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“無駄な時間”を徹底的になくす話

こちらはWHITEPLUS Advent Calendar 2019の10日目の記事です。

こんにちは。ホワイトプラスの清水です。

突然ですが、あなたは時間の使い方について考えたことはありますか?

僕は20代後半になるまでほとんど考えていませんでした。なぜなら、それまではまるで時間が無限にあるように感じられていたからです。しかし、当然ですが時間は有限です。それを僕が認識できたのは、20代後半に差し掛かったころでした。

時間が有限であることを認識してから、僕は無駄な時間を徹底的になくし、楽しい時間を増やすことにコミットし続けてきました。

この記事では、僕がこの8年間で試行錯誤を続けてきた、無駄な時間を徹底的になくす方法をすべてご紹介します。あなたがあなたの人生の質を高める上で、少しでも有益だと感じていただける情報を提供できれば、これ以上にうれしいことはありません。

想定している読者

僕が想定している読者は、20代後半から30代前半くらいのビジネスマンです。

・仕事が一通りできるようになり責任ある立場になった。
・ライフステージとともに価値観が変わった。
・自分が本当にやりたいことが何なのかわからない。
・身体的、精神的に老いを感じ始めている。

このような状況のなか、人生について見つめ直すタイミングにいる方を対象としています。

僕の原体験 / ジャネーの法則との対峙

僕が時間は有限であることを認識したのは25歳のときです。成人してから新卒4年目までの5年間を振り返っているとき、15歳から20歳までの5年間と、20歳から25歳までの5年間の体感速度が明らかに異なることに気づきました。

これが、僕が無駄な時間を徹底的になくし始めた原体験、ジャネーの法則との対峙です。

「50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる」

引用:ジャネーの法則 - Wikipedia

ジャネーの法則を使って計算すると、寿命を80歳と仮定した場合、25歳の僕はすでに人生の約77%を終えていることになります。33歳になった今は、約82%です。

参考:年齢別残り寿命(体感時間ベース)早見表!【ジャネーの法則】 - あんりふ!

体感時間ベースでは、人生はもう20%ほどしか残されていない。それを認識してから僕は、無駄な時間を過ごすことをやめるようになりました。

諸々の前提

本題に入る前に、あなたと僕の前提を揃えたいと思います。

可処分時間は「仕事をしていない時間」

これから登場する可処分時間という言葉は、「仕事をしていない時間」を指します。通常は仕事や睡眠、食事、家事などの生活を維持する上で欠かせない時間を除いた余暇時間という意味です。しかし、多くの方にとって仕事をしている時間を減らすことは難しいため、「可処分時間を増やす」というスコープから仕事は除外します。

よってこの記事では「仕事以外の無駄な時間をいかに減らせるか?」について検討していきたいと思います。

ビジネスマンのQOL=(仕事の質 x 量)+(可処分時間の質 x 量)

ビジネスマンのQOLは、仕事の質と量、可処分時間の質と量で決まると考えています。

・仕事の質:楽しいか、やりたい仕事か、よい仲間がいるか、社会に貢献できるか、成長できるか、納得のいく報酬かなど

・仕事の量:仕事の量は適切か

・可処分時間の質:身体的、精神的に健康か

・可処分時間の量:可処分時間の量は適切か

適切な量はかなり個人差があります。仕事の量が少ないことをよしとする人もいれば、多いことを好む人もいます。可処分時間についても同様です。

この記事ではビジネスマンのQOLを向上させるために、可処分時間の量と質にフォーカスを当てて改善のアイデアを解説します。

QOL最大化のカギは仕事選び

ビジネスマンの多くは、起きている時間のほとんどを仕事に使っています。そのため仕事選びがQOLを大きく左右します。適切な仕事選びができていなければ、幸福な人生になるはずがありません。

これから「適切な仕事選びができている」前提で、さらにQOLを高めるにはどうすればいいのかを考察していきます。

可処分時間の量を増やし質を上げる方法

前置きが長くなってしまいすいません。ここからが本題です。

可処分時間を増やす方法

まずは可処分時間の量を増やす方法をご紹介します。

1.行きたくない予定を断る
2.食事を定型化する
3.服装を定型化・EC化する
4.髪型を定型化しセルフカット
5.SNSをしない
6.140BPMで歩く
7.オンタイム行動
8.洗濯物を畳まない
9.洗い物をできるだけ出さない


1.行きたくない予定を断る

僕の経験上、量を増やすアプローチでもっとも改善感度が高かったのは、行きたくない予定、特に飲み会に行かないことです。

僕は新卒で入社した会社で「飲み会は絶対」という価値観を叩き込まれているので、飲み会を断ることは容易なことではありませんでした。対面で誘われると反射的に「行く」と答えてしまいます。しかし、本当は行きたくないのに行くと答えてしまうと、その日が近づくたびに憂鬱になります。

行きたくない予定に行くことは、可処分時間の量的、質的に、また経済的にもマイナスしかありません。行きたくない予定に行かないという選択をすることで、これらの大きな損失を防ぐことができます。

ただし、この方法には大きな欠点が一つあります。それは所属するコミュニティの同質性が上がってしまうリスクあることです。同質性の高いコミュニティだけに所属していると、自分の価値観や考え方を広げられません。

これを解決するために、僕は誰とでもカフェは行くことにしています。カフェならほかの予定と違い、2時間も3時間も拘束されることはありません。また2人でカフェに行くと密度の高いコミュニケーションを取ることができ、自分の価値観をアップデートする機会が生まれます。

2.食事を定型化する

次におすすめしたいのは、食事を定型化することです。僕は平日の食事をこのように決めています。

・朝食:食べない

・昼食:自由

・夕食:卵、納豆、チーズ、バナナ、ヨーグルト、プロテイン

「朝食は食べなければならない」というのが通説となっていますが、それらの主張はエビデンスに乏しく信用に値しません。結論ありきの似非統計であることがほとんどです。そのため僕は自分の主観と通説への反証(※)を信じ、朝食は食べないことにしています。今のところ朝食のありなしで体感できるほどの違いは観測できていません。

※参考:「朝食が重要」はウソだった:研究結果 | ライフハッカー[日本版]

昼食は誰かと一緒に摂ることが多いため、特に制限を設けていません。コミュニケーションを重視し好きなものを好きなだけ食べています。

夕食は栄養バランスにフォーカスした構成です。僕は平日の夕食を「自分へのエサ」と捉えているので、糖質や脂質から得られる快楽を求めていません。また帰りが遅くなったときは食べないことにしています。

定型化するとわざわざ考える必要がなくなり、食事を思考停止してこなせるルーティーンワークにできます。そのため食事中や食事の準備中にほかのより重要なことに自分の思考を使えます。

また買うべきものが固定化されるので、スーパーの滞在時間が極めて短くなります。僕はスーパーで必要なものをカゴに入れるのに、3分もかかりません。

3.服装を定型化・EC化する

食事と同じく服装も定型化しています。シーズンごとの違いや色の違いはあるものの、僕は基本的にいつも同じ服装です。またリアル店舗に行くことはなく、着るものはすべてECで調達します。そうすることで、シーズンごとに服を選ぶ、毎日服を選ぶ工数を削減でき、リアル店舗に買い物に行く必要もなくなります。

ファッションが生きがいである人にはおすすめできませんが、人生において相対的にファッションが重要でない方には強くおすすめしたい方法です。

4.髪型を定型化しセルフカット

同様に髪型も定型化しています。効果は食事、服装の定型化と同様です。これは実践している人が多いと思うので詳しく説明はしません。

セルフカットは、あまり実践している人が多くない印象です。少なくとも僕は、社会人になってからセルフカットを実践している人に会ったことがありません。しかし、男性の場合、ほとんどの髪型はセルフカットできるはずです。

セルフカットをすると、自宅で10分程度で髪の毛を切ることができ、美容院などに行く必要がなくなります。美容院などの行く回数分だけ、時間とお金を節約できます。

僕がおすすめするツールはPanasonicのカットモードです(※)。僕は平日東京、土日は家族がいる名古屋にいるのですが、どちらの家にもカットモードを常備し、いつでも髪の毛を切れるようにしています。

※参考:家庭用散髪器具 | Panasonic

5.SNSをしない

特に必要はないと思うので、細かい説明は割愛します。SNSは時間を取られるだけでなく、うつ病や摂食障害のリスクが高まるといったメンタルヘルスへの悪影響も指摘されています。僕は仕事のためにすることはあっても、私的にSNSを利用することはありません。

6.140BPMで歩く

移動時間は無駄な時間の代表格です。なかでも歩いて移動している時間はもっとも無駄であると僕は考えています。電車や新幹線、飛行機は、スマホや本、睡眠でいくらでも有意義な時間に変えられます。しかし、歩いている時間はスマホや本を見ることも寝ることもできず、なかなか有効に使えません。よってできるだけ短縮すべきと言えます。

歩く時間を短縮するには早歩きしかありません。僕がたどり着いた適切な歩く速度は140BPMです。それ以上速くすると長い間続けられませんでした。140BPMであれば、3時間続けられることを過去に確認しています。

はじめのうちは筋肉への負荷が大きく筋肉痛になりますが、続けていくうちに前脛骨筋というスネの前の筋肉が発達し、痛みを感じることなく早歩きができるようになります。痛みを感じずにデフォルトの速度が140BPMになれば、早歩きのインストールは完了です。

僕は定期的に140BPMの音楽で計測し、自分の歩くスピードが適切かどうかを確認しています。

7.オンタイム行動

オンタイム行動は、10分前行動や5分前行動と対をなす概念です。「余裕を持って余った時間は無駄になるので、余裕を持つのはやめよう」というのがその主旨です。

重要な予定を除き、僕は基本的に余裕を持って行動するということをしません。いつもオンタイムで到着することを目指し行動しています。オンタイム行動を習熟すると、極めて高い精度でオンタイムに行動できるようになります。毎週金曜日に新幹線に乗るとき、僕は出発の5分前に品川に着くようにしていますが、まだ乗り遅れたことはありません。

オンタイム行動は重要な予定でない場合のみです。重要な予定は5分前、10分前に行動することをおすすめします。

8.洗濯物を畳まない

僕の名古屋の家では洗濯物を畳みません。洗濯物を取り込んだ後は、ハンガーにかけるものはそのままハンガーラックにかけ、それ以外は各自のボックスに入れて終わりです。僕の家庭は4人家族なので、4人それぞれの洗濯物を入れるボックスがあります。服を着るときはそこから取り出して着ます。

洗濯物を畳んでからしまう作業が必要なくなるだけで、毎日30分ほど可処分時間を増やせます。洗濯物を畳まなくなってからしばらく経ちますが、今のところ何も問題はありません。

9.洗い物をできるだけ出さない

洗い物も厄介な家事の一つです。とはいえ僕の東京の家は狭いので、食洗機を置くわけにもいきません。そうなると最適化する方法はただ一つ、洗い物を出さないことです。

東京の僕の家には、包丁やまな板、フライパンなどの調理器具はありません。自炊は時間の無駄なのでしないことにしています。洗い物はコップと箸、スプーンしかないため、2分ほどあれば終わります。

自炊をよいこととする風潮がありますが、一人暮らしで自炊の必要があるかどうかは甚だ疑問です。洗い物が増える上、食材の管理コストも発生するので、僕は一人暮らしの自炊はペイしないと考えています。

時間の質を上げるアイデア

可処分時間は量が増えればいい訳ではありません。ここからは可処分時間の質を上げるアイデアを解説します。

1.7時間寝る
2.有酸素運動をする
3.平日は栄養バランスのよい食事をする
4.平日は禁酒する
5.夏でも風呂に入る
6.サウナ / 岩盤浴に行く
7.マッサージに行く

1.7時間寝る

睡眠時間は人生の大半を占めるので、ついつい削りたくなります。僕もそう考えてあらゆる実験をしましたが、結局7時間寝るという結論に至りました。

3時間から8時間まで1時間刻みで睡眠時間を試したり、睡眠を複数回に分ける分割睡眠をやってみたり、就寝時間と起床時間の組み合わせをいろいろ変えてみたりしました。その結果、夜1時に寝て朝8時に起きるのがもっとも僕に合っていました。

僕は夜型なので、早起きすると脳のパフォーマンスが著しく低下します(※)。そのため8時より前に起きることはあまりありません。

※参考:「早起き」すると寿命が縮む! | 現代ビジネス

※参考:「夜型」の人が努力しても、決して「朝型」になれない:研究結果|WIRED.jp

2.有酸素運動をする

有酸素運動の有用性については、今さらお話しする必要はないと思います。僕は週に1、2回、平日の夜に走っています。ただ予定があってできないこともよくあります。

3.平日は栄養バランスのよい食事をする

体によい食事は基本的においしくありません。そのため毎日続けようと思ってもなかなか続けられません。味覚の機能は毒を避け生存に有利な栄養を取り入れることなのにもかかわらず、無機質や食物繊維をとっても脳は僕らに報酬を与えてくれません。

そこで僕は、平日のみ栄養バランスのよい食事をするようにしています。平日だけならおいしくない食事も受け入れられます。

4.平日は禁酒する

僕はお酒が大好きです。20代前半までは「酒に殺されるなら本望だ」と周囲に言い、毎日好きなだけ飲んでいました。いまだにお酒は大好きですが、飲み会を除き平日禁酒をしています。

僕は飲み出すと止まらなくなるタイプなので、飲むとほぼ確実に翌日の体調に影響が出てしまいます。仕事中は気合いで乗り切れたとしても、仕事が終わった後は何もしたくなくなります。それを防ぐために、平日1人では飲まないようにしています。

5.夏でも風呂に入る

夏はシャワーだけという方が多いと思いますが、僕は夏でも熱い風呂に入ります。デスクワーカーなので、僕はすぐに体が凝り固まり血の巡りが悪くなります。それを解消するために風呂は欠かせません。

血流がよくなるからか、風呂に入っている間は急にイケてるアイデアが思い浮かぶこともあります。仕事で行き詰まったときは一旦仕事のことを忘れてゆっくお風呂に入っていると、突然解決策を思いついたりします。

6.サウナ / 岩盤浴に行く

強い疲れを感じているときは、サウナか岩盤浴に行きます。僕の主観では、サウナより岩盤浴の方が疲れが取れるのですが、僕の家の近くには岩盤浴がありません。そのため普段はサウナを利用しています。

サウナは多くの人が利用し独自の主張が展開されているので、ここではあえて多くを語りません。

7.マッサージに行く

お風呂とサウナだけでは健康的な体を保てないので、定期的にマッサージに行くようにしています。デスクワークは身体的に高負荷です。僕らの体は一日中座りっぱなしで画面を見つめるように設計されていません。そのことを理解せず無理して働き続けると、必ず体に異変が起こります。

とは言えデスクワークをやめることは難しいため、僕はマッサージに行って体のメンテナンスをするようにしています。

TIME is LIFE - 時は命なり -

「TIME is MONEY」という言葉があります。僕はこの言葉は明確な誤りであると考えています。「時は金なり」 つまり時間はお金と同様に貴重なものであるというのがこの言葉のコンセプトです。しかし、お金と違い、時は失ったら取り戻すことができません。

正しくは「TIME is LIFE」です。時間はお金なんかよりも、よっぽど希少で価値の高いものです。僕が文章を書いているこの時間も、あなたが記事を読んでくれているその時間も、大切な命を消費しています。

個人が持つもっとも貴重な資源である時間。それを有効に活用するために、僕はこれからも実験を繰り返します。同じようなマインドを持つあなたにとって、この記事を読んだ時間が“無駄な時間”とならなければ幸いです。

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