1
/
5

壮年真っ只中のおっさんだけど、日々日々意識しているのは『象の鎖』という話

こちらはWHITEPLUS Advent Calendar 2019の19日目の記事です。

どうも。こんにちは。
リネット生産開発部でマネージャーをしています、まえはらです。

ちなみに、私は来年で50歳になります。もう本当におっさんというか、おじいになってきていますけど・・・^^;

論語由来の呼び方では50歳は「知命(ちめい)」と呼ぶそうです。

「天が与えた使命を自覚する」というのが意味らしいです。40歳の「不惑」同様、古代中国の偉い方たちが考えられたようには、まるで生きられていない自分ですが、特に気にはしておりません^^

さて、今日はこれまでいくつも耳にしてきた、「寓話」(教訓的な内容を、他の事柄にかこつけて表した、たとえ話)の中で、50歳間近になって改めて自身の価値観に影響を与えているなぁ、と感じる『象と鎖』っていうお話について、(ほぼ仕事以外での)自身の体験を交えご紹介したいと思います。

『象と鎖』


(寓話の要約)

サーカス団の象。ときに長い鼻を上手に使ってキャッチボールしたり、リックドムばりの豪脚でサッカーしたり、後ろ脚だけで立ってみたり、といろいろな曲芸を見せてくれます。(昨今は動物愛護の観点から、大手サーカス団は象の曲芸を取りやめているらしいですが)

しかし象といえば、大人のオスともなれば5t近い巨躯であり、馬力換算だと常時60馬力とか70馬力とからしいです。また、時々海外ニュースになっていたりもしますが、ストレスが溜まった象が暴れだして、そこらじゅうをなぎ倒しちゃったり、みたいなことも簡単にできてしまう。ちっぽけな人間から見たら、とても制御できるような動物ではないはずです。

にもかかわらず、サーカス団の象は片足に鎖をつないでいるだけで、逃げることがないのだそうです。鎖そのものを引きちぎることはできないまでも、その鎖がつないである杭や木造の建物などは、本来軽々と引き抜いちゃったりできるはずなのに・・・。

なぜか?

それは、まだ鎖を引きちぎることができない幼少の頃から、サーカス団で飼われ、その頃から鎖につながれることを「習慣」として植え付けられてしまっているから。

小さいときに、なんとか「逃げてやろう」と思って鎖を引っ張ってみるけど、その年齢の力では残念ながらできない。それを繰り返すことによって、象さんの潜在意識に『この鎖は切れないもの。やっても無駄』という「固定概念」が確立されてしまって、立派に成長し、鎖を軽々と引きちぎれるようになってからも、その「固定概念」を突破することはない、というお話です。

出典:名言ノート「[限界 思い込み] 鎖につながれた象の話」

寓話ですから、この悲しい象さんの境遇が、人間にも様々な形で当てはまるんじゃないか?っていうのが、このお話の本質です。

  • 自分自身で自分自身の限界を決めちゃっている。
  • 「できない」と思っていることって本当にできないの?今ならできるんじゃない?
  • 「固定概念」に捕らわれていると見えないことが多いよね。

みたいな感じで自問自答してみると、まあたくさんの鎖に繋がれた自分が見えてきたりもします。何の参考になるかわかりませんが、自身の経験談をいくつかご紹介します。

42歳で異業種へ転職

私は42歳までは外食産業で働いていました。もちろん1店舗の店長から始まり、SV(スーパーバイザー)やBM(ブランドマネージャー)、新業態の開発責任者やら商品開発やら、いろいろやりました。

そんな中で、ひょんなことから42歳で異業種へ転職したのですが、そのときに担当してくれた転職エージェントの方から「まえはらさん、もっと自身の可能性を広く考えた方が良いですよ!」と強く言われ、異業種への転職オファーを受けました。

言われたときの自身の心理としては、「は?自分はこの道のプロ(気取り)。だから今さら、新しい仕事をゼロから学ぶみたいなことはしたくない。やっても無駄だし、効率的でもない」という思い込みがあり、最初は抵抗感の方が強くありました。でも、ふと、それこそ外食時代に教えてもらったこの寓話を思い出して、「あれ?俺、鎖に繋がれてんのかな・・・」と感じ、なんとなくチャレンジしてみたら、自身の人生がもう一度大きく開けていく経験をすることができたのです。


食わず嫌いだったブロッコリーを食べてみたらめっちゃ美味しいじゃん

つい最近ですが、じじい(私)、自身の体力低下とメタボなカラダに辟易としてきて、一念発起してボディメイクをスタートしてみました。いわゆる糖質制限というやつと、大きな筋肉を鍛えるトレーニング、というのを始めたのです。それによって、これまで40数年「なんか、もじゃもじゃした中に虫がいそう」という意味不明な理由だけで食わず嫌いだったブロッコリーを食べてみたところ、これがなんとも美味しい!

外食産業経験が長い利点として料理も好きな私は、「ブロッコリーとチーズのスープ」とかを作ってみたりしていますが、なんで今まで食べなかったんだろう、と後悔する日々です。「思い込み」って多くの場合、損するよね、という小さな実体験です^^


休日はあえて自身のスケジュールを曖昧にすることにした

性格的、かつ若干職業病なところもあると思いますが、私は割とスケジュールを細かく設計して、その計画通りに進めることに重きを置くタイプです。なので、ここ数年は特に、休日も朝から時間枠で予定を詰める生活をしていました。これも「自分はそういうタイプ。そういう生活リズムでないと気持ち良くないし、日々の生産性が下がる!」という思考に紐づいているものでしたが、一方でなんか息苦しさも感じてきていたのも事実。

そこで、この数か月は明確に時間の決まっている通院とかAmazonの受取のようなスケジュール以外は、あえて立てないで過ごしてみました。そうすると、「その日に思い立ったことを急にやる!」みたいな休日が増え、いきなり高尾山に山登りに行ったり、朝から家で自家製チャーシューを作ったりと、突発的なことばかりするように。正直、生産性が良いとは言えませんが^^;、今まで以上に休日が楽しくなったりもしています。


・・・と、どうでもいいエピソードばかり並べてみました。

私自身はかなり「ルーティン」が多めで、「こだわり」や「自分ルール」の多い人間ですが、自分が自分で鎖に繋いでいることに気付けたら、今は見えていないものが見えることもあります。その結果が必ずしもすべてプラスに働くわけではないまでも、ひとつふたつはこれまでに感じられていなかった『素敵な経験』になることもあるかもね^^ というお話でした。

鎖につながれたままでしょぼくれないように、これからも(じじいながらも)新しい自分へのチャレンジは続けていこうと思っております。

株式会社ホワイトプラスでは一緒に働く仲間を募集しています
19 いいね!
19 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング

髙見 唯樹さんにいいねを伝えよう
髙見 唯樹さんや会社があなたに興味を持つかも