こんにちは!ユニファ採用&広報チームです。
新執行役員が就任してから早3ヶ月。今回は、執行役員メンバーの対談です。ユニファの経営チームのメンバーである3名に、役員独自の目線で、ユニファを徹底分析していただきました。3名はそれぞれ異なる業務を担当していて、個々の価値観も多様です。しかし、彼らが語るユニファの未来像は一致しており、会社として進むべき方向性が明確に共有されている印象を受けるインタビューとなりました。
中澤 泰史(なかざわ やすし) 執行役員 ビジネス本部担当
リクルートフロムエー(現:リクルート)に新卒入社。人材領域の営業、管理会計を経験。2005年に飲食店を起業するも失敗。2007年にリクルートに入社、新規事業商品企画リーダー、販促領域管理会計統括マネージャーを担当。2013年にギミックに入社、ドクターズ・ファイル編集長、事業企画本部執行役員として事業戦略を担当。2020年1月にフェズに入社、経営企画部執行役員として経営戦略、資金調達を担当。2023年2月にユニファへ参画し、ビジネス本部にて事業企画を中心に幅広い業務に従事。中央大学卒業。
山口 隆広(やまぐち たかひろ) 執行役員 プロダクトデベロップメント本部担当
リクルートメディアコミュニケーションズに新卒入社。広告業務設計を担当。その後、ディー・エヌ・エーでのアプリサービス企画を担当し、Qrioで開発責任者等を担当。2020年7月にユニファに参画し、プロダクトマネジメント部門の責任者として、2021年9月のルクミーICTリリースや組織開発に従事。2022年7月よりプロダクトオーナーを務める。HCD-net認定人間中心設計専門家および評議委員。東北大学大学院工学研究科 応用化学専攻 修士課程修了。
高浦 宏誠(たかうら ひろまさ) 執行役員 コーポレート本部本部担当
大和証券SMBC(現:大和証券)に新卒入社。債券・金利デリバティブのトレーディング、ヘッジファンドセールス等を経て、投資銀行部門における引受業務にてアジア・欧州地域を担当。2017年にフロムスクラッチ(現:データX)に入社。営業部長を経て、コーポレート部門のマネージャーとして大型資金調達やIRを担当し、財務・経営企画業務を担当。2020年12月にユニファへ参画し、コーポレート本部にて経営企画を中心に幅広い業務に従事。一橋大学商学部、ミシガン大学MBA卒業。
社員一人ひとりの受容力とそれが生み出す機動力
—―“ユニファの強み”と言えるものは何でしょうか。
山口さん(以下山口):
保育業界や当社の事業への想いを強く持つ人が多い点にあると思っています。元保育士として働かれていた方や、実際にルクミー(当社サービス)を利用していた方が数多く在籍しており、業界や事業への共感力が高い人が多い点がユニファの強みだと考えています。顧客対象の保育所やサービスを利用する人(保育者の方々や保護者の方々)への解像度が高いため、社内で議論していても、机の上だけでプロダクトを作っている、と感じたことは一度もありません。そういった意味でも、ルクミーは求められているところへピンポイントのアプローチができていると感じています。
中澤さん(以下中澤):
確かにそうですね。私が感じるユニファの強みは、社員一人ひとりが素直で真っ直ぐな姿勢を持っている点です。経営層が決定した方針に対しても、顧客等現場で集めたフィードバックに対しても、素直に受け入れ積極的に行動する受容力のある方が多いです。この特性は、ベンチャー企業にとって不可欠な、「日々激しく変化する環境に機動的に対応する能力」と直結しています。
この強みを「組織としての競合優位性」へと昇華させるためには、私たち執行役員に課せられた責任は重大です。これは決して自惚れではなく、受容力が高い組織だからこそ、経営チームから発信する言葉が持つ重み及びその影響力を、我々自身が認識しておかなければならないと考えています。
高浦さん(以下高浦):
仰る通り、受容力とそれが生み出す機動力は組織の強みだと私も強く思います。私は少し異なる視点から、会社の経営上の強みについて考えてみました。特に土岐さん(代表取締役CEO)を筆頭にユニファが保育業界の課題や社会課題に対して、良い意味で現状を誰よりも深刻に捉えている点は、私たちの大きな強みだと考えています。
急速に深刻化している社会課題に対処するためには、スピードが求められます。我々の業界に目を向けると、一般的なベンチャー企業が行なっているようなアプローチは、他の競合企業には見られません。それは何かというと、資本市場へのアクセスです。ユニファは、ある意味ベンチャー企業らしく、資本市場へアクセスし、資金を調達し、それをもって猛烈なスピードと共に課題解決にチャレンジしています。
スピードを追い求め資本市場と丁寧にコミュニケーションしてきた結果、ユニファはこの保育業界の中でユニークなポジションを確立できたと考えており、資本市場だけでなく、商品市場や労働市場においても、広く認知される存在になったと思います。勿論、事業あっての資金調達ではありますが、この経営戦略を取る理由は、先ほど申し上げたユニファの問題の捉え方の特性が礎になっていると私は考えています。
複雑な社会課題を自分事と捉え、それを解決するために強い使命感を持ってスピーディーに行動できる環境が、ユニファの大きな魅力であり、同時に強みだと思っています。
山口:
たしかにそうですね。ユニファの強みの話からは少し脱線しますが、魅力や面白さの話でいうと、個人的には土岐さんが定期的に泣くところを見られるのはユニファ社員の特権だと思います!(笑)全社会などのシーンで社員の奮闘や業績を発表するときに、アツい想いがこみ上げて涙を流す瞬間があります。ユニファを先頭で引っ張る抜群の統率力がある反面、親しみやすさを兼ね備えている土岐さんのキャラクターは、ユニファの大きな魅力と言えるのではないでしょうか...!
弱みを認識して、明確になったネクストステップ
—―それでは一方で、“ユニファの課題”はどのようなところにありますか。
山口:
「強み」の部分の裏返しにはなるのですが、断り下手な人が多いと思います。良く言えば、他者の意見を素直に聞き入れ、尊重してくれる人が多いのですが、反対に悪く言えば、「それは違うと思う」ということを指摘するのが苦手な人が多いです。例えば、全体を見れば発生確率が低い不具合に対して、断り下手な人が多いために、その不具合の対応ルールを頑張って作ろうとしている光景を見ることがあります。結果的に業務が細分化されて複雑になったり、議論の論点が増えてしまったりして、効率化を目指して行ったはずの行動が、結局は工数の増大に繋がっていた、なんてことが起きてしまいます。
だからこそ、我々がその線引きとなる判断軸を与えること、示していくことが執行役員の役割であるのかなと認知しています。一人ひとりの社員がそれぞれの考えをもって判断していける環境を整備していきたいですね。
高浦:
その点、非常に共感します。意思の尊重というテーマが出たので、その先にある意思の決定に目を移し、さらに自分自身のユニファライフと重ねて振り返ると、これまで多くの意思決定を取締役、特に土岐さんに委ねていたことに気づかされました。自虐的に言えば、それは甘えの体質だったのかもしれません。経営者であろうと誰であろうと、意思決定は難しいものです。この当たり前の理解が欠如していたため、自身がリードすべき経営アジェンダにおいて、議論が遅れ、意思決定をぶらしてしまった場面がいくつか思い出されます。
この視点から今のユニファを冷静に見つめ直すと、同じ課題が社内でも散見されます。我々の課題は意思決定プロセスをガイドする力にあると考えています。経営の基本である「強くて早い意思決定」を実践するには、この力は不可欠な要素だと思っています。
中澤:
お二人が指摘された課題に対する解決には、当事者は情報が受け取り手に伝わりやすくなるよう、不揃いな情報を整理し、言語化することが必要だと考えています。執行役員から部長、部長から課長へと、それぞれの階層で咀嚼された情報がメッセージとして発信されるのですが、各マネージャーが発信するそのメッセージに対して、チームメンバー全員が統一感を持てるようにすることが重要です。
より細部に目を向けると、ユニファでは、共通認識を図りたい想いが強くある一方で、言語化に対する感度が低いことが課題となっていると感じた場面がありました。相手に伝えるための言語化を怠ると、解釈の幅が拡がりすぎてしまいます。各人が異なる解釈を持ち始め、伝えたいメッセージの本質がズレていってしまうと、議論における本質的な論点の擦り合わせが出来ているようで出来ていない状態となると考えています。ですから言語化、言葉を大切にすることで改善していける部分が大きいと信じています。
高浦:
受容力の高さとその機動力という組織の強みを言語化できただけでなく、ユニファの課題に対する考え方が、この3人でかなり一致していたことが嬉しいです。そして、強みを活かし、その上で、課題を解決するには、執行役員の果たすべき役割が非常に大きいという認識が共有できたのも、今回のインタビューの機会があったからこそですね!と、私がきれいに纏めたところで、次の質問に行きましょうか。
失敗してもいいんです!ユニファは挑戦できる人を求めています。
—―最後の質問です。自社の強みも課題もオープンに語れるこのユニファには、どんな方に入社してほしいと考えていますか。
高浦:
採用シーンにおいて我々がベースとして求めているのは、先ほどの強みのところでお話しした通り、素直な性格で、保育業界や社会課題の解決に情熱をお持ちの方です。やはり、当社のPurposeや事業に共感してくださる方は非常に魅力的ですし、一緒に働いている未来を想像できます。
「プロトタイプ思考」という表現を良く使うのですが、保育業界の変化は非常に早く、常に完璧にマッチするプロダクトやサービスを提供し続けるのは困難です。そのため、特に重要なのは、失敗を成長の機会と捉え、常に改善を追求する姿勢です。失敗してもとにかく動き続ける、そんな人が来てくれたら嬉しいですね。
山口:
そうですね。正直、私たちも沢山の失敗を繰り返しています。正解を提供できるとも思っていませんし、トライアンドエラーで、何度も挑戦をしてきて今があります。落ち込んでいる暇があるなら、PDCAを回す。そんなチャレンジングな環境です。今のユニファにも、失敗を恐れずにいられる人は一定数いますが、すこし少ないようにも感じています。ですから、そんな失敗を歓迎して次に繋げていける環境を一緒に作っていきたいとも思っています。
中澤:
同感です。沢山の失敗を経験してきた方、失敗を恐れずに主体的に行動できる人には、是非ユニファに入社していただきたいですね!
~編集後記~
経営企画室 人事総務課 インターン 岡田 東子
普段は関わることの少ない執行役員の方々へのインタビューを通して、高い視座のお話を聞けて大変貴重な機会となりました。私は学生インターンという立場でユニファと関わっていますが、今回の取材を経てユニファという会社の解像度がぐんと高まったような気がしています。「失敗を恐れずにいてほしい」という経営陣からのメッセージには、何でも挑戦できる環境がユニファにはある、ということだと理解しました。私もこの機会にたくさん転んで、大怪我をして、それでも立ち直れるような強いバイタリティを身に着けていきたいと思います!