みなさんこんにちは。株式会社ヴイ・エス・テクノロジー(以下VST)の福井と申します。
いきなり質問ですが、社会人って普段どのような仕事をしているかイメージできますか?
私が就活生だったときはほとんどイメージできていませんでした。
営業職ならお客さんと電話したり、商談したり…。設計職なら3Dモデルを作成したり図面を書いたり…。抽象的なイメージはできますが、具体的にどんなスケジュール感でやっているか、ほとんどわかっていませんでした。
今就活をしている方ならそういう情報は気になるかと思います。
とりわけ、新卒入社の1年目の人はどのタイミングで何をやっているか気になるのではないでしょうか。
そのような疑問に応えるべく、このページでは、VSTに新卒入社した私の実際の年間スケジュールをざっくり説明していきたいと思います。
1つのモデルケースとして参考にしていただければ幸いです。
私について
年間スケジュールを説明する前に、私について簡単に自己紹介させてください。
私は学部から大学院までずっと機械工学を専攻しており、2021年4月にVSTにメカ設計職として新卒入社しました。
私がVSTを選んだ理由や、当時の就活の様子は下記のリンクをご覧ください。
新卒1年目の年間スケジュール:前半
ここからは具体的な年間スケジュールについて説明していきます。
4月:新入社員研修
4月は1か月間新入社員研修を受けました。
研修では、就業規則、企業理念、製品情報など会社のことを知るための講義が多くありました。また、電話応答、名刺交換、メールのやり取りなど一般的なビジネスマナーを学ぶ場もありました。
さらに国内の様々な拠点へ伺ったりもしました。VSTは製造拠点、営業拠点、技術拠点、物流拠点など多くの拠点があります。この研修期間内に関東圏内のほとんどの拠点に行くことができ、より会社を知ることができました。
さらに、研修の中で学んだ内容のアウトプットとして、経営陣に対してプレゼンをやったりもしました。このプレゼンは同期と一緒に進めたので、この1か月で同期とだいぶ仲良くなれたと思います。
5月:レンズのメカ設計部署に配属
1か月の研修を経て、私たち新入社員はゴールデンウィーク明けにそれぞれの部署に配属されました。
私はメカ設計職として入社したので川崎の技術拠点に配属となり、配属後は主に実務ベースでOJT教育を受けました。
とは言えいきなり実務はできないので、製品知識や用語の意味などを深く理解する期間となりました。
他部署の先輩社員の皆さんと会話する機会を増やしつつ、専門知識を頭に入れる毎日です。
6月:実務案件として初めて図面を作成
6月から少しずつ実務をやり始めます。
具体的には、簡単な図面を書きました。私が初めて書いた図面は、ある製品の組立図です。
組立図は社内で使う図面なので外部に出ることはありませんが、署名欄に自分の名前を記入した時は、自分もようやくチームの一員になれたかなと少し感慨深い感情になりました。(今思えばなんてことないことですが笑)
7月:初めてのセミカスタム案件
6月に初めて図面を書いてからは、図面の作成や訂正といった業務が増えました。
少しずつ業務に慣れてきた7月頃には、初めてのセミカスタム案件を任せていただきました。
と言っても自分で設計したわけではなく、上司が設計した部品の図面を書いたり3Dモデルを作成したりという業務です。
今までは図面作成と言っても組立図が多かったので、実案件の部品図を書く業務は少し緊張しました。
また、この案件絡みで営業の方とも少しやり取りもあったので、チームの一員としての自覚がさらに強くなったのを覚えています。
8月:2度目のセミカスタム案件
8月は10日ほどのお盆休みがあり稼働日は少なかったですが、2度目のセミカスタム案件を任せていただきました。(ちなみにお盆休みは同期と3人で日帰りで温泉に行きました♨)
2度目のセミカスタム案件は前回と違い、自分で設計する案件だったため、光学的な計算で四苦八苦したり初めて残業したりと、壁にぶち当たったような感覚です。
先輩や上司の方々にサポートしていただきながら、なんとか活路が見えたのですが、残念ながらその案件は失注してしまい、それ以降開発を進めることはありませんでした。
9月:レンズ分解
私は10月から府中の技術系の部署へ異動することがほぼ決まっていたので、9月からは業務量が減りました。(同じ部署の同期はむしろ業務量が増えたようで大変そうでした…笑)
そんな中、レンズの構造を学習する目的で適当なサンプルレンズを一本分解させていただきました。
ただし、ただ分解するだけでなく、学んだ内部構造をアウトプットするために分解報告書を作成しました。
レンズの断面図のような図を書いたり、各部品の寸法を測定したり、レンズ間距離を測定したりと、とても勉強になる課題でした。
また、この時は製造の部署の方々に色々サポートしていただく機会があり、親睦を深めながら測定機器類の使い方を学習できて良かったです。
このときの経験が府中でもかなり活かされています…!
新卒1年目の年間スケジュール:後半
ここまでが前半の内容でした。
少し長くなってしまいましたが、後半では府中へ異動後の話になります。
川崎との業務内容の違い、環境の違い、教育の違いなどがハッキリ分かるかと思いますので、ぜひVSTを知るきっかけにしていただければと思います。
10月:照明金物設計
10月から府中の技術部署へ異動になりました。府中ではレンズ単体の設計ではなくレンズやカメラや照明を合わせたユニット製品の設計をしています。
念願叶って異動し、3週目でいきなり照明の筐体設計を任せていただきました。
府中には機構グループと電気グループがあり、電気グループで開発する照明の筐体を設計するという業務でした。
初めての本格的な設計業務ということもあり大変でしたが、とても楽しかった記憶があります。
11月:客先対応・振動試験
11月は照明の筐体設計をやりながらも先輩の案件のサポートとして、製品の振動試験をやりました。この際、客先の設備を用いて振動試験をやったのですが、大企業の設備を間近で見ることができ、良い刺激を受けました。
川崎にいた頃は顧客との接点は全くなかったので、緊張しましたが大企業の食堂ランチは安くておいしかったです。
12月:客先対応@秋田
先輩の案件サポートは12月も続き、なんと今回は秋田まで出張に行きました。
私自身はお客様と技術的な話をするために行ったわけではなく、どちらかというと雑用的な扱いで行きましたが、大企業の技術者の方と1対1でお話しする機会もありました。
このときプライベートの話もしましたが、客先の特許戦略や技術開発のやり方等についても色々聞くことができ、その時の話は今でも頭に残っています。
ちなみに10月から進めていた照明筐体の案件は12月下旬に出荷まで完了し、設計、図面作成、帳票類作成、部品発注、組立・検査、出荷というものづくりの流れを一通り経験できました。
1月:先輩の案件サポート1
年が明けて1月には別の先輩の案件のサポート業務が多かったです。
主に、先輩が設計した部品の図面を書くことが多く、15枚程度書きました。
新人のうちはとにかくたくさん図面を書いた方がいいと言われていたので、良い機会になりました。
また、帳票類の作成や部品発注などの業務も平行して進めていました。
2月:先輩の案件サポート2
2月はまた別の先輩の案件をサポートする日が多かったです。
図面を書いたり、帳票類を作成したり…。
同じような業務が多かったですが、そのおかげで開発の流れがかなり身に付いたと思います。
3月:初の主担当案件
先輩のサポート業務が多いなと感じていましたが、3月からは初めて自分が主担当の案件を振っていただけました。
10月に照明の金物を設計しましたが、これは電気グループの方が主担当の案件でした。
一方で今回は正真正銘、技術の主担当は自分になったので担当営業の方とも頻繁にやり取りし、お客様が求めていることから仕様を決めていき、設計を進めました。
先輩の案件をサポートしていたおかげでこの時は業務の流れがある程度分かっており、いつまでに何をすべきか、スケジュールを立てやすかったです。
VSTの新卒社員
以上が私の1年間のざっくりとした業務内容でした。
大企業に勤めている新入社員の方よりも幅広い業務を経験できたのではないかと思っています。
このように、1年目から色んなことに挑戦してみたい方にとってはVSTはぴったりの会社です。
逆に、ひとつの業務だけ専門的にやりたいという方は向いていないかもしれません。
就活ではお互いにミスマッチを防ぐことが重要ですので、自分の理想とする働き方や環境をよく考えてみるとよいかと思います。
皆さんの就活がうまくいくことを願います。