「業界は絞ったけど、どの企業を選べばいいのか分からない…」
就活生の皆さん、このような悩みを抱えてはいないでしょうか。
特に、自己分析もある程度進み、業界研究などで必要な情報収集も進んできた就活生こそが、このような悩みにぶつかるかと思われます。
何故企業選びに悩むのでしょうか?
その理由は意外とシンプルで、
きっと本当の意味で「選べる」環境が用意できていないからだと思われます。
自己分析と情報収集の結果、ちゃんとミックスして使えてますか?
バラバラのまま眺めていても、なかなか答えは見つからないと思います。
なので、「自己分析と情報収集も進んできたし、徐々にやりたいことや業界知識なども得てきたけど、
肝心の企業選びに悩んじゃう…!」という就活生のために、
今回は、改めて自己分析の方法も少し交えながら「企業比較の方法」の一例をご紹介します。
まずは、ざっくりと企業選びの軸について、自分の中で選んでおきましょう。
その際にゼロから考える必要はありません。Google先生をどんどん活用して、一般例として挙がっているものを活用する精神でいきましょう。そこに時間を割くのはもったいないです。
この記事でもざっくりと紹介します。
大きく分けると、上記の「会社情報」「労働環境」「人」「お金」「自己成長」の5つでしょうか。
(「会社情報」に「労働環境」が含まれるのではないかという指摘は一旦ご放念ください笑)
もちろんこれら以外にも様々な分け方はありますし、これがすべてではないです。
あくまで参考として、自分なりにざっくりと就活の軸を洗い出してみましょう。
先ほど洗い出したものを眺めていると、徐々に「自分は割とこれを大事にしたいな~」というのが固まってくるかと思います。
次はそれを言語化していきましょう。下記のような表を使います。
(※私はExcelでやりましたが、紙でもなんでも大丈夫です)
まずは、先ほど選んだ「就活の軸」をどんどん埋めていきます。
順番とかはいったん考えずに、フィーリングでどんどん選んでいきましょう。 ただし、これが多くなるほど後々大変になってくるので、せいぜい5~6個くらいにとどめておくのが無難です。
次は、「自己定義」をしましょう。
不器用でも下手くそでも良いから、とりあえず自分なりに定義するのが大事です。
悩んだり分からなかったりしたものは、とにかくググりましょう。
ググって出てきた情報の中から、一番自分の中で納得感のある情報を記入すれば大丈夫です。
面倒くさいかもしれないですが、これをしっかり定義しておかないと、後々「そもそもこれってなんだっけ?」と自分の中でブレてしまいますし、いざ面接で話すときに面接担当者から「じゃあそもそも社会貢献度って何を指しているの?」と聞かれたときに返答に詰まる可能性があります。
特に、抽象度が高すぎる用語はできるだけ具体的にしておくのがベストです。
続いては、「理想状態」の言語化です。
就活の軸とするからには、きっと「こうであってほしいな~」と思ったからこそ選んだのだと思います。
それをできるだけ具体的に第三者にも分かりやすく伝わるように言語化するのが大事です。
面接担当者から「就活の軸に社風をあげてくれているけれど、どういう社風があなたにとって良いんですか?」と聞かれたときのためですね。
最後は、「軸にした根拠」です。
何故自分の中でそれを大事にしているのかについて、きちんと考えてみる必要があります。
気づいていないだけで実は自分の中で大事にしていた価値観やこだわりがないか、一度振り返ってみましょう。
この時、過去の体験と紐づいている価値観の方がしっかりと面接担当者に伝わりやすくなります。
何故なら、価値観やこだわりというものは、ある日突然生まれるものではなく、過去の体験をベースにしているものがほとんどだからです。
昔読んだ本、見たテレビ、親の背中、友人の話…などなど。
いつからその価値観を大切にしているのか、少し過去をさかのぼって考えてみてください。
そして、すべてが埋まったらようやく優先順位を振り分ける作業です。
今まで「自己定義」と「理想状態」と「軸にした根拠」を書いてくるうちに、これらの6つの中でも「やっぱりこっちの方が大事だな~」や「これはちょっと優先順位下げてもよさそうだな…」というのが見つかってきたかと思います。
それをぜひ順位形式で振ってみましょう。
今回は、こういう順位づけになったとします。
1位:得られるもの
2位:社会貢献度
3位:インセンティブ
ようやく自分の中で大事にしたい就活の軸の上位3つが見えてきましたね。
いよいよ、企業比較に入れます。
さて、先ほどの上位3つに点数倍率を設定して、企業ごとに点数をつけてみましょう。
【条件】
①点数は「5点満点」
②点数倍率は「1位が2倍、2位が1.5倍、3位が1倍」
今回は上記の条件でやってみましたが、3点満点でもいいかもしれないですね。点数倍率を好きなように変えてみてもいいと思います。3位だけじゃなくて5位とか10位まで点数付けしてみてもいいかもしれません。自分の好きなようにやりましょう。
例えば、「この軸は1位だけども、他よりもぶっちぎりで大事なんだ!」という場合には、
1位の点数倍率を3倍や4倍と大きくしてもよいでしょう。
ただし、「点数の定義」と「根拠」は書くことをオススメします。
点数の定義がぶれているとその時の気分によってジャッジが大きくぶれますし、根拠を書いておかないと後で見返したときに「あれ?なんでこの点数なんだっけ?」となりかねないからです。
↑「根拠」は割愛してます。それぞれの企業の特徴などを書いておくのが無難でしょう。
今回は一番上の「〇×株式会社」が総合得点19点で、この4つの中では最も自分の理想に近い企業だったという結果になりましたね。
【点数内訳】
1位 得られるもの :5点 × 2.0 = 10点
2位 社会貢献度 :4点 × 1.5 = 6点
3位 インセンティブ :3点 × 1.0 = 3点
逆に「△△商事」が総合得点14.5点となり、自分の理想からは一番遠い結果となりました。
【点数内訳】
1位 得られるもの :4点 × 2.0 = 8点
2位 社会貢献度 :3点 × 1.5 = 4.5点
3位 インセンティブ :2点 × 1.0 = 2点
このように表にして企業をリストアップしていくと、自分なりの根拠をもとに定量的な企業評価ができるため、自分の理想に近づけるような意思決定ができるかと思います。
ただし、あくまで私の主観で1つアドバイスをすると、
自分の理想を100%叶えてくれる企業を探し続けるのはやめた方がいいです。
この世に完璧な人間がいないように、この世に完璧な企業などないからです。
それを期待して理想を追求し続けるよりは、どこかで自分の中で妥協点を見つけて意思決定し、
その環境で頑張れる人間になった方が良いかと思います。
(もちろん、運よくそういう企業に出会えたのであれば話は別ですが…)
さて、いかがでしたか?
ここまで用意してはじめて、「選べる」環境が整ってると言えますよね。
今回はExcelでやりましたが、別に紙でもなんでもいいと思います。
企業選びに悩んでる方は、一度この表を活用して「自分の就活の軸を整理して優先順位づけし、企業を定量評価すること」をオススメします。
自分の理想に近づけるような意思決定ができるよう頑張ってください!
それではまた!
※今回の記入例はあくまでイメージです。
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