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ビジネスで途上国の教育課題を解決!インターン@バングラデシュ

こんにちは!

わたしは現在、バングラデシュの教育業界の課題解決にビジネスで取り組んでいる設立3年目のスタートアップ企業、VENTURAS LTDでインターンをしています。日本では、東京大学経済学部の4年生です。

インターンの決め手になったのは、Founder兼CEOの上田代里子さんの記事。「FUTURE BEYOND DESTINY(運命を超えた未来を掴もう)」というスローガンに感銘を受け、ここでのインターンを決めました。

そもそもわたしが途上国の教育課題に興味を持ったきっかけなどは、話し出すと長くなるので置いておいて……今回は、インターンの実際の様子をお届けします!バングラデシュでのインターンに興味はあるけど、実際どんな感じなの?危なくない?って不安な方、多いと思います。そんな方達の背中を押したり、親御さんの説得に使ったりしていただけるような記事になればと思います!

【気候・交通など】

赤道に近い国なので、すっごく暑いのかな?と思っていましたが、それほどでもないです!確かに紫外線は少し強いですが、比較的過ごしやすいです。空気の汚さと虫の多さについても、想像していたほどではありませんでした。交通については、渋滞はかなり頻繁に起こります。信号がほぼないので、常時クラクションが鳴っている状態……。移動はリキシャ(人力車の自転車バージョン)やUberがメインで、徒歩での移動はほとんどありません。リキシャは近い距離の移動用で、Uberは通勤に使っています。現地語が話せなくても乗れて、カード払いができるUberは本当に便利です(20分で200円くらい!)。日本車の流通量も多く、Uberを呼ぶと大体カローラが来ます。笑



【生活】

外国人居住区は家賃がお高めなので、シェアフラットが一般的です。安くしようとすればいくらでもできますし、3〜4万(/月)出せばかなり綺麗なところに住めますよ!私は、「虫だけは絶対むり…」という思いから、虫対策済みのフラットにしたのですが、本当に綺麗で、シャワールームとトイレが自分専用なのに加えて、なんと小さいプール(上記写真)とジムまでついています。家賃は3万円くらいで、光熱費とメイド代(掃除・洗濯・料理)を足して合計約3万5千円。フラット探しは会社が協力してくれますし、4か月以上のインターン生には会社がシェアフラットを借り上げるので、心配無用です!

服や靴も全部現地で揃えましたが、かなり安いです!上田さんからも何着か借りたので、全部で1万円もかかりませんでした。生活用品や食料は大きなスーパー(イオンとドンキとコストコを足して3で割った感じ)で調達できます。私は持ってきたドライヤーが爆発して使えなくなったので1500円程度のドライヤーを購入しました。また、車で移動すると渋滞がひどいので、Uber Eatsのようなサービスもあって便利です。

人口の過半数が1日2米ドル以下で暮らしている一方で、最富裕層の増加率は昨年度世界1位という国、バングラデシュ。日本人大学生で考えると、平均やや下くらいの金銭感覚を持ち込めば、それなりに快適な生活ができるようになっています。

【人】

現地の人は、本当に優しくて、日本人に対して友好的です。社員の皆さんは、"Welcome to our family!"と言って迎えてくれました。ある大学の学長は、日本への感謝と想い、日本人への尊敬を心を込めて語ってくれました。ただ、個人の性格とは別で、日本人からすると馴染みのない国民性は色々とあります。①時間にルーズ(出勤時間に3人オフィスにいればいい方)、②何が何でも謝らない(上田さんから「謝ったら死ぬんじゃないかってくらい謝らないんだよねー」と聞いていましたが、本当でした。"It's not my fault..."という言い訳を何度も聞いたり、道を間違えて20分ロスしたUberドライバーから謝罪の言葉がなかったり。。)の2点が今のところ大きいです。特に②は、本質的な課題発見・解決の遅れにもつながるので、かなり大きな問題ですよね。。



【途上国でビジネスにこだわる理由】

「途上国に貢献」となると、まだまだビジネスよりもNGOの方が主流だと思います(私にもJICA志望の時期がありました)。このフィードを読んでくださっている方の中にも、途上国におけるNGOの活動に興味がある方は多いと思います。しかし、教育現場でのNGOとなると、お金となる部分に外からの干渉が集中し、継続性が担保されないことも多々あります。特に途上国では、政府が完全にクリーンでない限り、お金が正しく使われることは稀です。VENTURAS LTDでは、本当に価値あるサービスを適切なマーケットで提供し、利益を上げることで、事業をサステイナブルなものにするという、あくまでビジネスの形にこだわっています。

途上国における教育課題の解決といっても、受益者は学生だけではありませんし、本当に価値あるサービスなら、そこにお金を払う人や機関が必ず存在します(国内大学のTOP20校、高校、富裕層、日系企業など)。取れるところでお金をとって貧困層に還元するという、ハイブリッド的なスタイルも取りつつ、事業を継続させています。

ただ、どんなに価値のあるサービスでも、タイミング・ターゲットを見誤ったり、「現状を変えたくない」という大多数の潜在意識から来る抵抗が強すぎたりすると、うまくいきません。特に前例のないバングラデシュでは、どこでレバレッジを効かせるべきかという判断のためのマーケットリサーチが難しく、時期尚早ということで一時撤退しているサービスもありますが、引き続き大学進学以外にも需要のあるマーケットへの参入を進めていきます。実際に、IT教育のトレンドに沿ってロボットスクールの開講が決まっており、その講師インターンも募集しているので、そちらの募集ページもよろしければご覧ください(^^)


(大阪大学Bamb-EEの学生さんたちがお話を聞きにオフィスに来てくれました!)

【お仕事・まとめ】

さて、肝心のお仕事について。わたしはまだ来バから約2週間しか経っていないので、「長期インターンで得られたこと!」みたいなお話はできないのですが、それでもこの期間に感じたことを書いていきます。

まず、①バングラ人エンジニアの就職支援(日本企業のエンジニア採用支援)のための採用セミナー②高校生向けワークショップ・クイズコンテストのコンテンツ作成③大学での行事に同行④キャンパスツアー⑤日本人インターンの採用などが現時点での主な業務内容です。

①では、先進国でエンジニアとしてのキャリアを積みたい!という強い思いを持ったたくさんの方(ほぼ新卒学生)の面接の通訳が主な業務でした。スキルも熱意もある彼らの、途上国を出て成功できるかがかかっている面接に立ち会えたこと、また彼らの言葉を細大漏らさず日本企業の採用担当の方に伝えようと奮闘したことは、かなりのプレッシャーもありつつ、すごく良い経験になりました。そして実際に採用のご報告をいただいたときは、心がとても温かくなりました。



英語での仕事は、もちろん疲れます。ただ、社員の皆さんは綺麗な英語を話すので比較的聞き取りやすいですし、まずは日常会話程度の能力があれば乗り切れるのではないでしょうか。わたし自身は、特に対策なしでTOEIC950点くらいと、大学生の中では中の上くらいの能力だと思いますが、社員さん同士の雑談などはほとんど聞き取れません。個人的には、英語力よりも、聞き取れない状況にストレスを感じないようにする「開き直り力」の方がよっぽど重要だと思います!



また、募集要項には業務内容が色々と書いてありますが、スタートアップ企業なので、いつどんな仕事が降ってくるかわかりません。ストライキが起これば予定は変わります。クライアントさんが最優先なので、休日も昼夜も問いません。その分、やりがいは保証します。そんな不確実性を楽しめる方には、とっても向いているインターンになっています!!

ビジネスで途上国の課題解決に貢献したい方、0→1の事業創造を行いたい方、社会的意義の大きなインパクトを与えたい方など、ぜひ一度お話ししてみませんか?

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