【サイバーエージェント・ジールス合同就活イベント】就活こそ「決断経験値」を積むチャンス。自分の選択を正解にする若きリーダーたちのキャリア形成とは
本記事は、先日開催した株式会社サイバーエージェントとジールスの合同就活イベントの一部を抜粋したレポートです。当日は、サイバーエージェント出身で現ジールス執行役員がファシリテーターを務め、両社の新卒社員と「最初に入る会社の見つけ方」についてパネルディスカッションを実施しました。
【ゲストプロフィール】
株式会社サイバーエージェント
株式会社CASM 代表取締役 下田 満
2018年サイバーエージェント新卒入社。
インターネット広告事業本部、大阪支社に配属され大手ナショナルクライアントを中心とした営業に従事。
同年10月、全社表彰にて新人賞を受賞。
2021年6月に株式会社クレディセゾンとの合弁会社「株式会社CASM」の代表取締役に就任。
株式会社ZEALS
チャットコマース事業本部 永尾 美沙
2022年ジールス新卒入社。
早稲田大学建築学部卒業。
「誰もが自由に意志を表現できる世界をつくる」ためにジールスへ入社。
2021年4月より同社でインターンを開始し、コスメ・D2C事業部で大手化粧品ブランドを担当。
入社4ヶ月で、大型案件をローンチ。行った施策はインターネット上で話題になり多くの注目を集める。
【ファシリテータープロフィール】
株式会社ZEALS
執行役員 渡邊 大介
2006年にサイバーエージェントに新卒入社。
アカウントプランナーとして戦略立案に従事した後、複数の新規事業起ち上げ。
2014年からは同社の新卒採用・育成責任者に就任し、マーケティング思考を取り入れた新機軸の採用戦略を構築。
「トライアウト」や「DRAFT」など独自の採用手法や名物インターンを立ち上げた。
2017年から、リクルートとサイバーエージェントのHR Tech系ジョイント・ベンチャー「ヒューマンキャピタルテクノロジー社」を設立。
取締役に就任。2020年11月、ジールスに参画。
20代をどう過ごすか、最初の1年がその後の3年間を決める
渡邊:今日は、僕にとって大好きな2社が合同でイベントをできることを嬉しく思います!今日のテーマは「最初に入る会社の見つけ方」。「最初に入る会社は重要か?」という問いに対しては、「重要なものにしていく」スタンスこそが大切だと考えています。というのも、サイバーエージェントに入社して最初の上司に「最初の1年の働き方が、その後の3年を決めて、その3年間がその後の10年を決めるよ」という言葉を言ってもらい、その通りに生きてきたら本当に人生が充実した経験があるからです。20代をどう過ごすかは、その後の人生に大きな影響を及ぼす。そういう意味でも、やはり会社選びが重要だと僕は思います。
渡邊:今日は、2018年にサイバーエージェントに新卒入社し現在株式会社CASMで代表を務める下田さんと今年4月にジールスへ入社した永尾さんをゲストに迎え、一緒に会社の選び方やキャリア形成についてディスカッションしたいと思います。改めて、よろしくお願いします!
冒頭、最初に入る会社選びは重要と話しましたが、2人はどうやって今の会社に入社を決めたか教えてもらえますか?
下田:僕はもともと広告がすごく好きで、広告に携わる仕事がしたいと思っていました。当時、サイバーエージェントは「弟子入り採用」というインターンをやっていたのですが、弟子入り先の、入社2年目の自分と年が変わらない先輩がナショナルクライアントさん※1を相手にリーダーとして全体のディレクションをしている姿を見て凄くすごいなと思ったんです。仕事は大変なのに、楽しそう。大手に入る選択肢もあったし、むしろそっちが第一志望だったんです。だけど、20代で働く環境を冷静に考えた時に、経験知識がなくても、泥臭くゼロから勉強して自分で仕事を引っ張る環境に身を置いた方が成長率が違うなと考えてサイバーエージェントに入社を決めました。
※1:全国的な知名度やブランドを持つ大企業の俗称
渡邊:たしかに、サイバーエージェントの社員はみんな仕事を楽しんでやっている印象がありますね。世間一般的には「キラキラ社員」とか言われていますが、その実態はめちゃくちゃ一生懸命に働くっていう。「チャラチャラ」と「キラキラ」は違うんですよね。実際はベースとしてめちゃくちゃ真面目に一生懸命働いていて、そこから生まれる「キラキラ」だと思います。ちなみに永尾さんはどうでしたか?
永尾:私の場合は「広告をやりたい」とかはなくて、自分のビジョンと会社のビジョンがマッチしているかを見ていました。私のビジョンは「バリアフリーな世界を作っていきたい」なのですが、チャットボットが誰でも気兼ねなく購買活動ができるようになる社会が実現できればそれってバリアフリーな世界だなと思って。
あとは、大介さんが「すごい会社を作ろうとしている企業の方がワクワク働けるよ」って仰っていて、一生ワクワク働きたいと思ってジールスに決めました。
「チャンスが流通」しているかは新たな企業の判断軸となる
渡邊:ちなみに、2人は入社してからギャップってありましたか?
下田:メガベンチャーとはいえ、ある程度手取り足取り教えてくれるだろうと思っていたのですが、いざ入社すると走りながら身につけていく感じで「OJTの権化」でした(笑)入社直後の研修は短いけど、すぐに現場に入って学び、若手でも役職を与えてもらって自分の視座を上げたり、裁量を広げていくのサイバーエージェントらしいなって思いますね。まさにチャンスが流通してる感じです。横軸の施策も結構走っていて、若手でもっと組織をよりよくしていこうといった全社横断プロジェクト「YMCA※2」というものもあります。
※2:20代のトップラインを引き上げて抜擢のチャンスをつくること、当事者意識を持ってサイバーエージェントの未来を考えるきっかけをつくることを目的として7年前に発足したプロジェクト
渡邊:「チャンスが流通」っていい表現。サイバーエージェントは、恐ろしいほど20代の若手社員に投資する企業だと思います。会社が設立して20年以上経つと、若手の意思決定やチャレンジの数は減りやすいと思うけど、上の人がチャレンジし続けることで若手もチャレンジしやすい環境を維持できている気がします。誰よりチャレンジしているのは社長の藤田さんですよね。上層部にいる人ほど、インパクトのある思考で迫力ある打ち手を打ち続けているのが成長し続けている所以な気がします。ちなみに、下田さんが今の会社の代表になった経緯を聞いてもいいですか?
下田:僕は、ずっと組織のリーダーになりたいと思ってたんです。広告と西日本が好きだったので、「直属の所属部長の次を担うリーダーになりたい」って周りに宣言してました。事業を作って、新しい環境でチャレンジしたいと思っていた時に合弁会社を作る話があり、チャンスをいただいた感じですね。
渡邊:言わないと伝わらないから、心の内に秘めている人は勿体無いですよね。例えそれが、実力と乖離している宣言だとしても言ってる方がチャンスメイクされやすいと思います。宣言文化もサイバーエージェントを形作る重要なカルチャーですよね。ちなみに永尾さんが感じたギャップは何かありますか?
永尾:サポート体制が整っていることですかね。スタートアップって成果主義の印象があったので、良い意味でのギャップを感じました。わからないと言えば先輩が一緒に整理して、どうしたら解決できるかまで伴走して考え抜いてくれる。あとは、ジールスの場合は手を上げたらチャンスが回ってくるというより、手を上げてないのにチャンスが降ってくる感覚があります。挑戦し続けていたい気持ちを持って、楽しみながら対応してますね。
渡邊:基本精神としてジールスが大事にしている「おもてなし」。「日本から世界をぶち上げる」ことをビジョンとしているからこそ、組織のDNAを根付かせていきたいなと思います。
偶発性によるキャリア形成、正解のない道をどう切り拓いていくか
渡邊:最後に少し意地悪な質問をしてみたいと思います。それは、「今の会社に一生いますか?」って質問。僕はサイバーエージェントを3年で辞めようと思って入社したけど、結果的に15年在籍しました。ジールスへの転職もサイバーエージェントが嫌になったとかではなくて、これからサイバーエージェントのようになる成長性のある会社で働きたくて、「藤田社長のようなでかいビジョンを持っている経営者はいないか」と探した時に出会ったのが代表の清水でした。2人は、現時点でどう考えていますか?
永尾:私は、ずっとワクワクして働き続けたいなと思っています。ジールスは、これからどんどんグローバル企業になっていく上で進化していくと確信しています。今は、とにかくこのフェーズを全力で楽しみたいです。そして、いつの日かもしかすると大介さんと同じように、心機一転チャレンジするタイミングが来るかもしれないなと考えています。
渡邊:ちなみに、女性はライフステージの変化もあると思いますが、そこら辺はどう考えていますか?もし、現時点での構想とかあれば教えてほしいです。
永尾:欲張りな性格なので実現できるかは置いておいて、「最強の女性」になりたいという野望があります。子育ても仕事も頑張っているママってカッコいいなって思うんです。ジールスに入社するとき、「福利厚生、正直整ってないよ。けど、これから永尾さんが欲しい制度をつくっていけるフェーズだよ」って言われて、自分で働きやすい環境を確立しながら両立できればなと思っています。
渡邊:確かに、これから整えていける土壌は十分にあると思います。下田さんはどうですか?
下田:サイバーエージェントは「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンの通り、まだまだ激しいトライをしていくだろうし、さまざまな機会が生まれていくはずです。だから、僕はこの会社で経営を担える人材になってみたいと思っています。
渡邊:ちなみに、社内キャリアについてはどういう風に築いていきたいと思ってるんですか?
下田:ドメインへのこだわりは正直なく、大きな組織を作って、組織全体で成果を出していきたいと考えています。広告が好きでサイバーエージェントに入ったけど、今はデータ領域の仕事をしていて、広告に絞らずとも違う経験ができることがかなり面白いんです。もっとでかい組織を背負っていける人間になることが次の目標ですね。
渡邊:2人ともありがとうございます!これまでの話を聞いて浮かんだのが「プランド・ハップンスタンス」つまり偶発性によるキャリア形成が重要だということです。
目指しているものが明確になくても、次のチャンスに向けて成長していく姿勢。目の前に一生懸命で、成果を出し続けると結果的に自分が想定しているより面白いキャリアを歩めたりもするかなと思います。最後に、今日きてくれている就活生にメッセージをお願いします!
永尾:私は入社して4か月くらいしか経っていませんが、本気で心の底からこの会社に入ってよかったなと思っています。それは、妥協しないで就活をし続けたから。就活で、焦らずに続けることが大事かなと思います。みなさんも納得感のある就職活動をしてください。
下田:極論言うと、ファーストキャリアが自分の生きたかった会社に行けなかったとしても個人的には大丈夫だと思っています。今っていろんな選択肢があるし、1社目に入った会社を正解にしないといけない縛りもない。気負わずに就活をやってほしいです。
一番大事にして欲しいことは、ワクワクできる環境がそこにあるか。皆さんそれぞれ、大事にしたい観点はいくつかあると思います、仕事や組織文化、お給料など。最優先事項をセットして、あとは満たしてくれる環境をシンプルに選び抜くことが大事かなと。そこを間違えなければ大丈夫です。
そこの軸がブレると、「周りがあそこに行ったから」「他人にこう言われたから」と他人のせいにして後々後悔することが増えます。自信持って進むのが正解だと思うので、ぜひ頑張ってください。
渡邊:最後に統括させてもらうと、サイバーエージェントで学んだ重要な言葉の一つに「決断経験値」があります。サイバーエージェントの人事責任者の方も仰っている言葉なんですが、決断経験値を踏んでいる人は人としても成長できるって意味を持っています。
自分がファーストキャリアで働く会社選びをする就活は、自分の人生の中でも重要な決断経験値になるはずです。早い人だと、年内から年始にかけて決断をすることになると思いますが、決断をする時までに後悔のないよう、アクションして、情報を収集して、就職活動を楽しんで欲しいです。今日は本当にありがとうございました!