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「働く」ことが今より100倍楽しみになる!人事・採用のプロフェッショナルが語る社会人生活を豊かにする秘訣

本記事は、就活イベント「Z TALK Vol.4」で展開された内容を抜粋してお送りします。
Z TALKについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

今回のテーマは・・・「人事・採用のプロフェッショナルに聞く!社会人生活を豊かにする極意」

人生100年時代とも言われる今、納得のいく就活だけでなく、その先の人生も豊かにしていくために大切な思考について熱く語っていただきました。

■ゲスト社員

浜岡 範光(もぐさん)
人事責任者
新卒でリクルートに入社し、人事・営業・経営企画を経て、面白法人カヤックの事業開発 兼 人事に。
その後、リクルートマネジメントソリューションズ(RMS)で組織人事コンサルタント 兼 新規事業開発責任者。 
(RMS時代、ジールスを担当していた)
プロのメンタルコーチとしても活躍。年間200セッションのコーチングを行っている

上野 陽子(Vemoさん)
人事企画責任者
リクルートや楽天にて営業職を経験後、スタートアップ2社で新規事業開発やプロダクトマネージャー、
バックオフィスの立ち上げを行う。30代半ばで海外MBAに挑戦。その後、パーソルキャリアでヘッドハンターとして、
約1000人以上のキャリア相談に乗る。当時、ジールスは担当企業の一つだったがビジョンと組織に魅了されジョイン。

その仕事は「胸がパチパチ」するか
自分の殻を破って、やりたいコトやなりたい社会人像を描こう


司会:これまでさまざまな採用候補者と出会ってこられたお二人に聞きたいことがあります!こと就活において、大切にしなければいけないことを教えてください。

もぐさん:最初から質問の気合が。(笑)1番大事なことは、自分が「ワクワクする」かだと思いますね。そもそも大学生で、社会人になったことがないのに何屋になるかなんて決めるのは無理がある。今でこそ、人前で話す機会をいただいていますが、僕の就活がどうだったかというと、100社くらいエントリーして全部不合格。どん底まで落ちていたのですが、いつか自分がやりたいことが見つかった時に、それにチャレンジできるだけの力がついて、応援してくれる仲間がいる環境に飛び込もうと思い内定をもらったのがリクルートでした。

就活中はどこの会社から内定をもらうかに意識が向きがちですが、新卒よりはるかに大きな中途採用のマーケットでは「どこの会社に入ったか」ではなく「結果を出せているか」「どんな経験をしてきたか」が見られオファーがかかる世界です。つまり「どこに所属するか」は結果論でしかなく、重要なことは、「結果を出しに行ける環境を選べるか」。自分が「結果を出しに行きたい、このサービスで世の中に価値を生み出したい」と思える環境を、インターンや説明会に参加して探求し、選ぶとよいと思います。

Vemoさん:ちょっともぐさんと被ってしまいますが、私の言葉にすると「その仕事は胸がパチパチするのか」が大事ですね。これまでのキャリアを振り返った時、会社から評価され、結果が出ているときは、決まって仕事が楽しくて没頭していました。ワクワクできるかは本当に大切な指標です。

もう一点挙げるとすると、選ぶことが出来る職業は無限にある中で、やりたいという想いがあるならそれを大切にすること。

私は、法学部で法律しか学んでこなかった。社会人になって、法律にまつわる仕事に就かない場合、自分に出来ることは営業しかないと思い込んでいましたが、よくよく考えれば、本を読んだり、学校に行ったり、インターンしたりすれば、新たな知識を得てキャリアの道は開けるのです。自分次第でつかみとれる可能性は無限にあると思います。当時は「営業」という枠の中で「ワクワクするかどうか」見ていましたが、そもそもその枠はいらなかったと今考えると思います。

もぐさん:Vemoさんらしいですね。自分は「サラリーマン」と呼ばれるものになりたくないと思っていました(笑)サラリーマン=よくわからないことで怒られ、毎日謝り倒して、疲れた顔して電車に乗って、帰宅する生活を続けていくうちにおいていく、みたいな勝手なイメージを持っていました。そんな歳の重ね方はしたくないと。

ただ、これまでさまざまな会社で自分の仕事について生き生きと語る大人に出会い、アーティストやスポーツマンではなく、サラリーマン・ビジネスパーソンでも「自分らしい」生き方ができると知ってから、先輩方の話を聞いて、追いつきたい、追い越したいと思うようになりました。


司会:ありがとうございます!お二人とも最初から今の生き方を見つけていたわけではないことが分かり少し安心しました(笑)。就活生の場合、自分がワクワクするもの・この仕事に夢中になれる、を判断するにはどうしたら良いかアドバイスをいただきたいです。

もぐさん:ワクワクという言葉の捉え方を変えるといいかもしれません。ものすごく怒りを感じたり、こだわり始めたりしたものは「ワクワクする」ものとすごく近いと思います。

ワクワクする・頑張ったことは何かと聞かれて思いつかなくても、時間を使っているものは?こだわっていることは?と聞かれて答えを思いつく人は多いはずです。

もう一点は、就活において情報の非対称性が絶対にあるということ。例えば、インターンに参加できる会社は限られているため、情報収集には限界があります。

だからこそ、自分が何に喜怒哀楽を感じ、どんな没頭の仕方をするのかを語れるようになれば、「君うちの会社合っているんじゃないか・違うんじゃないか」という判断をしてもらいやすくなります。企業は企業の情報を一番持っているけど、自分は自分の情報を一番持っています。

僕の就活話に戻ると、学歴コンプレックスが強く、他の学歴が高い学生よりも優秀そうに見せるプレゼンをしなければいけないという意識が強くて、誰でも考えつくような個性のないことを言い続けていたことが敗因だと思っています。当時、知人に「あなたが格好よく会社に言うことなんて、あなたより頭のいい人は3秒で思いつく。あなたの周りに友達や仲間がいる時点で人としての魅力があるはずなのに、なぜそこを出さずに没個性の就活しているのか意味がわからない」と言われたことを機に、自分自身のことを話すようになってから「君面白いね」と言ってもらえるようになりました。

「仕事」と「給与」は一旦切り離して考えよう
仕事とプライベートで得られる喜びは、一見別物に見えるが実は共通するものがある

司会:もぐさんの就活エピソードが意外すぎるのですが、とても学びになります。続いて、少し時間軸を伸ばして充実した社会人生活を送るために必要な思考法・大切なことはなにかお聞かせください!

Vemoさん:「充実した状態」は人それぞれだと思いますが、私は、”やりたいことがやれる人生”を充実した人生と定義しています。やりたいことをセーブして可能性を開花させない人生は悲しいから、「やりたいことをやり切れる人生」を送りたいと思っています。

そう考えた時、「仕事」と「お金を稼ぐこと」を一緒に考えない方が良いと個人的には思います。キャリアコンサルタントをしていた時、1,000人以上の方とお話しましたが、転職の基準を「給与を上げること」と置いている人は、転職しても「やっぱり違った」と再び相談に戻ってきたり、やりがいを感じず仕事をしていたりする姿を多く見てきました。だからこそ、「仕事」と「給与」は一旦切り離して考えてほしいなと思います。

没頭できる仕事が見つけられたら、おのずと給与も上がってくるはずです。まずは、没頭できる仕事を選ぶことが重要。仕事がめちゃくちゃ楽しくて没頭していたら、いつの間にか億稼いでいた、なんて人も結構多かったのでこの考え方は頭の片隅に置いておいてください(笑)。

もぐさん:ちょっと違う観点でお話しますね。充実した人生の構成要素って考えたことありますか?僕は、仕事じゃないと得られない喜びと、仕事以外じゃないと得られない喜びがあり、どちらにも共通して言えることは、自分なりのお題や探求したいテーマを持ち続けることだと面談などで話す際に答えています。「次はこれにチャレンジしたい」と旗を立て続けることが大事です。仕事は世の中に価値を提供するという「作品作り」であるため、自分なりの次回作があり続けると楽しいし、その時に感じた喜びや悔しさを仲間やお客さんと分かち合える時間はとても豊かなものです。お題があり続けている状態がすごく大事で、逆に言えばお題を立て続けられるようなテーマを扱っている会社に所属するということも大切だと思います。

2人の共通解!働くとは「人の役に立つこと」
誰にも負けない、夢中になれる何かを追い求めよう

司会:1,000通りの人生を見てきたVemoさんだから言える話と、仕事は「作品作り」と語るもぐさんがかっこいいです。最後に2人にとって「働く」とは何か、教えてください!

もぐさん:仕事=人の役に立つこと、趣味=人の役に立たなくてもいいこと、だと僕は思っています。だから、「働く」とは、どういうもので人の役に立てたらうれしいか、どんな役立ち方が出来る人生が良いか、という質問に近いのかなと。

例えば、リクルートで営業をしていた時代、入社1年未満の社員しかいないエリアの責任者を任されました。組織コンディションが悪く、働くのが辛いとメンバーが言っていることに衝撃を受け、そこからみんなで立て直しつつ、1年で全国ナンバーワンを目指す旗を掲げました。それを達成し、喜びをみんなで泣きながら分かち合った経験があるのですが、そういった経験は働くことでしか得られないものです。

司会:「働く」と聞くとマイナスなイメージを持ってる人も多いのかなと思うんですが、価値観が変わる、仕事への可能性があるなと思いました

もぐさん:きれいごとばかりではないから、価値を生み出すうえでの生みの苦しみは必ずあります。その先に得たい世界があるから頑張れるし、それがないならそれがある環境を探して選べばいい。働くとは、「人の役に立つことへの探求」だと思っているので、社会に向けて、どのような作品を生み出せば、人々の生き方をより良くできるか考える。仕事でしか得られない喜びをこれからも増やしていきたいですね。

Vemoさん:私も、「働く」とは人の役に立つこと、社会に価値を返せることだと思っています。誰を幸せにしたいのか考えてみると、意外と出てくることがある。幸せにしたい人を幸せにできることはすごく楽しいし、それが出来れば電車の中で死んだ魚の目をするようなことはないはずです(笑)。まずは「自分はだれを幸せにしたいのか」というところから考えてみましょう。
私の場合、課題解決の0→1の作業がとても好きです。それが一番社会に価値を返せるものだと確信しています。職種でなくても、これだけは得意、誰にも負けない、これをしている時間がすごく楽しい、みたいなところから探してみてください!

お二人とも今日は胸がパチパチする話をありがとうございました!
YouTubeにて見逃し配信を行っています!ぜひZ TALKの様子をご覧ください!
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