※2021年6月30日、私たちは、第三者割当を通じて、約2億円の資金調達が完了したことを発表致しました。
VC56社、投資家135名と語った未来
「働く障がいや難病のある方が、仕事を通じて大活躍できる社会的インフラをつくるためには、IPOが必要不可欠です。」
2021年5月までの約7ヶ月間、56社135名の投資家方に、私は声を張り続けました。就労困難者が抱える深刻な社会的課題の解決には、持続可能な仕組みが必要であり、その答えは、社会課題の解決と経済成長を両立させるモデルである。と、自信と覚悟で満ち溢れていた。
2014年に創業して以来、全国の就労困難な方々に、企業から受注した案件を細分化し再分配する。新たな仕事の流通が生まれ、賃金の向上、キャリアの成長が促進される。登録ワーカーの中には、人生で初めて一人暮らしを始めた方もいる。一方発注企業は、人材不足の解消のみならず、障がいや難病のある方と一緒にビジネスを進めることそのものに、新たな価値を感じていただき、また一緒にその価値を生み出してくださっている。
「社会的意義が強く、ヴァルトジャパンのようなスタートアップが間違いなく、これからの日本には必要だ。」
ほぼ100%の投資家方が、私たちのビジョン、ミッションに共感してくださり、また日本の未来についても熱論し合った。この方が、あの方が、ヴァルトジャパンに就労支援業界にジョインしたら。間違いなく、未来が切り開ける。と、何度も何度も興奮した。
しかし、資本が動くまでの壁は、想像以上に高かった。
当然ながら、まだまだ実績一つで勝負できるステージではない。かと言って、私たちの想い一つだけで勝負できるステージでもない。
だから、これまで積み上げた6年間の経験と限りある実績を基に、言葉、図表、資料の順番、伝える数字の他、障がい者の就労支援業界の構造説明、雇用政策、制度・法律を含め、今どこにいるのか見失いそうになるくらい、数えきれないほど、徹底的にアウトプットを見直した。90%ではダメ。99%でもダメ。障がい者の潜在的な可能性と経済市場に生まれる新たな価値を100%伝えないと、今の私たちのステージでは、投資家方の一歩は決して動かないんだ。と、自分自身に言い聞かせた。
2021年5月末、約2億円の貴重な資本が、私たち就労支援業界に動く
「私たちが挑戦する世界と同じだ。」
「人類は、自由自在になれる。私たちのビジョンと同じですね。」
「SDGsを推進し、日本のインフラをつくろう。」
「VALTしかいない。グループ一丸で支援します。」
出資の意思決定をいただいた瞬間、体中に熱が走り、それと同時に、投資家方の想いと覚悟を、感触がわかるほど強烈に感じた。みずほキャピタル松本さん、Zベンチャーキャピタル大久保さん、三井住友海上キャピタル白松さん、SMBCベンチャーキャピタル安田さんをはじめ、各社の投資家方、そして投資委員会の経営陣方のお言葉すべてが、一斉に、私の脳内を走った。
深刻な社会課題への覚悟と未来
当然ながら、投資家方にも人生があり、家族がいて、守るべきものがある。
私たちや就労支援業界だけではない。当事者やご家族だけではない。前例のない深刻な社会課題を目の前に、リスクと共に、誰もが仕事で大活躍できる未来をつくるために一緒に走ってくれる方々が、日本(韓国含む)にはいる。
前例がなく、公的セクターが担ってきた世界。この世界にある深刻な社会課題に対して、公的セクターと連携しながら、経済セクターと共に解決する時代が加速する。
私たちヴァルトジャパンは、全国の就労継続支援事業所等、障がいのあるワーカー、ご家族、官公庁・業界団体、大学・研究所、民間企業、そして株主のセルムグループ、スカラグループ、みずほグループ、Zホールディングス、三井住友海上グループ、SMBCグループの方々、そして全てのステークホルダーと共につくります。
「本当はもっと頑張りたい」「本当はもっと稼ぎたい」「本当はもっと誰かのためになりたい」といった、意志のある就労困難な方々が、仕事を通じて自分自身の存在価値を強く実感しながら、大活躍し続けられる社会を。
※未来を一緒につくってくれる仲間になってほしい。
ぜひ、お話しましょう!