1
/
5

【イベントレポート】グッドデザイン賞を受賞したSNAPで考える、多様性の時代の組織の育て方

「つながりのデザイン」を体現した空間づくりが評価され、グッドデザイン賞2023を受賞したクオーターバックのオフィス兼ブランドルーム「SNAP」。 この記事では、2023年11月8日に開催した『多様性の時代の組織の育て方』というセミナーについてお伝えします。 当日のファシリテーターとして登壇いただいた、山越 栞(やまこし しおり)さんに、イベントレポートを書いていただきました。 奥浅草の“交流拠点”として誕生したSNAPならではの、あたたかな空気感を感じてもらえたら嬉しいです。


さまざまなつながりの参加者がSNAPに集合!

イベント当日は平日の夜にも関わらず、多様なバックグラウンドを持つ方々に来ていただきました。セミナーとはいえ、参加者のみなさんが話す機会も多いワークショップ形式の今回。席の配置も配慮され、ソファやローテーブルなどのおかげで、和気あいあいとした空気感でのスタートです。

まずは、本日の登壇者でありクオーターバック代表の山田さんによる自己紹介と社内の取り組み紹介から始まり、ご近所で編集者として活動している私もご挨拶させてもらいました。

そして、セミナー本編に入る前には、ちょっとしたアイスブレイクも。

お題:この絵が何を表現しようとしているのか想像して、隣の人と話し合ってみてください。

このアイスブレイクが想像以上の盛り上がりを見せ、会場のSNAPは笑い声に満ちていきます。

実際に参加者のみなさんが想像したことを聞いてみると、一枚の絵から本当に多種多様な考えが生まれることに驚きました。このアイスブレイクの結果こそが、今回のセミナーの重要なポイントでもあったのです。

同じ組織にいても、それぞれが多様な考え方を持っている

「多様性の時代とよく表現されますが、多様性には思っている以上に多様性があって、自分が当たり前だと思っていることも、他人にとってはそうではないということが『マジで!』たくさんあります」と、山田さん。

※今回のセミナーで取り扱う多様性とは、LGBTQや健常者・障害者などの話ではなくどちらかというと組織における「価値観の多様性」を意味します

例えば、「死ぬのが怖いかどうか」「予測できない展開と計画通りに進むことどちらを好むか」といった問いについても、個々によってさまざまな答えがあります。経営をする立場になり「こんなに意見が異なる人が集まる組織をまとめていくのは無理だ!」と悩んでしまった約5年前の山田さんは、ファシリテーション講座を受講し、「人の数だけ意味の種類があること」や「対話の価値」を学んだそう。


さらに、毎週の社長スピーチを廃止したり、研修から講師役を取っ払ってみたりと、とにかく「上から下」への一方的なコミュニケーションを減らす取り組みにチャレンジしたことについてもシェアしていただきました。

予想できない変化の多い現代に、違った視線を持つことで打開策が見えてくる。その変化から生まれたのが今のSNAPなんだというお話を聞いて、なるほど、という気がしました。

このレポートでは全てをご紹介しきれないのが残念ですが、投影資料とトーク内容に参加者のみなさんも釘付けのご様子でした。

とはいえセミナーの大半は、みんなで一緒に組織でのリアルなお悩みについて考えていく時間に。参加者の方からの問いかけによって山田さん自身が気づきを得ている場面もあり、フラットで心理的安全性の保たれた空間が素敵でした。

そんなこんなで終始盛り上がり、「あと30分くらいやりたい!」という頃合いでなんと終了予定時刻に……(笑)。


ここからは、登壇者も参加者も関係なく、軒下酒場のドリンクとフードを自由に楽しみながら話の続きをする流れになりました!


軒下酒場で「つながりのデザイン」を体感

SNAPには、キッチンカーがやって来て開催される「軒下酒場」という催しが定期的にあります。この日も、軒下酒場を目当てにいらっしゃった一般のお客様と一緒に、私たちも美味しいご飯とお酒に舌つづみ。

セミナー中にはなかなかできなかったフランクな自己紹介やお悩み相談、世間話などが、会場のあちこちで自然発生的に生まれていました。一緒にご飯を食べると、心の距離も近づいていくから不思議ですよね。

「こうしてごはんを囲むイベントも、SNAPによる“つながりのデザイン”なのか!」と、感心しつつ、私自身も参加者の方々やクオーターバックのみなさんとたくさんお話でき、とっても楽しい夜となりました。


余談になりますが、SNAPの手書きロゴ看板の仲間入りをさせてもらえたのも嬉しかったです!

(編集部注)SNAPには「決まった見た目のロゴ」はありません。自分の描いたロゴが飾られている、自分の描いたロゴがどこかで使われている、そんな感情のつながりを「不定形のロゴ」でデザインしました。SNAPはコミュニティコミュニケーションをしていく場です。基本的につながりの薄い方に向けて一斉にコミュニケーションをとるマスコミュニケーションではできないことをやっていきます。

ご参加いただいたみなさん、クオーターバックのみなさん、とても貴重な機会をありがとうございました!

執筆者:山越 栞(やまこし しおり)

編集者・ライター。書籍の編集プロダクションを経て2015年に独立。個人事業主でありながら、業務委託として企業冊子やウェブメディアの編集長、ライター講座の講師などを務め、組織の一員として働くことも多々。場所を選ばない働き方をしつつ、墨田区京島エリアで毎年10月に開催される「すみだ向島EXPO」の広報を担当するなど、街との関わりも積極的に行なっている。10月には事務所兼店舗の「スケルトン」をオープン。

SNAP(スナップ)とは
「つながりから、ワクワクを。」をコンセプトとする、奥浅草の交流拠点です。
営業情報など最新の情報はInstagramをご確認ください。
所在地:東京都台東区今戸1-2-10 JKビル1F
運営元:株式会社クオーターバック
Instagram:https://www.instagram.com/snap_okuasakusa/

株式会社クオーターバックからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?
株式会社クオーターバックでは一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

川口 久美子さんにいいねを伝えよう
川口 久美子さんや会社があなたに興味を持つかも