうくらい範囲が広い質問の仕方はやめましょう。
禅問答をしているわけではないので、相手が過剰に思考しないといけない質問は「うわ、めんどくさいな」と思われてしまっても文句は言えません。

そういう質問の場合は大体担当者が悩んだ挙句、「うーん、場合によるかな」と返ってきます。
相手が「場合によるね」と答えてきたときは「あ、この質問、聞きたい範囲が広すぎたのかな」と思ってもいいでしょう。

特に例Bの質問なんかは、「自分も参考にしたいです!」という意図で良かれと思って質問をする就活生が多いですが、解答パターンが多すぎて一概に言えないことがあります。
例えば「〇〇さんが新卒で入社してから最も強く軸にしている、働くうえでの大事な意識って何ですか?」「新卒にまず身につけてほしい仕事への意識って何ですか?」のように条件を狭めていきましょう。

▽面接担当者の本音(※あくまで一例)

例A:「場合によるね。大変なときもあるし楽しいときもある。逆に楽しいときしかない人なんてレアケースじゃないかな」
例B:「うーん、多すぎるな。全部挙げてたらキリがないし、なんか条件狭めてくれないかな」


③「そうだね」としか言えないについて…

例A:「若くて体力のあるうちはやっぱりがむしゃらに働いた方が良いですよね?」
例B:「この会社って本社ここですよね?」

もはやこれらは質問ですらないです。ただの確認、またはカフェでのおしゃべりです。

前述の通り、「ググれば分かる質問」と一部重なるところもありますので、「わざわざ貴重な面接の時間を使って聞く必要があるのか?」と一度自分の中で確認するのが良いでしょう。
人によっては内心イラッとする可能性もありますので、注意が必要です。

▽マイナスな場合の面接担当者の本音(※あくまで一例)

例A:「そうだね。どういう目的に対して"良い"と言えるのかは知らないけど」
例B:「そうだね。まぁググれば分かるんだけど」


④自分のことを聞くについて…

例A:「私の強みってどこですか?」
例B:「私ってどんな仕事が向いてますか?」

これらも場合によってはしない方が良いです。
たまに自分のことを聞いてくる就活生がいますが、会って1時間も経ってない人間のことなんて、大して分かりません。

「会って間もない人が私にどういう印象を抱くのか知りたい」という目的のもとで聞くのであればまだ良いですが、それさえも感じられない質問の仕方をしてしまうと「この子はなんにも自己分析してないのか?」「何かアホっぽいな」とマイナスな印象を与える可能性があるからです。

これは私の主観ですが、そもそも自分の第一印象が知りたいのであれば、「貴重な面接の時間を使って聞く必要はない」ですよね。その人にしか聞けない質問をした方がお得だと思います。

▽マイナスな場合の面接担当者の本音(※あくまで一例)

例A:「知らない。ってか自分で把握してないのかな?第一印象として聞きたいのか、怠慢で聞きたいのかどっちなんだ?」
例B:「知らない。そもそもそれを知らずにここに応募してきてるのか?ここで何がしたいんだ?」

長くなりましたので、一度まとめます。

いかがでしょうか?「逆質問で失敗しないようにするには意外と難しい」ということが伝わりましたでしょうか?

そのため、友人や先輩などと事前に練習していくのがオススメです。
使う言葉のチョイスや聞き方、表情など全て含めての"逆質問"ですから。

この記事によって、皆さんが逆質問に慣れるようになるのを願ってます!

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