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【職種Interview】文化の壁を越えていけ|田井 宗一郎(海外営業)

―UUUM全体における海外営業の役割を教えてください。

UUUMには現在「コンテクスト・ドリブン・マーケティング」という戦略部門があり、主にインフルエンサーの文脈やストーリーに沿ったマーケティングを展開しています。その部門の中に「マーケティングパートナーユニット」「グローバルビジネスユニット」というユニットがあります。

マーケティングパートナーユニットでは主に国内のクライアントを、グローバルビジネスユニットではそれ以外の海外のクライアントを担当します。マーケティングビジネスはもちろん、海外のクライアントと行う幅広いビジネス――たとえば長期的なパートナーシップ、SNSの代行運営なども業務領域となっています。

―海外クライアントとのビジネスについて、具体的に教えてください。

アメリカや中国をはじめ海外にはそれぞれ独自のサービスがありますが、それらの日本進出を多種多様な方法でお手伝いするというのが海外営業の仕事です。

海外の自社サービスを日本で展開する際のマーケティングやそれに合わせたイベントの企画、タイアップ動画の作成はもちろん、SNSを活用してキャンペーンを仕掛けることもあります。

―海外に特化したユニットはどのような背景で設立されましたか?

元々UUUMには海外事業を専門とする部署がありませんでした。以前は営業という大きな枠の中で海外の案件も一部引き受けていました。

国内案件と並行して海外の単発案件を少しずつ担当し始めたのですが、2018年頃には海外クライアントがかなり増え、海外専門の人材を採用するようになりました。そして「海外クライアントとのビジネスを加速させていこう」という流れになり、海外専門のユニット設立に至りました。

―目指すビジョンを教えて下さい。

今やUUUMはインフルエンサーマーケティングだけでなく、マーケティングの統合ソリューション提供に至るまで幅広く展開しており、国内においては知名度のある会社になりました。しかしグローバル全体で見ると、まだまだ認知を伸ばすべきだと考えています。

海外企業が日本向けに商品をプロモーションしたいという時、「日本向けのマーケティングは全てUUUMに任せたい」と世界中から思っていただくことが現在持っているビジョンです。

―組織体制を教えてください。

ユニット全体で20名ほどのメンバーがいて、「欧米マーケティング」と「グローバルマーケティング」の2つのグループに分かれています。前者はその名の通り欧米を、後者は中国やアジアを含めた欧米以外の国を対象としたマーケティングを担当しています。

さらにそれぞれのグループ内で細かくチーム分けしています。

たとえば欧米マーケティンググループには欧米クライアントを担当する営業チームが2つあり、さらに案件を具現化し進行していくディレクションチームがあります。グローバルマーケティンググループにはアジアチーム、パートナーシップチームのほか、グローバルビジネスのひとつである長期的なパートナーシップを担当するチームがあります。

加えてSNSの運用を担当するチームも別途あるなど、少数精鋭のチーム体制はきめ細かに整えています。

―仕事を進める上で重要なことを教えてください。

海外のクライアントが日本に進出する時に一番多いのは、「本国で成功したからほかの国(日本)にも進出したい」というケースです。その場合、案件が日本において倫理的・法律的に実施できないパターンや、ファンやインフルエンサーから受け入れがたい内容であることが多いというような“文化の壁”が立ちはだかります。

実際そのハードルはかなり高く、クライアントに納得してもらうまでには相当時間がかかります。日本のマーケティングについてきちんと説明を重ね、課題を一つひとつクリアしながら進めていきます。提案方法もプレゼンテーションの内容も先方が重要視するKPIも、日本とはやはり異なります。

本当に長いケースですと2年以上説得した案件もあるくらい、我々にとって文化の壁を取り除くという行為は重要です。

―UUUMの海外営業の強みはどんな部分ですか?

UUUMは良い意味で、組織的な方針・目標がスピーディに変化していきます。日々移ろい変化する世界情勢に合わせて会社自体も柔軟に変化していく必要があるからです。日本に届く情報は小さかったとしても、その国・地域では大きいニュースだった等捉え方は異なります。それによってクライアントがマーケティングの方法をガラッと変えることもあるので、僕らも動き方を変える必要があるんです。

そのような方針転換をする判断はスピーディかつ頻繁に行われています。日本国内だけじゃなく、グローバルを見ているからこその判断となります。世界に合わせて転換するのでスピード感は早く、だからこそ世界に置いていかれずついていけることがUUUMの強みだと思っています。

―仕事のやりがいや楽しみを教えてください。

先ほどもお話した、日本と本国との文化の違いを受け入れてもらえた時、最初の一歩ではありますがやはり嬉しいですね。さらにその先、日本向けの提案をして、実施して、かつそれで良い結果が出た時にとても達成感を得ることができます。

先方が希望したことを実施して結果が出るということももちろんありますが、それ以上に考え方の部分から説得して納得してもらい、その結果として良いものができたというこのプロセスが醍醐味だと思うんです。

―どんな人が向いていると思いますか?

幅広くさまざまなことに興味を持っている人でしょうか。新しいメニュー作りやルールの改定にもいえることですが、自分の知らなかったことに対しても柔軟に興味があるとクライアントへの提案に対しても視野を広く持てるので、新しいビジネスにもつながりやすいです。

また現在の海外営業のメンバーを見渡すと、フットワークが軽く交友関係が広いタイプの人が活躍していると思います。かなり広い領域を担当することもあり、いかに周囲の人たちと連携してうまく進行していくかというのは重要なポイントです。

―海外営業の雰囲気を教えてください。

日本、アメリカ、中国、台湾、イタリアなど、国籍はバラバラで、多様性の豊かなメンバーが集まっているので、オープンな雰囲気かつ賑やかで楽しいグループです。

上司・部下というよりも同じ目標に向かう仲間としてコミュニケーションをとっているので、そういった日々のディスカッションを通じて、クライアントへの提案や案件の分析精度はかなり上がっていると思います。

―歓迎する経験はありますか?

マーケティングやインフルエンサービジネス、広告代理店などの経験はもちろん大歓迎ですが、メンバーのバックグラウンドも本当に多種多様なので、これまでの経験にはそこまでこだわりません。それよりも日本のコンテンツやインフルエンサーが大好きであるとか、そういった情熱の部分のほうが大切かもしれないですね。

外国語を仕事で使いたい、海外の人と仕事をしたいという人は、UUUMにはそれが叶う環境があります。さらに、自分がやりたい企画をマーケティングの内容に組み込んだ上でクライアントの要望を達成するというクリエイティブな要素も大きいです。

UUUMの経営理念は“セカイにコドモゴコロを”です。グローバルな働き方をしつつ、自分の興味を追究できる環境で、ぜひ自分のやりたいことを叶えにきてください。

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