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【調査リリース】第二新卒・既卒の20代に聞いた有給休暇に関する意識調査~約8割が「転職活動において、有給休暇の消化率が企業選びに影響する」と回答~

第二新卒・既卒・フリーターといった、20代若手に特化した人材紹介事業を運営する株式会社UZUZ(ウズウズ)[本社:東京都新宿区、代表取締役社長:今村 邦之]は、20代の第二新卒・既卒・フリーターとして就職活動中の男女を対象に「有給休暇についての調査」を実施いたしました。

【調査背景】

2018年度の企業の年次有給休暇取得について、前年度比で「3日増」を目指す新たな方針を掲げることが先日発表されました。政府は現在、「2020年までに有給休暇の取得率70 %」を目標としていますが、平成27年の調査では48.7%という結果を受け、実現性に懸念の声も上がっています。
今回の調査は、このような企業の有給休暇についての関心の高まりを受けて実施いたしました。

【調査結果サマリー】

  • 有給休暇を取得できない理由として、3人に1人が「有給休暇を取りづらい雰囲気で、気まずさを感じるため」と回答。
  • 男性の約半数が、2016年に1日も有給休暇を取得していないことが判明。
  • 「転職活動において、有給休暇の消化率が企業選びに影響する」と考えているのは約8割。

【調査概要】

  • 調査の方法: WEBアンケート方式で実施
  • 調査の対象: 株式会社UZUZのサービス登録者のうち、20~29歳の男女(全国)
  • 有効回答数: 239人(男性140人、女性99人)
  • 調査実施日: 2017年6月8日~6月22日

Q.あなたは、自分が現在付与されている有給休暇の日数を把握していますか?(単一回答/これまでに有給休暇を付与されたことがある人)

UZUZのサービスに登録して転職活動中の20代のうち、これまでに有給休暇を付与された経験がある人に自分が付与されている有給休暇日数について尋ねたところ、「正確に把握している(58.5%)」「なんとなく把握している(34.1%)」と、女性の9割以上が把握していると回答しました。

一方、男性は「把握していない(31.6%)」と、3人に1人が自分の有給休暇日数を知らないことが分かりました。
有給休暇の残り日数を定期的に提示していくなど、日ごろから有給取得に関してこまめに確認するための仕組みは効果的かもしれません。

Q.あなたは、自分が取りたいときに有給休暇を取れていますか?(単一回答/これまでに有給休暇を付与されたことがある人)

Q.取りたいときに有給休暇を取れていないのはなぜですか?(複数回答/前問で「取れていない」と回答した方

自分が取りたいときに有給休暇を取得出来ているのかどうか尋ねたところ、男女共に「取りたいときに取れていない(男性57.9% 女性43.9%)」との回答が半数近くを占めました。約2人に1人が、自分が取りたいときに有給休暇が取れていないということになります。

また、「取りたいときに取れていない」と回答した人に、その理由について尋ねたところ、男女共に一番多い回答が「有給休暇を取りづらい雰囲気で、気まずさを感じるため(男性32.8% 女性36.1%)」ということが分かりました。

2番目に多い理由としては、男性は「業務量が多く、仕事が回らなくなるため(20.9%)」、女性が「周囲の人に申し訳ないと感じるため(22.2%)」との回答となりました。
有給消化率を向上させるには、会社全体で有給取得を奨励する雰囲気の醸成と、業務量の見直しが効果的とも言えそうです。

Q.2016年に消化した有給休暇は何日ですか?(数値回答)

2016年に消化した有給休暇の日数について尋ねたところ、「0日(男性44.2% 女性13.9%)」と、有給休暇を付与されているにも関わらず、男性の約2人に1人が1日も消化していないということが分かりました。

また、厚生労働省が算出した平均消化日数は8.8日(平成27年)でしたが、本アンケートの対象者である20代(第二新卒)の平均値は5.6日という結果になりました。

Q.あなたはどんな理由で有給休暇を取得することが多いですか?(複数回答/有給休暇を付与されたことがある人)

有給休暇を取得した理由について尋ねたところ、男性は「旅行や買い物など遊びのため(19.7%)」と回答した人が2割近くいるものの、「体調不良(31.0%)」「役所での手続き(11.3%)」「冠婚葬祭(11.3%)」など、男性の2人に1人がやむを得ない理由で取得していると回答しました。

一方、女性は「旅行や買い物など遊びのため(25.9%)」「体調不良(25.9%)」「会社から有給消化を推奨されるため(20.4%)」との回答が上位を占めたことから、女性の方が会社から有給休暇の取得を推奨されやすく、男性と比べると有給休暇を取得出来ている人の数が多いということが分かりました。

【その他の回答一覧】

  • お盆休み、年末年始休み(28歳/男性)
  • 転職活動のため(25歳/男性)
  • 実家への帰省(26歳/女性)
  • 退職時の有休消化のため(26歳/男性)
  • 労働基準法で定められている最低取得日数分取らないといけないから(25歳/女性)


Q.あなたが理想とする有給休暇の使い方は何ですか?(複数回答)

理想とする有給休暇の過ごし方について尋ねたところ、男女共に「長期の旅行(男性28.1% 女性29.7%)」「買い物や外出などの遊び(男性29.4% 女性28.6%)」との回答が上位を占めました。

一方、男女で差が開いた回答では「勉強や講演会などスキルアップに関わるもの(男性17.0% 女性10.9%)」や「仕事がある日には出来ない家事(男性7.5% 女性13.1%)」というものになりました。その他の回答では、「副業」という回答もありました。

Q.転職活動において、企業の有給休暇の消化率はどのくらい重要ですか?(単一回答)

転職活動において、企業の有給休暇の消化率はどのくらい重要なのかを尋ねたところ、「非常に重要(男性45.5% 女性28.7%)」「やや重要(男性31.8% 女性56.2%)」と、約8割が有給消化率の高さが企業選びの際に影響すると考えていることが分かりました。

前述の設問から、男性はプライベートな理由で有給休を取得できていない傾向にあるため、女性よりも重要視する傾向にあるのかもしれません。
一方女性は、比較的プライベートな理由で取得できているため、「非常に重要」と答えた人は男性に比べて少ないのではないかと推測できます。

有給休暇の消化率を高め、「働きやすい環境」をアピールすることは、若手人材の採用において非常に有効であるようです。

Q.政府が掲げた「2020年に有給休暇取得率70%」という目標についてどう思いますか?(平成27年の実績は48.7%)

有給消化率向上のための政府の取り組みに対して前向きに捉えている一方で、業務量や業界によって実現性に差があるとする懸念の声も見受けられます。

単なる有給休暇の取得率向上だけでなく、取得者の満足度を上げ、制度として有意義なものにするためには、各企業が「業務量の調整」や「取得しやすい雰囲気作り」を積極的に行うことが大切であると言えそうです。

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