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ベンチャー企業の男性役員が育休をとった話

こちらはWHITEPLUS Advent Calendar 2019の15日目の記事です。

こんにちは。ホワイトプラス取締役の斎藤です。

今日は、ちょうど1年前の2018年11月末~2019年1月末までの2ヶ月ちょっとの間、私が育休を取った話について書きたいと思います。

▼目次
・育休をとった経緯
・育休をとるための準備
・育休中の状況
・育休をとったことで感じたこと
・人事制度よりも大切なこと

育休をとった経緯

今年でホワイトプラスを創業して10年が経ちました。10年会社を経営していると、会社のフェーズがどんどん変わっていくのと同様に、個人のライフスタイルもどんどん変化していきます。

会社を創業した10年前は、私は24歳で独身だったのですが、10年経った現在は35歳で3人(長女6歳、次女4歳、長男1歳)の子供がいます。

創業時の20代の頃は、1分1秒でも会社を成長させたくて、土日祝日関係なくほぼ休まずにずっと仕事をしていました(創業時はそういうものだし、10年前はそういう時代だった)。しかし、会社のフェーズが変わって個々ではなく組織として成果を出す仕組みを整えたり、個人としても結婚して子供が生まれるなどライフスタイルの変化があり、家族との時間も大切にするように徐々にシフトしていきました。

※創業時は休みなく働いていましたが、今は祝日プラスという制度があるぐらい休みを大事にするホワイトな会社になっています(笑)。

そんな中、ちょうど一年前の11月末に3人目の子供が生まれることになったのですが、妻が里帰り出産ができる環境になく、私も妻もさまざまな事情で両親に子育てをサポートしてもらえる状況にないため、妻から

「私一人で2人の子供の面倒を見ながら、3人目を出産して育児するのって無理じゃない?」

という話があり、

「確かにそうだよね。俺が家で娘2人の面倒を見るしかないよね」

と自然な流れで決まった、という経緯です。

育休をとるための準備

その後すぐに経営陣に育休をとることについて相談したところ、他の役員も子育て中だったこともあり、理解してくれて、受け入れてくれました。

(手前味噌ですが、良い経営チームだなと思いました)

そのとき、ちょうど大型のプロジェクトを私が担当役員として管掌していたため、そのプロジェクトの責任者にも事前に伝え、育休中のレポーティング先や意思決定者、緊急時の連絡方法などを決め、準備を進めていきました。

さらっと書きましたが、実際は会社肝入りの大型プロジェクトだったため、管掌役員である私が育休に入るのは、そのプロジェクト責任者からすると相当不安だったようです。。

(そりゃそうですよね苦笑)

なので、Skypeでの週次1on1は実施し、緊急時はSlackと電話での連絡OKとしたことで不安を解消し、大きなトラブルなく進めることができました。

育休中の状況

育休と言っても完全にフルで休むのではなく、週1回の経営会議、月1回の取締役会、週次1on1は自宅からSkypeで実施していました。

朝8時半〜14時半ごろまでは長女は幼稚園に行っているため、その時間帯のSkype会議中は、次女にAmazonプライムビデオの映画などを見せて集中させて乗り切っていました。

14時半以降は、長女も幼稚園から帰ってくるため、会議中は娘2人に仲良く遊ぶように伝えたり、2人が好きで集中して遊んでもらえる、ぬり絵やお絵かきをしてもらっていました。

(経営会議が長引くと、娘たちが飽きてケンカし始めて、号泣する声がSkype越しに聞こえてしまうことがありました苦笑)

(先月1歳になった長男)

対面じゃないことによるコミュニケーションの難しさは多少感じつつも、事前に案件の整理と役割を明確にして準備をしていたことから、大きな問題なく過ごすことができました。

2月頃から徐々に3人目の子育て状況が落ち着いてきたので、2月~3月は週1〜2日は在宅勤務にして、子育てのサポートをするようにしていました。

妻としては、週1日でも私が家にいることで「何かあった時にヘルプしてもらえる」という安心感が得られて、精神的に余裕ができたようです。

4月からは次女も幼稚園に入園したことで妻の負担も軽減したため、私も通常通り週5日出社に戻りました。

ただ、今でも子供や妻の体調が優れないときや幼稚園の行事があるときは、お休みをもらったり在宅勤務にしたりと、柔軟に対応するようにしています。

育休をとったことで感じたこと

育休を取って感じたことは、

「事前の準備とリモートワークできる環境があれば意外となんとかなる」

ということです。

もちろん業種や職種、会社の状況にもよるとは思いますが、

「まわりの協力を得ながら、どうすれば実現できるか」

を考えれば、どんな立場の人でも育休を取ることは可能なんじゃないかなと。

時代の流れに合わせて変化していかないと会社も生き残っていけないのと同様に、個人も時代の流れやライフスタイルに合わせて働き方を柔軟に変えていかないと、今の時代はやっていけないなと改めて感じました。

また、子供3人を育てていて感じたのは、「手間がかかって大変だけど、かわいすぎて何しても許せてしまう小さな赤ちゃんの期間はあっという間に過ぎてしまう」ということ。
ほんの一瞬しかないこの期間に、父親として家でずっと一緒にいられたというのは、今振り返ると自分の人生にとって本当に貴重で幸せな時間でした。

そのときは大変なことが多すぎてあまり気づかないのですが、あとになって赤ちゃんだった時期って本当に一瞬だったんだなぁと気づくんですよね(笑)

それに気づかせてくれて、貴重な経験をさせてもらえたのは、協力してくれた社内の皆さんのおかげです。心から感謝しています。

人事制度よりも大切なこと

よくメディアで「話題のベンチャー〇〇社の人事制度が面白い!」という記事を見かけます。それを真似して同じような人事制度を導入する会社もいると思いますが、制度をつくることが目的になりがちで、実際はほとんど運用されず、その制度自体を社員が知らない、という状況になりがちです。

もちろん人事制度も重要なのですが、より大切なのは「経営者がどういう組織にしたいか」という強い想いと、その想いを組織のカルチャーに昇華させる「経営者の強いコミットメント」だと思います。

そして、経営者は推進するだけではなく、自らが体現しないと組織に浸透していきません。

今回は、私が自ら育休を取得したことによって「男性でも育休を取っていいんだ」というカルチャーができました。(女性社員の産休、育休取得者は以前から多数います)

その結果、今年の年末に3人目の子供が生まれる男性社員も育休を取得予定です。

育休に限らず、本気で会社に浸透させたい人事制度やバリューは経営陣が自ら実行し、体現することが組織の浸透を促進すると改めて感じました。(私もまだまだなので、自戒を込めて)

当社は子育て中の社員が非常に多いため、

「前職では残業が多すぎて家族との時間が取れなかった」

「子供との時間をもっと大切にしたい」

というメンバーが入社してくることが多いです。

実際、家庭の事情によるお休みや早退、状況に応じて在宅勤務をするメンバーも多く、まわりからも理解をしてもらいやすいです。

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