xenodata lab.(以下、ゼノデータ)で事業開発部門のリーダーを務める戸張 美紅(とばり みく)。
2019年に社長秘書として入社し、セールス・データ関連業務を経て、現在はプロダクト全般の事業開発を担当しています。
リモート体制になったことを機に、昨年地元の名古屋に引越し、プライベートでは料理にハマり始めているそうです。
今回は、入社のきっかけや現在の業務内容、今後の目標などを聞いてみました!
東大の国際関係論コースからベンチャー企業社長秘書へ
ゼノデータ入社までの経緯を教えてください。
2018年に東京大学教養学部の国際関係論コースを卒業し、日系大手航空会社に総合職として入社しました。羽田空港で約1年間勤務した後、2019年6月に社長秘書としてゼノデータに入社しました。
大手事業会社の総合職から、なぜ社長秘書という仕事を選んだのですか?
大学で国際政治や国際法を学んでいたため、卒業後はグローバル企業の航空会社に就職しました。
しかし、学んだ知識を実際の仕事に活かすのは難しいということを働いている中で実感し、転職を考え始めました。
今更ながら本当にしたい仕事は何かを突き詰めて考えた結果、知識を活かすということよりも、自分に欠けている能力や自分にはない才能を持っている人をサポートするような仕事をしたいということに気が付きました。そんなときに、ゼノデータの社長秘書という仕事に出会いました。
ゼノデータを選んだ理由は?
ゼノデータの秘書業務は事務的なサポートだけでなく、自分のやる気と能力次第で業務範囲を広げることができると聞き、可能性の大きさに惹かれたからです。
「経済×AI×予測」という最先端の事業領域で、自分次第でどこまででも成長できるという仕事に、未経験ながら思い切って挑戦してみようと思いました。
実際入社してどうでしたか?
秘書という枠組みにとらわれず、社長の営業活動のアシスタントや提案資料作成、IS(インサイドセールス)やCS(カスタマーサクセス)など、幅広い業務に携わることができました。
今振り返ると、ゼノデータに入社して最初に社長秘書を経験できたことは、現在の事業開発の業務にも非常に活かされていると思います。
社長のサポートを通じて会社全体の動きを把握することができ、目の前にあるタスクが何のために必要で、自分の手を離れた後何に繋がっていくのかを理解することができました。
その経験が、事業開発においてプロダクト全般の戦略や設計を考える際の視野の広さに繋がっています。
現在は事業開発部門のリーダーということですが、どのような経緯で社長秘書から事業開発を担当することになったのですか?
2年前に新型コロナウイルス感染拡大によりフルリモート体制に移行したことで、フィールドセールスとしての営業活動が少なくなり、会社としても営業からプロダクト開発に注力する方針に転換したため、私もプロダクトのデータ作成業務に携わることになりました。
その後、徐々にデータ関連のオペレーション設計や仕様設計にも携わるようになり、1年ほど前から事業開発部門全体を統括する業務を任されるようになりました。
最先端技術をエンジニアとともにプロダクト化する、
ゼノデータの事業開発
事業開発部門ではどのようなことをしていますか?
「最先端技術をプロダクト化するための仕組みをつくる」ということをしています。
『xenoBrain』の強みは、業績・市場予測のSaaSという新しい分野で、AIを駆使し、マンパワーでは不可能なデータ量の分析や、人間の思考力を超える影響分析を、精度高く提供していることです。
それを可能にしているのが優秀なエンジニアチームの技術力であり、その仕組みづくりをしているのが事業開発部門です。
具体的には、『xenoBrain』の企業・業界分析、市場予測等に使用するデータの作成や、AIで生成されたデータの精度検証・改善などを行っています。
私はチームリーダーとして、新機能開発における仕様設計、検証、データ作成のオペレーション設計などを担当しています。
特に面白いと感じるのはどのようなところでしょうか?
プロダクト全般の事業戦略に携わることができることが、ゼノデータの事業開発の魅力だと思います。
事業開発部門は社長直轄であり、データ作成業務にとどまらず、開発優先順位などの戦略方針についても議論し意思決定に重要な役割を担っています。
また、新機能の仕様設計・開発後の検証から、リリース後のCSのヒアリングを踏まえた改善まで、プロダクト全般に携わっているため、プロダクトの発展とともに新しい市場を切り拓いていくダイナミズムを肌で感じることができます。
エンジニアチームとのコミュニケーションが多いことも特徴です。
ゼノデータでは、テックサイドとビジネスサイドが密に連携しプロジェクトを進めています。
エンジニアチームは、開発に入る前に「なぜその機能が必要なのか」というユーザーの声を積極的に取り入れ、より利用価値の高いUI/UXを構築しています。
ビジネスサイドも、単に要件を伝えるだけでなく、タスクごとの開発規模や優先順位などをエンジニアチームと一緒に考えながら進めています。
エンジニアチームとの関わりが深いため、日々の業務の中でテクノロジーの知識も身に着けることができます。
とにかく広い視野と深い思考力が求められる。
難しいからこそ楽しい
ゼノデータの事業開発ではどのようなスキルが必要とされていますか?
ゼノデータの事業開発においては、例えば一つの仕様を作る際にも、今世の中でどのような分析が求められていて、それをどのように実現するかを常に考えながら進める必要があります。
開発側に集中するとユーザーの声が遠くなりがちですが、データ量がどれほど増えてもユーザーにとって利用価値が高くなければ意味はないので、頻繁にセールスチームと連携し、ユーザーの声をキャッチアップするようにしています。
『xenoBrain』のユーザーは、事業会社の経営企画・営業企画、金融機関の審査部門など、事業領域が広く専門的であるため、それぞれの業務内容をも深く理解しなければ、本当に必要とされているサービスを提供することはできません。
いかに幅広い視野をもち、いかに深く掘り下げて考えることができるかが求められる仕事だと思います。
この仕事をしていて良かったと思える瞬間はありますか?
広い視野と深い思考力が求められる難しい仕事だからこそ、自分が開発に携わったプロダクトがサービスとしてユーザーに提供され、業務の一部として活用していただけた時には大きなやりがいを感じます。
難しいからこそ楽しい。常に挑戦し、例え失敗してもその度に学びを得る。その繰り返しで自分の成長を実感することができ、私にとってはそれがまた次の成長への原動力になっています。
今後の目標を教えてください。
xenoBrainをグローバルで活用されるサービスにすることです!
ゼノデータは今後、株価予測や海外向けのサービスなど、さらに事業領域を拡大していきます。
その中でも私は、特に英語のニュース記事や開示資料の自然言語処理解析をプロダクト化し、海外企業の予測分析を提供することに強い関心を持っています。
今後ゼノデータが海外向けに事業を拡張していく中で、その要となる海外企業分析の開発に携わることができればと考えています。