ウェルモ、20.4億円のシリーズC資金調達を実施 東京海上・凸版印刷と資本業務提携を発表
20.4億円の資金調達および資本業務提携により、ケアテックプラットフォーム事業を強化 ...
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株式会社ウェルモは、今回のシリーズCで「株式会社DGベンチャーズ」「東京海上日動火災保険株式会社」「凸版印刷株式会社」など12社より、20.4億円の資金調達を実施しました。累計での調達額は41.2億円となり、業界を牽引するソーシャルベンチャーとして新たなフェーズへと進みます!
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今回の記者会見では、主に以下について発表しました。
ウェルモは、世界に先駆けて日本が直面する少子高齢化という課題を解決するため、ケアテック領域における新たなオープン・イノベーションを促進すべく、戦略を推進していきます!
私たちウェルモは、2040年にピークに達する少子高齢化という社会課題をICTと先端技術で解決することを目指し、そのための事業として、現在は在宅介護領域で3サービス「ミルモネット」「ミルモぷらん」「ミルモわーく」を、児童福祉業界で1サービス「unico」を展開しています。
介護市場は2000年以降急速に伸び続けていますが、いまだ巨大プラットフォーマーは現れておらず、マーケットとして注目度の高い業界です。そんな介護業界のなかで、ウェルモが展開するプラットフォームの基盤となる事業が、ミルモネットです。
ミルモネットは、在宅介護領域・専門職向けに特化した情報プラットフォームです。ICT化が遅れていた介護業界に切り込み、カバーする自治体数は現在295、ユーザー事業所数は約16,800事業所(介護事業所掲載数約165,000事業所のうち)以上にのぼります。展開エリア内においては既に圧倒的な導入シェア率を誇るミルモネットですが、コロナ禍により業務のIT化が求められるなかでさらに急成長。ミルモネットの新規アカウント獲得数はコロナ以前に比べて9.7倍に拡大しました!
この基盤となるミルモネットの急成長を背景に、今年3月にリリースしたミルモぷらんや、新たな事業として計画中の居宅内モニタリングなどプラットフォーム全体の成長・開発にアクセルを踏み込むため、今回の資金調達に至りました。
ウェルモが描く短期・中長期のミルモプラットフォーム戦略は、以下3つの要素から成り立っています。
まずはデータの基盤となるミルモネットのシェアをさらに拡大。そして、収集したデータをもとにAI・IoT/SaaS型ソリューションを展開し、介護報酬改定も味方につけながら、TAM・売上高・利益率を拡大していこうというのが、今回のウェルモの経営戦略です。
初期投資としてフリーミアムモデルで展開するミルモネットの拡大に注力してきたのがこれまでのフェーズです。それに加えて、これからのフェーズは、各種SaaSの積み上げによる利益の拡大を目指します。
なお、これまでのウェルモは、経営戦略の公開を敢えて控えめにしてきました。しかし今回、他社との連携を強化して自社だけでは解決不能な課題にチャレンジするため、経営戦略を開示するに至りました。
ウェルモがプラットフォーマーとして所有する在宅介護市場のデータ基盤と、各社大企業のリソースや技術を掛け合わせることで、課題解決の領域を今後さらに拡張していきます。
課題解決の領域の拡張という戦略を踏まえて、ウェルモは新たなパートナーを迎えました。
今回のラウンドをリード。ウェルモの事業展開をデジタルマーケティングの面からサポート。
シニア領域で協業。介護事業における「ミルモネット」「ミルモぷらん」の活用や、ウェルモが保有する介護データを活用した新しい介護保険の開発などを目指す。
◆凸版印刷株式会社
ヘルスケア関連事業で協業。「医療」×「介護」に関する匿名加工統合データベースの構築や、介護予防等に資するヘルスケアレポートシステムの構築など、医療と介護の垣根を超えた事業提供の実現を目指す。
この資金調達のタイミングで、ウェルモのCIのリニューアルを実施しました。
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まず、人々の喜びや繋がり、描く次世代の意をWに込め、キーとなるロゴを一新。また、実直誠実なこれまでの経営から心機一転、経営をより加速させる姿勢を明確にするため、コーポレートカラーを青から赤に変更。その他の事業のロゴもあわせて一新しました。
さらに、目的地に向かう道筋をより明瞭なものにするため、コーポレートミッションを変更。また部署ごとのミッションも追加しました。なお、目的地であるところのビジョンに変更はありません。
ウェルモがチャレンジしている課題は、オールジャパンで解決すべき問題です。ミッションの一新を機に、この課題に真正面から向き合っていきます。
Q:介護業界に巨大なプラットフォーマーがいない理由と、ウェルモがそれになれる理由
在宅介護はその事業者数と種別の多さが原因でデータ化が困難であり、他のベンチャーも大手もこの領域に踏み込んだが断念、現在はウェルモが旗手となっている。この他社との差を産んだのは現場ファーストの精神。地域住民に事前説明したり、自治体とタッグを組んだり、介護事業者と対話したり。NPO法人なども存在する介護領域で一番大事なのは想いなので、システムの押し付けをせず丁寧に進めたことがキーファクターとなり、展開エリアでシェア8~9割の獲得に至っている。
Q:介護の人材課題をどう解決するか
離職率や、そもそもの介護職に就きたい人の絶対量の不足が課題だと思っている。ミルモネットにある豊富なデータをもって、スキルセットをマッチし、まず離職率を減らしたい。そして業界全体のイメージを向上させ、介護に興味を持ってもらうことで、介護に流入する人材を増やしたい。
Q:マネタイズの注力ポイントは
時代によって異なる。直近の5年は、SaaSモデルのミルモプランなどに注力する。
Q:在宅医療介護領域(ミルモ)と児童福祉領域(ユニコ)のシナジーは
ケアマネジャーは児童福祉の計画書も作ることができる。いま介護と福祉は分かれてしまっているが、在宅医療介護領域におけるケアプランのAI技術は応用できる。ケアマネジャーのネットワーク自体も有効活用できるため、今後は両サイドでもっとデータを貯めていきたい。
Q:ミルモネットのマネタイズは?将来も無料?
ミルモネットは8年前から無料にしている。掲載費を請求することで資金力あるユーザーに偏ってしまうと、情報が歪んでしまうため、今後も無料を貫く。
Q:現在は在宅介護中心だが、将来は施設介護にも進出する?
施設介護への進出はキャッシュに余力が必要なので、現在の強みである在宅介護の展開を進めてからと考えている。施設向け、利用者向けのサービスをこの5年間で展開することにも前向きに取り組む。
Q:介護保険制度はドメスティックだが、グローバル展開をどう考える?
直近での進出は考えていないが、将来はグローバル展開も視野に入れている。世界で最も少子高齢化の進行が早い日本でデータが取れるアドバンテージを活かし、外に展開したい。
(順不同)
日本の社会課題を解決したい方
楽しい仲間と一緒に社会にインパクト与えたい方
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