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デザイナー京谷が明かす、Voicy新ロゴデザインの裏側

Voicyデザイナーの京谷です。

Voicyは10月21日にCI(コーポレート・アイデンティティ)を刷新しました
新しいロゴを中心として、ホームページやコーポレートビジョンを紹介する動画などのブランドコミュニケーションも一新しました。

「ロゴに込めた思い」についてはこちらで代表の緒方が詳しく紹介させていただいていますので、ぜひこちらも併せてご覧ください。

今回は新しいロゴのデザインがどのようにして生まれたのか、着想やこだわったポイントについて「デザイン」の話を中心にご紹介しようと思います。

なぜ変えたのか?旧ロゴデザインの課題は?

これまで株式会社Voicyの事業はtoCサービスであるボイスメディアを中心としてきました。ボイスメディア「Voicy」は音声が持つ温かさを社会に届け、そこから新しい文化を生むメディアです。

旧ロゴのデザインはこの世界観を表現していました。

やさしいグレーを基調とした柔らかいラインのフォントに、温かさを表すオレンジ色の雫を「i」の部分に一滴落としたイメージです。

私自身、このロゴには大変思い入れがありました。サービスの温かさ・柔らかさがきちんと伝わるデザインでとても好きです。

一方で、これから発展させていく事業にフォーカスを当てたとき、課題も見えてきました。

実はまだあまり認知されていませんが、Voicyは「音声のインフラ事業」を将来的な事業の主体と位置づけています。ボイスメディアはそのインフラの上に成り立つ一部のサービスです。音声インフラ事業の広がりを念頭に置いた時に、旧ロゴのもつ温かさや柔らかさにミスマッチな点が生じてきました。

  • 音声のインフラ事業を軸とした会社であること
  • 音声のインフラを中心として、ボイスメディアだけではない多くのサービスを生み出していくこと

これらの課題感から、CI刷新プロジェクトがスタートしました。

どのようにデザインを進めたか

まず社員メンバー全員で「今まで大事にしてきたもの」「これからも大事にしていきたいもの」「この先にありたい姿」をディスカッションしました。

このCI刷新プロジェクトは、会社の第二創業と言っても過言ではありません。第二創業メンバーとして社員全員が自分ごととして消化するためにこのディスカッションは欠かせないものでした。

これまでVoicyがサービスとしても、組織としても大事にしてきた「あたたかみ」と音声のリーディングカンパニーとしての「先進性」。この一見相反する要素の両立が、デザイン的にはチャレンジとなりました。

私たちの思いを形にするにあたり、CI・VIデザインの知見が必要でした。
そこで、多くの実績があり、ずっと一緒にお仕事をしたいと思っていた「わりえもん」こと割石 裕太​さんにデザイナーとしてプロジェクトに入っていただくことになりまし た。
Voicyのコアメンバーと割石さんで、Voicyのアイデンティティを紐解くために、何度も何度もディスカッションを重ねました。

デザインのこだわり

新しいロゴデザインは、株式会社Voicyを表すタイポグラフィと、ボイスメディア「Voicy」を表すシンボルマークから構成されます。

音声に関わるサービスのモチーフといえば、音波などの「波」、言葉を表す「吹き出し」、マイクのような「周辺器具」などが思い浮かびます。
しかし、私たちは単に「情報」として音声を扱う会社ではありません。音声が持つ「情報的な価値」と「感情的な価値」を大切にしてビジネスをしています。そんな思いから次のコンセプトが生まれました

“Love Tap Voice / 声に手を添えよう”

大切な人に大切な言葉を届けるとき、私たちは口に手を添える動作をします。

私たちの事業は、大切な音声に手を添えながら社会にそれを届け、新しい文化を生む事業なのです。

【 TALK 】 思いを丁寧に紡ぐこと
【 LISTEN 】思いをちゃんと人の耳へ届けること
【 HEART 】思いが心に響くこと
【 SPROUT 】思いが根付くこと

これらの意味がこもった、Voicyの”V”になっています。

このシンボルの形状は、割石さんに何百パターンも出していただきながら調整しました。

パッと見て”V”に見えるか。あたたかさや柔らかさに寄りすぎていないか。

こだわりにこだわった中からベストだと思えるバランスのものが最終案となりました。

タイポグラフィは、旧ロゴに比べてしっかりとしたデザインになりました。

Voicyの”V”を小文字にすることで、安定感や信頼感を表現しています。

文字も旧ロゴに比べると太くなり、色も強くしました。

こちらのデザインも、信頼感を表現しながらも硬くなりすぎず、Voicyらしいあたたかさを含んだ表現にすべく、細部までこだわって作りました。

また、今後音声インフラを使ったサービスが増えていく事も見越して、拡張性を持ったデザインにしています。

新しいロゴへの反響と、これからのVoicy

新しいロゴは、Voicyファンフェスタ2019でお披露目することができました。

初めは、Voicyを使ってくださっているユーザーの方々に新しいロゴを受け入れてもらえるかどうかとても不安でしたが、好意的なご意見をたくさんいただいています。

特に嬉しかったのは、生まれ変わっても「Voicyらしい」と多くの方に言っていただけたことです。

これまで大事にしてきたものと、これから挑戦していくものがうまく融合したデザインになったのだと思います。

CIはここからがスタートです。社会に価値を生むサービス、品質の高いプロダクトとともにVoicyという会社を多くの方に認知していただけるように精進していきます。

これからも応援していただけると嬉しいです!

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