わたしのお気に入りvol.5「仕事も趣味もやる気にさせてくれるリュック」
お気に入りのお洋服にフォーカスしてお話を伺うインタビュー企画・第五弾は仕事もプライベートも手放せないリュックについてお話を伺いました。
https://www.lenet.jp/magazine/20171221-01
こんにちは。ホワイトプラス人事の高見です。今回はリネット保管の開発をしているエンジニア、永宮さんにお話を伺います。趣味ではボルダリングにハマっているそうで、こんなインタビュー記事もあるので、よかったら併せてどうぞ!
よろしくお願いします。私が高校生ぐらいのとき、ITが花形だった時代で、なんとなくITに行きたいなと思って、大学は情報系に絞り、情報系の学部に進みました。授業でプログラミングに出会い、CとかJavaから入っていってって感じでした。もともと情報系に進んだ動機のところから、就職活動のときもITに絞って就職活動してました。ITという業種以外だと規模感でいうと大きめな会社に入ろうと思っていて、新卒で入った大手電機メーカーのIT系子会社は、メーカー系子会社の中でもちゃんとモノづくりをやっている会社と評判を聞いていたので、入社しました。
当時を振り返ってみると、R&D部門を自社で持っていて、技術研究に力を入れていそうとか、モノづくりをちゃんとやっている会社のほうが自分自身、いろんな経験をしたり、知識を吸収できると思ったのもその会社に入社した理由だったと思います。
8年間ほど在籍し、俗にいうシステムエンジニアとして働いていました。
入社当時から業務内容としてはWEB系のシステム開発を受諾開発していました。スキルマッチ的にはホワイトプラスと使っている技術は同じような感じでした。PHP、Java、Rubyとか。一番多かったのはPHPですね。例えばQ&Aサービスとか、高トラフィックというか、大量のアクセスが来るようなニュースサイトの開発だったりを経験しました。
転職しようと思った理由の一番は自社サービスの開発に携わりたかったからです。前職でも受諾開発という形でWEBサービスの開発はしていたんですけど、受諾はやはり自分の会社のサービス開発ではないので、いくらエンジニアとして例えばいい設計をしても、サービスの成長に貢献しても、クライアントからの評価はされても自分の会社から評価にあまり繋がらないケースが多かったんです。クライアントとの契約の時点で、どのぐらいの金額で受けるか決まっているので、どれだけクライアントのサービス成長に寄与しても、契約にプラスαでお金は発生しないんですよね。金額と納期が決まっていて、それに則りながらクライアントの要望にも応えてねと。クライアントとのあーでもない、こーでもないと言いながらサービスを作るのは楽しいんだけど、自社の評価にはならないから、うーむ。。。って感じでした。受諾開発のビジネスモデル上、仕方ないのはわかっているんだけど、この部分に疑問を抱き、もやもやして転職活動を始めました。
そうですね。条件として最初にそこは入れていました。自社サービス開発できる会社の中でも、システム化の対象として複雑な問題を扱っているビジネスのほうが面白そうだなと。これはホワイトプラスに入社した理由になってしまいますが、WEBだけで完結していなくてリアルが絡んでいるのは面白いなと。WEBで注文したものが物流会社を通じて、保管倉庫やクリーニング工場とかの色んな事業領域があって、そこを実際にお客様の衣類が動いていく。そういった色んなシステムの対象、登場人物が出てきて、複雑に絡み合ってというホワイトプラスの事業領域が、エンジニアとして非常に魅力に感じて、入社しました。なので、ソーシャルゲームとかニュースサイトのようなWEBだけで完結するっていうところは転職活動先としてあまり検討していませんでしたね。システム化してもシステム化し甲斐があまりないというか、問題として簡単であまり面白みを感じなかったのがその理由ですかね。
【愛用のキーボード。赤と青のところのパーツは結構値段するらしい(まじか)】
何社か受けてはいましたね。中でもホワイトプラスを選んだのは、技術スタックが結構マッチしていたというのが大きかったですね。転職するまではずっとPHPを触ってきていて、フレームワークもLaravelを使っていたので、自分が持っている武器を活かせるし、転職しても磨いていける。なので自分のキャリアを考えたときにも、有利だなと思いました。ちなみにホワイトプラスの開発環境などについては先日まとめ記事が出てたので、興味のある方は読んでみてください。
あとは自分自身、ホワプラを知る前からクリーニング保管を使用していたので、いちユーザーとして面白そうなサービスだなってのもありましたね。システムの裏側ってどうなっているんだろうとか、いちユーザーとして、もっとこの部分をこうしたほうがUXいいよねとか。
そうですね、ホワイトプラスには2016年の10月に入社したので、ちょうど2年ですね。
入社して最初の月は、リネット衣類の料金改定の時期だったので、リネットの課金処理周りの機能開発を担当しました。前職ではお金に関するシステムを作ったことはなかったので、かなり神経を使った記憶がありますね・・・(苦笑)
課金処理システムとはリネットのご利用料金を決めるシステムのことです。リネットではお客様が出すお洋服の種類や点数を事前に入力して金額を決めているわけではないんですよ。
順を追って説明すると、お客様のお洋服を宅配会社様がお預かりをし、お客様のお洋服がクリーニング工場に届けられると、クリーニング工場で検品作業というのがされています。検品作業では、お洋服をクリーニングする前に、洋服の種類や点数、クリーニングする前のお洋服の状態(例えば穴が開いていないか、シミがないかなど)などを確認しています。検品作業で得られた情報を専用の管理画面に入力し、料金を確定しているんですが、そのシステムのことですね。そのときは、「お洋服の種類ごとの各料金の変更」、また合計金額が一定以上の注文で送料無料となるのですが、その「送料無料ラインの金額変更」の対応をしていました。10月に入社して、10月末リリースだったので、なかなかなスピード感でした(苦笑)
2016年の11月から半年ほどかけて、「リネット保管」というサービスの業務フロー変更によって発生するシステム変更の開発を担当しました。
「リネット保管」のサービスの内容を説明すると、季節によって着ない洋服をお預かりして、クリーニングし、着る季節が来るまで保管倉庫でお預かりするサービスです。例えば冬服は春から夏の間は着ないと思うので、そのお洋服をお預かりし、お洋服をクリーニングしたあと専用の衣類保管倉庫で保管し、夏明けにお客様にお洋服をお届けするサービスです。
背景や詳細についてはちょっと複雑なので、簡単に説明すると、お客様からお預かりしたお洋服をいままでよりも、より早いタイミングで検品できるようにオペレーションを変更するためのシステムの開発を担当しました。検品されるとお客様にアプリやマイページ上に通知がいくシステムになっているので、より速く検品できることによって、お客様にとって大事なお洋服がいまどんな状態なのかが早くわかって安心できますし、お洋服をより早く検品作業することによって、いまお洋服がどこにあるのかが可視化されるので、紛失事故のリスクを減らすことができるんです。
リネットの他のサービスと比べて、リネット保管は、お客様・宅配会社・クリーニング工場に加えて、保管倉庫があり、登場人物が多いんですよ。また通常のクリーニングであれば数日ほどで終わりますが、保管はお洋服をお預かりしてからお届けするまでの期間が数か月と長いんです。この2点から、保管は紛失事故が起きるリスクが高くなるので、そのリスクを減らす安定的でかつ複雑なシステムを構築するのはやり甲斐がありました。いまもリネット保管の開発を担当していますが、その面白さは変わらないですね。
またこの時期は同時に並行してPHPの基盤整備もやっていました。自分が入社したころはテストは書かれていたんですけど、それが継続的に実行されておらず、一部のテストが腐っているという非常にもったいない状態になっていました。そこでまず腐っているテストをメンテナンスして、さらにCircleCIという継続的インテグレーションサービスを使ってテストが継続的に実行されるような基盤整備を行いました。同時にテストのカバレッジを計測できるようにしたり、静的解析でコードの品質を計測できるようにもしました。
現在は引き続きリネット保管の開発がメインで、あとはPHPの基盤整備を担当しています。
他のベンチャーがどうかはわからないけど、自分が思っていたベンチャーよりはいい意味で落ち着いてるな、地に足ついているな感はあって。会社全体としてスピードも重視しているんですけど、その前に考え抜くことを大事にしているところを非常に強く感じていて、自分にとっていいなと思います。たぶんリアルなモノや現場が絡んでくるサービスなので、リリースしてから何かトラブルがあると影響が大きく、「ちゃんと考える、勢いだけじゃダメ」って文化があるんだと思います。
エンジニアの人たちはみんな技術が好きというか勉強が好きな人が多いかな。もちろんそれぞれ興味を持つ分野は違うんだけど、何かしら自分が興味を持つ分野がちゃんとある人が多いと思っていますね。刺激を受けるし、面白いなと思います。
設計というか、いかにキレイなシステムを書くかというところですかね。現実の業務をいかにシステムに落とし込むかの業務設計の分野が非常に興味のあるところですね。そこがちゃんとできないと「リネット保管」が成立しないですしね。
エンジニアが少ないので、結構属人化しちゃっているところがあると思っていて、そこをどう解消していくのかというところでしょうか。必ずしも属人化が悪いわけじゃないとは思います。事業のフェーズによっては属人化したほうが瞬間最大風速も出るでしょうし。でもそのあたりをうまく見極めてやっていくことが大事というか課題かなと思っています。
また現状はエンジニアひとりにつき1プロジェクトが結構多くて、あまりチームで開発する機会がそこまで多くはないです。きっとこれから社内にエンジニアが増えていって、ちょうどチーム開発へ移行していく変換期に今いると思っているので、会社としてチーム開発をする場を提供していけるといいかなと思います。
「リネット保管」に関して言うと、お客様の洋服を管理するためのタグが現在はバーコードタグなんですが、将来的にはRFIDタグにして、業務自体をがらっと変えて生産性を上げることをやりたいなと思っています。また直近だと、いまはPCとバーコードリーダーでお洋服のデータを読み込んでいますが、PCではなくiPhone一体型のバーコードリーダーにして業務改善をできたらいいなと思っています。
個人のキャリアとしては、さっき話した業務設計とPHPを組み合わせた分野で技術リードしていけたらいいなと思っています。
個人的にはエンジニアとしての知識や技術を自主的に磨いていける人と働きたいなと思いますが、技術だけでなく事業の成長にも興味関心を持って、磨いた技術を活かす人と働きたいと強く思います。
同じ想いの方がいらっしゃればぜひ一度お話聞きに来てください!