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【内定者体験談】文系就職を目指していたわたしが、エンジニア職の内定者になるまで

はじめまして。VST22卒内定者の山内といいます。

エンジニア職で入社予定のわたしですが、就活を始めた当時は

「絶対エンジニアにはならない!」

「文系就職をするんだ!」

と息巻いていました笑

そんなわたしがなぜか考えを改め、エンジニア職の内定で就活を終えるまでのお話を書かせていただきます。


1. リセット目的の文系就活

わたしはプログラミングを始めたのが5歳〜6歳ごろで、親のパソコンや、親戚の家のパソコンが遊び道具でした。VBAやFrontpageを使って遊んでいた記憶があります。高校でも部活でプログラミングの活動をしていたり、大学でもサークルのサイト制作を担当したり、エンジニアになりそうな雰囲気の経歴をたどっていました。

けれど就活では、最初文系就職を目指していたんです。


文系就職を目指していた理由は、大学時代の自分が大嫌いで、その延長線上の人生を歩みたくなかったから。わたしは大学選びも専門選びも確固たる自分の意志がなく、周囲の意見や状況に流されて決めてしまっていました。そんな決め方をしたせいで、

「周りが勝手に決めた大学なのだから、勉強に身が入らないのも、やりたいことが見つからないのも、自分のせいじゃない」

こんなことを考えてしまっていました。要するに自分の人生は他人事だったんです。

そんな中で就職か進学か、ということを考えた時、まず頭に浮かんだのが

「自分で決めたわけでもない道をこのまま進んだら、一生人生が自分事にならないままなんじゃないか」

という思いでした。この感覚に突き動かされて、就活にシフトしていきます。

こういう経緯があったので、自分を変えなければいけないというのが就活を始めた時の最大のテーマでした。当初エンジニア職になりたくなかったのもそういう気持ちからです。今の自分ができることに頼って進んではいけないという思いがあまりに強すぎて、「プログラミングができるのに、どうして生かそうとしないの?」というアドバイスが苦痛に感じていました。結局、「プログラミングなんて知らないことにすれば、何かを言われることもない」とプログラミング歴自体を封印してしまったのでした。


けれど、就活自体も困難の連続でした。大学時代の経験からガクチカや自己PRを作るというのが、とても苦痛だったことを覚えています。過去の自分の経験を「良いこと」として語りたくなかったからです。

就活アドバイスもよく見ていましたが、

「自分の過去を振り返ってやりたいことを見つけよう!」

「大学選び・専門選びの基準と自分のやりたいことに一貫性を持たせよう!」

みたいな記事ばかりで、毎回大ダメージを受けていました。あと自分史やモチベーショングラフもとても辛かった。

就活を進める中でそんなどん詰まりに陥ってしまったので、「なら、過去の話を掘り返す必要ないような経験値を今から作ろう」と考えて、休学して長期インターンを始めました。


2. 長期インターンで感じたこと

インターンを経験する中でたくさんの社会人の方に出会いましたが、とても印象に残っているのが「自分が何が得意なのかをしっかり認識して、それを伸ばした方がいい」と言われたこと。得意でもないところで無理に戦おうとしていることが、見ていて分かったのだろうなと思います。わたし自身も、わたしが営業をしたりSNS運用をしたりするより、数値管理であったり業務の自動化であったり、そういう仕事をしたときの方がよりチームに貢献できているな、という実感はありました。

営業やSNSができない!とふさぎ込みかけていたわたしに活路をくれたのは、データがまだあまり整理されていない環境と、データやプログラムを触れるという自分のもともとの強みでした。そんなわたしを、「そんな暇があったらアポを取れ!」ではなく、「こいつはデータを触る仕事も兼ねていた方がチームのためになる」という風に扱ってくれた環境にも感謝です。本当に周囲の人に恵まれていたなと思います。


自分の考えで決めさえするなら、別に今までの自分から大きく変わる必要はない

というのがインターンを経てのわたしの結論です。


「無駄なものは効率化する」

「最短の距離・手間で目標を達成する」

「競争するより、他人がやらないことで価値を出す」

あたりがわたしの特徴かなと思っていますけど、これも元を辿れば「他人の都合」で受験勉強をさせられたり、自分より圧倒的な格上と競争させられたり、そういう経験のストレスで作られたものな気がしています。

そんな価値観はみっともない、変えなきゃいけない、下積みと勝負が大好きな人間にならないといけない、短所は全て克服しないといけない、何か夢を持たないといけない、でないときっと生きられない。みたいなことを思っていたのが就活中です。そして、その根っこの原因になっていた「今の自分じゃ認めてもらえないから変わらなきゃいけない」という思い込みを取り払ってくれたのがインターン経験でした。


特に、就活というくくりを一旦離れて社会に入ったことで、「自己実現より家族が大事なんだ」という人や、「本当の強みと、その活かし方を知ることが大事」という人に出会えたことが何より貴重な経験でした。就活という場の中で、そういう言葉を見聞きする機会はなかった。追い詰められていたのもあって、入る情報を自分から絞ってしまっていたんだと思います。一度環境を変えたことがいい薬になりました。

このとき気づいたのが、文系就職に縛られる必要はないなということ。

もともと「今まで学んできたからという理由で理系就職する」のが嫌だった、というのが始まりなので、それが「自分が強みと思うことを活かしたいから」という理由に変わるのなら、もう文系就職にこだわる理由はありませんでした。


3. 新しい軸で挑んだ二回目の就活

「文系就職」という(自分で作ってしまっていた)縛りから解放されたわたしは、自分の軸を作り直して、就活を再開しました。新しい軸はこんなところだったかと思います。

①:Web系よりも、実体のあるモノづくりの業界に関わりたい

②:自分の成長以上に、組織の発展・成長の過程に関わっていたい

(③:市場からのニーズが実感できる会社ならなおよい)

こういう考えから、メーカー系の中小企業を中心に進めていきました。そんな中見つけたのがVSTです。BtoB系のメーカーで、なおかつ規模感も今まで働いてきた環境と近そう、ということで初めて見た時から興味は強かったのですが、特に

・「社会の進む方向を鑑みて、絶対に必要な商品である」と感じることができたこと

・「ある程度以上のシェアがある=市場から確かに必要とされている」と認識できたこと

という2点が自分にとってはとても魅力的で、エントリーする上での大きな後押しになりました。


この会社に入りたい! と強く感じたきっかけは二つあって、

一つは面接や面談で「あなたのやりたいことは?」ではなく「あなたが何をやってきて、この先何ができそうか」に軸足を置いてコミュニケーションを取ってもらえたことです。

もう一つは強みを活かして働く自分の姿がイメージできたこと。一つ目のポイントに通じるのですけど、面談の中で部署ごとの課題や今後の展望を話していただいたおかげで、「この会社のために自分に何ができそうか」という視点で考えることができました。

ちなみに当初は設計職志望で、エンジニア職は選考を進む中で「こっちもどうですか」と紹介されたんです。そうして仕事内容を説明いただいたのですが、わたしがインターンで取り組んだ仕事の中で「強みが発揮できてる」と感じていた部分と近いものを感じました。こちらのほうがより貢献できそうという感覚を持てたのが、最終的にエンジニア職を選んだ決め手です。


4. おわりに

恥ずべき経験・価値観だと思っていたものを、自分の強みとして認識できるようになったのはインターン経験あってのことです。そして、それをポジティブなこととして書けているのは、現金ですけど「内定という形で就活を終えられたから」にほかならないです。

わたしの凝り固まった考えをほぐしてくれたインターン先の皆さんと、決して模範的な就活生とは言えないわたしを認めてくれたVSTに心から感謝しています。


VSTは新卒採用を始めたばかりで、まだまだ少人数採用。だからこそ、一人一人を「どういう成長、どういう活躍ができそうか」と見極めようとしてくれる土壌があるなとわたしは感じています。

組織としては発展途上で、メガベンチャーのようにチャレンジするための環境が万全に整っているというわけではないのだと思います。けれどその分、「自分のチャレンジが組織に与えるインパクト」という点ではきっとメガベンチャー以上のものがあるんじゃないか、と楽しみにしています。

「こんな強みじゃとても勝負できない」

「成長したいけど、自分の存在感も大事にしたい」

そんなことを感じている人は、ぜひ一度話を聞いてみませんか。

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