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なにをやっているのか

冬はマイナス30度にもなる地域です
夏は森の中で「森ジャム」というイベントが開かれます
北海道下川町は、北海道内でも旭川空港から北へ車で1時間半ほど走らせたところにある町です。人口は約3,300人、面積は東京都23区と同じくらいですが、その9割は森林で占められています。 1901年に開拓の鍬が入れられてから鉱山の休山、JRの廃線や合併問題を乗り越え、現在に至ります。 60年以上前から、木を植えて育て、伐採しまた植えるというサイクルを築いてきた下川町。循環型森林経営という持続可能な森づくりを進めた結果、2011年には「環境未来都市」として国から選定を受けました。現在は、国連が定めた17個の持続可能な開発目標「SDGs」にのっとったまちづくりを進めています。

なぜやるのか

木質バイオマスボイラー。申請すれば見学可能
しいたけ工場
下川町では、余すことなく森の恵みを活用する文化が根付いています。 「ゼロエミッション」を掲げた町では、建築物に使われる構造材はもちろんのこと、葉や枝まで使い切って産業を生み出してきました。中でも木片になった端材はチップにされ木質バイオマスボイラーの燃料として使われます。それらを燃やして水を熱し、配管を通して住宅へ熱が供給されるという仕組みです。 急激な過疎化という実態を逆手に取り、人口減少が著しい日本の未来を一の橋に重ね、「一の橋バイオビレッジ」として、エネルギーを自給する集落のモデルとして、一の橋は再生されました。 この熱配管は、一の橋地区の、集住化住宅と呼ばれる一般住宅とコミュニティカフェが併設した集落全体に通っています。 木質バイオマスボイラーで生まれた熱は、暖房設備のみならず、菌床しいたけの栽培という新たな産業も生み出しました。結果、「産業」「経済」「社会」すべてが木質バイオマスボイラーの熱供給によって底上げされ、一の橋集落は生き残ったという背景があります。 こうした「日本の未来」「課題解決先進地」だからこそ、新しい取り組みがしやすい環境が整っています。 また、下川町産の菌床しいたけは徐々にその知名度を上げ、北は稚内、南は旭川から出荷依頼が多く届くようになりました。 けれど人手が足りず、生産スピードが追いつかないまま、なかなかそのニーズに答えられないのが現状です。 そのため今回は、一の橋の菌床しいたけの生産者としてだけでなく、ブランドの構築や6次産業化を見据えたアップデートをはかり、新しい産業の形を切り開く担い手を募集することにしました。

どうやっているのか

下川町産のしいたけ
しいたけ工場のメンバー
現在の職員は、パートさんがメインで、20代~60代まで幅広い年齢層の男女が働いています。経験者不在の中、職員が一丸となって椎茸栽培を始め、皆で苦楽をともにしたためか、職員の志も高いと感じています。 ※今回の募集は、「地域おこし協力隊」制度を活用した求人になります。そのため、採用された場合は協力隊に着任し、業務を行います。