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「すべてのことが想定外でした」100万円を手にした学生が、イチからビジネスを経験した7日間で学んだこと

就職活動を控えた学生なら、一度は意識することのある”インターン”。一定期間を企業で過ごすことで、 今まで見えてこなかった仕事やお金、社会のことを学べる絶好の機会となると考えて、インターンに参加する学生も多いと思います。

また、インターンは採用に直結するとも言われています。というのも、インターンを通して経験を積めば積む分、経験が活きて選考の際にも優位に働くためです。そこで今回は、昨年度のインターン参加者だった足立さんに、UTグループ株式会社(以下、UTグループ)でのインターンの思い出や魅力などを実際に聞いてみました。

「100万円で学生にビジネスを任せる」ことで注目を集めているUTグループのインターン。参加に迷っている方は、昨年の体験談を参考にしながら検討してみてくださいね。

キーワードは“インスタ映え。インターン参加からリアル店舗計画まで


【プロフィール】                                      足立啓太(あだち・けいた)さん                               広島大学 経済学部 4年生

広島大学在学中の足立さんがUTグループのインターンに参加したのは1年前。まずはじめに、足立さんにインターンに参加した経緯について伺いました。

足立:去年の今頃、インターンの募集を探していたときに「100万円で学生にビジネスを任せる」という文字がたまたま目について応募しました。インターンで“新規事業を立案する”会社は多いのですが、本当に予算をもらいビジネスを実行するところまでできるケースはなかったので興味が湧いたんです。応募してからは、大阪で一次選考のグループディスカッションを受験して、通過後の面接で東京本社に行きました。

広島の大学に在学しているものの、就職活動中は大阪や東京の会社を中心に企業を調べていたという足立さん。UTグループのインターンでは、参加者をグループに分けて、100万円の資本金を得るために事業立案を行います。

足立:まず、インターン参加者がだいたい6名ずつ、計8つのグループに分けられました。初日〜3日目までは、グループのメンバーで事業計画を練るんです。どんな事業をするのか、100万円をどのように活用するのかなどを話し合って3日目には役員や審査員の前でプレゼンをするんです。

UTグループのインターンの特徴は、参加者が3日目のプレゼンを通過できないと後半のプログラムに参加できないというリアルな厳しさにあります。後半のプログラムである事業実行に携われるのは、前回は8チーム中4チームに絞られました。

足立僕が所属していたチームは、メンバー全員の自己主張が強いチームだったんです。3日間、毎日のように意見がぶつかって、睡眠時間を削って話し合いをして……といった具合でした。最終的には、「世の中の流行りを作り出そう」と意見が一致したので、3日目に向けてプレゼン内容を詰めました。

前回の事業立案で必要な条件は「リアルな店舗を立ち上げてビジネスを行うこと」のみ。東京・原宿に店舗を構えることが決定し、さまざまな意見を交わしながら事業の方向性を定めていきました。

足立本来であれば、収益性を求めて事業立案をするのかもしれませんが、僕たちはビジネス自体がはじめて。わからないことも多くありました。そこで、「ワクワクする世界をつくります」をコンセプトに、店舗をつくる予定の“原宿”という土地に注目して、次に流行るであろう文化を生み出す事業を計画しました。

日本でも有数の“kawaii”街・原宿。多様な文化を受け入れる原宿の地で新しく流行るであろう文化として企画したのが「点滴ジュース」でした。

足立昨年、若い世代を中心に流行っていたインスタ映えドリンクの「電球ソーダ」が企画のヒントでした。同じように、見た目のインパクトが強くてかわいいドリンクならきっと流行るだろうと思ったんです。フィールドワークにより、商品を仕入れる目処がたったこともあり、当時少しずつ人気が上昇していた「点滴ジュース」を販売するポップアップショップをつくることにしました。

点滴パックのなかにドリンクを詰めて販売する「点滴ジュース」。原宿の街に注目しながら、SNSを駆使して立案を行なったといいます。

足立チームメンバーのなかには、SNSのフォロワーの多い人や起業を経験しているメンバーがいました。彼らの意見を中心に、海外での流行りやこれからのトレンドに注目した企画を立てていきましたね。プレゼンはとにかく、「ワクワクする世界をつくります」の想いで押し切った感じもありましたが、なんとか通過し後半のプログラムの参加権を得ました。


全部が予想外の毎日を乗り越えるには、小さな成功体験を積み重ねること


4日目からは、実店舗を運営しながら実戦形式でビジネスを学んでいきます。「実際に店舗を持ってみていかがでしたか?」と聞いてみると、懐かしそうな表情でこう語ります。

足立すべてが想定外でした。実際に店舗を作るにしても、店舗の装飾・販売数・販売時間など、販売するために必要なことをなにも決めていなかったんですよね。初日は夕方まで準備に当てて、そこから徐々に実際に販売していきました。

5日目からは、役割を分担しながらみんなで販売を担当したのだそう。たった4日間のポップアップショップ運営。販売数を伸ばすために工夫した点と、やりがいや楽しさについて伺ってみました。

足立ジュースを買いに来てくれた人に喜んでもらえるように、購入してもらったら名前を書いて渡す、みたいなサービスを考えました。“インスタ映え”を意識したので、写真を撮れるスペースを用意したり。あとは、国内外からの旅行者やSNSを見て来てくれた方もいらっしゃって。たくさんの方とコミュニケーションを取れる環境だったことがすごくうれしかったですね。


お客さんはSNSで見つけて、東京の新しい流行に興味があって、などさまざまな理由でお店に足を運んでくれたのだそう。楽しさを語る一方では、苦労した点も多かったといいます。

足立苦労したことだらけでした。夜に収支計算してみたら金額が合わなくて困ったり、ちょうど台風が接近している日と販売日がかぶっていて全然お客さんが集まらない日があったり。とにかくバタバタしながら4日間走り抜けたので、今考えてみると「もっとこうしたら良かったな」みたいな反省がたくさんあります。

「もう一度チャレンジできたら絶対にうまくいきます」と、少し悔しそうに語る足立さん。実際に店舗を持つことでわかる難しさや学びを、以下のように語ります。

足立「基本的にうまくいかないことばかりだったこと」が一番の学びでした。ほかにも、うまくいかないときに人や環境のせいにしてしまう自分の弱さを実感できたことも学びでしたね。事業をすることは、常にあらゆることを徹底的に考え続けることなのだ、とも感じました。

「時期だからやる」ではなく「本気でやる」。だからこそ得られる学びがある


ここまで、昨年のインターンを振り返りながらお話を伺いました。「全体を振り返ってみて、UTグループのインターンに参加して良かったと思いますか?」と率直な質問を投げかけてみました。

足立本当に良かったと思います。ビジネスを学べたことはもちろん、チームメンバーと本気でぶつかり合う7日間を過ごしたので、自分の強みや弱みに気がつくことができたんです。また、一緒に過ごしたメンバーは、住んでいるところは違えどいまだに連絡を取ってご飯にいくほどの仲。そういった仲間に出会えたことも大きな価値だったと思います。

ビジネスそのものの学びと、新しい仲間との出会い。それこそが、インターンに参加する上での大きな収穫だったのだそうだ。「今年、同様のプログラムに参加する後輩に向けてのアドバイスはありますか?」と聞くと、経験したからこそわかるリアルな声が聞こえてきました。

足立タイムスケジュールを意識して運用していくといいと思います。就職活動だけに限ったことではありませんが、小さな目標をつくって一つずつクリアすることで成功体験を積み重ねることができます。

最後に、これからインターンをする学生さんに向けて、メッセージを伺いました。

足立インターンって、「就職活動をする上で有利になる」とか「行けと言われた」などの理由で参加を決める人もいると思います。でも、義務感を持ってインターンに参加しても付いてくるのは“参加した”という実績だけで、自分自身のプラスにはならないかもしれません。時期が来たからという理由だけではなく、本当にやりたいと思えることを見つけて就職活動を頑張ってほしいです。

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