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「音声Tech × BtoBってどんなビジネスなの?」Voicyビジネスデザインチームが手掛ける事業について聞いてみた

Voicyが手掛ける“BtoB事業”とは

左から、川村木下(オンライン上)・和田長谷部濱坂

(長谷部)今回は、「VoicyのBtoB事業は、実際にどんなことをしているのかが分からない」という声を頂くことが多いということで、私たちビジネスデザインチームが何をしているのかについて話していきたいと思います。

BtoB事業としては、“広告” と “SaaS(VoicyBiz” といった、大きく分けて二つのことをやっています。

まず広告では、音声プラットフォーム「Voicy」でコンテンツ配信をしているパーソナリティの方々と連携をしながら、パーソナリティへのスポンサーや、クライアント企業とパーソナリティがコラボしたタイアップ放送、またブランディングプログラムという企業協賛型ハッシュタグ企画などを実施しています。

ビジネスデザインチームは、Voicyパーソナリティの音声コンテンツを聴くために集まってくれているリスナーの方々に向けて、企業ブランドをどう伝えていくのかといった観点からご提案させていただいたり、企業と「音声活用でこんなことが出来るのでは?」という事業開発視座の話しをしたりしているチームです。

(川村)クライアントからのニーズとしては、「マーケティングを一通り試してみたものの、媒体が多すぎて差別化が図れず手詰まりになってしまっている。」というところの解決策として「いま音声が来ているらしいので。」とお声がけくださるケースが多いですよね。

(長谷部)そうですね。広告と言っても、Voicyはあくまでも“パーソナリティが話す”ことを重視していて、一般的に目にするようなコンテンツの合間に差し込みで流れる動画広告や音声広告とは特性が異なります。

好きでいつも聴いているパーソナリティが紹介することで、リスナーの企業に対するエンゲージメントが高まりやすいと考えています。そのため、「従来の広告とは違う形にチャレンジしてみたい。」「もっとユーザーに愛されたい。」といったブランディングを求めている企業からご相談を頂くことが多いですし、私たちからも「もっと愛されませんか?」というご提案をしています。

(濱坂)そうですね。この辺りは広告代理店から転職してきて、驚いた点でもあります。

(長谷部)もう一つのSaaS事業は、法人が音声配信チャンネルを持つ事業です。Voicyには現在1,500を超えるチャンネルがあり、個人パーソナリティやメディアが音声配信を行なっているのですが、加えて企業もチャンネルを持って配信のできる「VoicyBiz」というサービスがあるんです。こちらは月額でプラットフォーム利用料をお支払い頂くモデルになっています。

(濱坂)企業がチャンネルを持つ目的でいうと、オウンドメディアの一つとして活用されるケースが多いですよね。現在、企業が公式的に情報発信をしようとしても、中々届けたい人の元へ情報を届けられていないという課題感から、新たな発信手段としてVoicyに興味を持っていただいています。

(長谷部)Voicyは収録した音声の編集をあえてあまりできないUXにしていて、無加工というか、自分たちの想いが本音でありのまま伝わります。だからこそエンゲージメントやリテンションに効果が出やすく、ファンコミュニティ・ファンマーケティングという目的で音声をやりたいと言っていただいたりもします。

実際に音声配信チャンネルを開設してから、どういう放送をしたらいいのかなどの運用サポートの部分はカスタマーサクセスとして木下さんが担当してくれていますが、企業からの要望はどんなものがあるんですか?

(木下)リスナーや自社商品を購入してくれる生活者などのステークホルダーを、より身近に感じられる場所を築いていきたい、といったご要望はよく受けますね。

(長谷部)確かに。双方向コミュニケーションをたくさん取れる場所というわけではないですが、企業の思いがステークホルダーに伝わる場所にはなっていると思いますし、綺麗に加工された情報が多い中で、声で喋っているからこそ伝わる加工のないリアルを届けることが出来る点もすごく魅力なのではと思いますね。

また、法人の音声配信チャンネルは、今お話したような社外向けの発信に使って頂くケースとは別に、インナーブランディングとしても使っていただいています。
“声の社内報”というサービスで、社内向けの情報発信やコミュニケーションを音声でやっていただく。要は社内ラジオですね。完全にクローズドな社内コミュニティへの発信という形で提供しています。Voicyでも声の社内報をやっていますよね。和田さんはこの4月に新しくVoicyへ入社されましたが、音声での社内報を聴いてみてどうでした?

(和田)内定後にアカウントを開放していただいて、入社前からVoicyの声の社内報を聴くことができたのですが、結構生々しかったですね(笑)詳しい事業状態や、最新の経営が考えている情報も聴けたので、自分自身やらなきゃいけないことがたくさんありそうだなと背筋が伸びました。また、最近入社したメンバーの情報などからは安心感も感じましたね。

(長谷部)そこにまさに作り物じゃないリアルがありますよね。

▽ Voicyの「声の社内報」はこちらで詳しく紹介しています!

【音声×インナーブランディング】音声Techスタートアップが運営する「声の社内報」とは? | Voicy
こんにちは。Voicyカンパニークリエイターの "はる" こと高森はるなです。 「音声×IT」を軸に事業を展開しているVoicyでは、社内でも様々なシーンで音声でのEX、その名も「 VEX(Voicy Employee Experience) 」を取り入れています。 今回はその中から、「声の社内報」をピックアップ!音声プラットフォーム「Voicy」( https://voicy.jp/ ...
https://corp.voicy.jp/career/9050/

なぜVoicyを選ぶのか。企業事例から見える“音声広告の効果”

(長谷部)ここまでどんな事業内容かを話してきましたが、じゃあ具体的にどんな企業とどんな取り組みをしているのかについてはまだ見えづらいと思うので、ここからは事例ベースで話していきたいと思います。

まずは一番初めに話したスポンサーからですが、Voicyのスポンサーで効果を感じて頂いている企業として代表的なのは、Greenという転職サイトを展開されている「アトラエ」さんがありますよね。アトラエさんは現在11チャンネルのスポンサーをしてくださっていて、各チャンネルでパーソナリティがGreenのスポンサーコールを行なっています。
Voicyリスナーの方から、「Green、スポンサー入ってますよね。」と言われることも多いですよね。

(川村・濱坂)言われますね。

(長谷部)広告畑にいる方からは「パーソナリティがスポンサーコールをするだけで、実際に広告効果なんてあるの?」と言われますし、正直私たちも入社前は「本当にこの商材でいいのだろうか。」と疑心暗鬼な部分を持って入ってきてるじゃないですか?

ところが、アトラエさんのマーケティング責任者の方に話を聞いてみたら「アトラエはテレビCMやWeb広告、動画広告、電車広告などあらゆるマーケティング手法をやっていますが、“Greenの広告出していますよね。”と反応を頂くのはテレビCMとVoicyだけなんです。」と教えてくれたんです!

(全員)へえー!

(長谷部)これって、結構すごくないですか?! アカデミックに根拠を示すことは難しいですが、音声でのアプローチによる効果の表れだなと思ったんですよね。

【音声広告事例】3年間Voicyでスポンサーを続けるGreenが語る、「好きになってもらうこと」へのこだわり | Voicy Journal
音声プラットフォームVoicyでは、Voicyで発信するチャンネルを企業・ブランドが応援する、新しいスポンサーの形があります。毎回の放送の中でパーソナリティがスポンサーの紹介をするほか、ブランド担当者との対談放送が公開されたり、実際にサービスを使ってみた感想を紹介したりすることもあります。 ...
https://voicy.jp/journal/trend/atrae_interview_202109/


(川村)Voicyはよく「宣伝ではなくオススメ」と言っているのですが、スポンサーに入って頂く前に、ほとんどの企業とパーソナリティは面談をしているんですよね。そこで実際に企業のサービスについてパーソナリティが理解を深めることで、スポンサーコールにもより熱が入るといったケースを多く目の当たりにしています。「この企業に成功してほしい。」という思いのこもったスポンサーコールだからこそ、リスナーにも伝わりやすいのかな。

(長谷部)Voicyパーソナリティの伊藤羊一さんは、毎回スポンサーコールをするときに握りこぶしを握っているんだとか。

(全員)(笑)

(長谷部)一方で、リスナーからは「〇〇さんのスポンサーについてくださってありがとうございます。」とスポンサー企業宛に直筆で手紙を送ってくださったりもしていたりして、なんだか“感謝の循環”が生まれているなあと。今は「広告は邪魔だ。」と言われてしまっている世の中ですが、その中で新しい形にチャレンジしている楽しさを感じる瞬間ですね。

あともう一つ広告文脈でお話したいのが、ブランディングプログラムの企業協賛型ハッシュタグ企画のケース。2021年から新たにスタートしたのですが、中でも昨年末に行なった「ツムラ」さんとの取り組みはすごく素敵だったと思います。
女性の生理やPMSといった身体の不調に対し、我慢をするのではなく、我慢に代わる選択肢を選べる社会にしたいという思いでツムラさんが実施している「#OneMoreChoice」というプロジェクトにVoicyもご一緒させて頂き、「#我慢に代わる私の選択肢」というハッシュタグテーマに対してパーソナリティの方々に音声発信していただいたというものです。このハッシュタグ企画には、1週間で約200名のVoicyパーソナリティが参加して発信をしてくれまして、ツムラさんからは「こんなふうに皆さんがお話してくれると思いませんでした。」とポジティブなフィードバックを頂いたんですよね。

(和田)男性パーソナリティの方々も発信しているのがいいですよね。音声だからこそ、テキストだと伝わらない感情まで伝わるものになっているんじゃないかなと思います。

(長谷部)まさに、女性の身体の話だとどうしてもコンテンツの発信者は女性に偏りがちだったりしますが、今回は男性パーソナリティが「男性として女性の身体の不調にどう向き合っていくか」や「男性としての向き合う難しさ」みたいな話もリスナーに届けてくれていたのが印象的でしたね。こういった取り組みはこれからも増やしていきたいです。

あと「VoicyBiz」という企業に音声配信チャンネルを持って頂く商品があるという話もしましたが、ここでは“資産形成”などの“学び”系や、無形商材を扱う企業との相性がいいなと思っています。企業が持っている資産や商品価値などを話していただくことで伝わっていく、その最たる例が「グロービス」さんですよね。
ビジネススクールとして既に有名な企業ですが、意外と「Voicy経由で知りました。」というユーザーさんも多いようで、資料請求や会員登録などにも繋がっているというアンケート結果も出ています。

現在は、企業価値や商品価値を適切に伝えられていないという課題感を抱えている企業を中心に、音声でのコミュニケーションを提案させていただいています。

大学や教育機関の音声活用術とは?− グロービス経営大学院に聞く | Voicy Journal
グロービス経営大学院 2003年開始のグロービス・オリジナルMBAプログラムGDBAを前身として、2006年に開学(当初は株式会社立、2008年に学校法人に変更)。開学以来、「能力開発」「人的ネットワークの構築」「志の醸成」を教育理念に掲げ、ビジネスの創造や社会の変革に挑戦する高い志を持ったリーダー輩出のために尽力している、日本最大のビジネススクール。日本語プログラム: ...
https://voicy.jp/journal/trend/globis_interview/

自分たちが、これからの音声マーケットの基盤に

(長谷部)では最後に、ビジネスデザインチームの皆さんに「VoicyのBtoB領域で働いてみた感想」を聞いてみたいなと思います。いかがでしょう?

(川村)今のところ、商材としては“トーク”や“学び”がメインですが、“スポーツ”や“芸術”など、音声軸で提供できるものはまだまだあると思っています。ここを拡大させていくにはマンパワーが足りていないので、事業推進と並行して採用にも力を入れていきたいですね。

(長谷部)確かに。「こんなことも出来るのでは。」という声はたくさん頂くので、それを形にしていくためにももっと仲間が必要ですよね。

(濱坂)魅力で言うと、日本国内で新しいマーケット創出に本気で挑戦している企業ってあまりないと思うので、このタイミングで今Voicyで働けていることがすごく幸せだなと思います。

(和田)私はBtoBマーケターとして入社したので、一般的な企業であればリード獲得がゴールとなり、CV率など数字を追っていたと思いますが、Voicyでは数字だけではなく「どうすればVoicyの良さが伝わるか」や「Voicyで発信する価値をどう訴求するか」などの基盤づくりから一緒にやれるのが魅力だなと思いますね。

(木下)私はVoicyで働いていてすごく楽しいです! 既に市場が出来上がっている領域で事業展開をしていた前職を経てVoicyに入社をしたので、価値を自分たちで決め、その魅力も自分たちで伝えていくという裁量と楽しみがあるなと。

(長谷部)ありがとうございます。みんなが全部言ってくれたのであまり話すことがないのだけど(笑)、市場・産業がこれからだというのは本当にその通りで、アメリカと中国でやっと少しずつ形になってきたかなくらいのフェーズで日本だとまだまだ。それって不確定要素が強くて不安なんじゃないかと思われるかもしれませんが、実は自分たちで作れるのってとんでもなく楽しいんです。

例えば、すごく美味しいジュースをつくって市場で売っても、「ペットボトルは160円」という相場が既に浸透してしまっているから、どんなに美味しいジュースでも150〜160円で値決めしないといけなかったりするんですよね。
一方で今私たちがチャレンジしている音声マーケットはまだまだこれからで、価値の定義も自分たちでしていいんです。私たちが「50万円」と言ったら50万円だし、「500万円」と言ったら500万円なんです。

そうやってVoicyが作っていく道が、これからの音声マーケットの基盤になっていく。そういうことに面白さを感じる人にはすごくぴったりのフィールドだと思います。私は4社働いてきましたけど、今が一番楽しいし、毎日ワクワクする。決まったことをしっかりと実行していきたい人には合わないかもしれないですが、手触り感を持って価値を創っていきたい人にはマッチしているんじゃないかなと思います。
自分たちで言うと「採用のために言ってるんでしょ。」って思われそうですが(笑)本当に思ってます!

(長谷部)ここまで話を聞いてみて面白そうだなと思ってくれた人や、ビジネスデザインチームのメンバーと話してみたい人がいましたら、ぜひエントリーフォームからご応募頂けたらと思います。

(全員)(一斉に)お待ちしてます!

(長谷部)打ち合わせナシで揃った!すごい!

(全員)(笑)

今回は、VoicyのBtoB領域を手掛けるビジネスデザインチームの5名に話を聞いてみました。いかがでしたでしょうか?

Voicyでは引き続き、音声Techでの新たなビジネスの創出に向けてチャレンジをしていきますので、そんなVoicyの組織に興味があればぜひご応募お待ちしています!

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