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クラウドソーシングのさらに先の“世界”へ―― CGSで証明する「人のチカラ」

いま、世の中の「働き方」が大きく変わろうとしています。そんななか、“主婦のクラウドワーカー”が活躍する機会の創出に挑むのが株式会社うるるです。「人のチカラで世界を便利に」をビジョンに、クラウドワークのあたらしいビジネスモデルを構築した背景とは。代表取締役社長の星知也の思いに迫ります。

はじまりは「主婦と企業をつなぐ存在に」との思いから生まれたサービス

                 うるる創業時(一番右が星)

長引く不況に“少しでも家計の足しになれば……”と、「日常生活のスキマ時間で月数万円を稼ぎたい」という主婦の声が増えています。


ちょっとした待ち合わせ時間に、あるいは子どもを寝かしつけた小1時間のあいだに、もっと手軽に仕事ができたら……。そんな思いに応えるのが、私たちうるるが運営するクラウドソーシングプラットフォーム「シュフティ」です。


クラウドソーシングといえば、エンジニアやデザイナーなどの専門職を対象としたサービスが一般的です。一方、シュフティは、サービス開始当初から主婦向けの案件に特化して展開してきました。専門知識のいらない事務作業やビジネスサポート業務が中心です。


星 「もともと、クラウドソーシングという言葉が日本で一般化する前から、“主婦の在宅ワーク”を一般的なものにしたいという思いで取り組んできました。シュフティはその延長線上に生まれたもので、いわゆる海外で生まれていたクラウドソーシングというビジネスモデルを模倣したものではないんです」


星がうるるの代表として就任した頃は、ちょうど団塊世代の大量退職を数年後に控え、労働力不足が社会の問題として叫ばれていた時期でした。同じころ、巷ではADSL回線が急激に普及しはじめ、どの家庭にもネットに常時接続できる環境が整いつつありました。社会に大きな変化が訪れていたのです。


当時データ入力の専門店としてBPO事業を請け負っていたうるるは、それらの時代背景をもとに「まだ誰もやっていない手法」で自分たちの仕事を構築するべく挑戦の真っただ中。そのとき注目していたのが“主婦のチカラ“でした。


星 「日本にいる専業主婦の数は世界と比較して圧倒的に多く、潜在的な働き手がたくさん眠っています。当時はまだ、その可能性に手をつける企業はありませんでした。あのころ主婦が自宅でできる仕事といえば、花やシソの葉を束ねるようないわゆる内職しかなくて。私たちはそこをもっと変えたいと思ったんです」


もともとキーボード操作だけで特別な知識がいらないデータ入力は、女性に人気のあるオフィスワークでした。もしも在宅での業務が可能になれば、事務職経験のある主婦が自身の能力を生かしながら、内職よりも効率的に稼げるようになります。


家でパソコンが使える環境を利用して、スキマ時間での事務作業を可能にしようと決意した星。主婦が在宅でデータ入力業務ができる環境の構築に注力しました。


そして2007年2月、主婦の在宅ワークのマッチングサイトとしてシュフティをリリースしたのです。


2017年3月現在、およそ33万人のワーカー主婦が利用するサービスへと成長し、主に「家計の足しにちいさく稼ぎたい」という多くの主婦たちが活躍しています。


星 「サービスの利用者の中には、かつて4か国語が堪能で海外でバリバリ活躍されていた優秀な方もいます。そんな主婦のチカラを、企業とどんどんつないで日本をもっと元気にしていきたいんです」


“主婦のチカラ”で新規事業を創出!「CGS」のビジネスモデルが拓く未来

                社員総会にてビジョンを語る星

「世の中に在宅ワークの新しいスタンダードモデルを確立したい」―― うるるはシュフティの成長をきっかけに、さらに“主婦のチカラ”を最大限に活用できる事業を創出しようと考えました。


その思いを実現するために生まれたのが「CGS(Crowd Generated Service)」。それは、シュフティに集まるワーカーのチカラを借りて、事業を構築するビジネスモデルです。


星 「事業の柱となるサービスを在宅ワーカーのチカラで運用するという発想は、主婦が活躍できる機会を増やすと同時に、企業へ新たな労働力を提供することを可能にします」


たとえば、CGSとしてはじめて事業化されたサービスに「NJSS(入札情報速報サービス)」があります。2008年9月にリリースしたこのサービスの内容は、官公庁や自治体サイトに告知される入札情報を先行取得して、民間企業向けにお知らせするというものです。


後発ながらNJSSは、現在日本最大級の入札情報提供サービスに成長しました。他社サービスを追い上げた要因のひとつに「高精度な情報収集能力」を持っていることがあげられます。


機械的なクローリングにより情報収集を行なっている他社サービスもありますが、NJSSはシュフティに登録するワーカーのチカラを借り、6,500以上にものぼる全国の公共機関の入札情報を人間の目で一つひとつ確認しながら集めているのです(※一部機関のみクローリングで収集)。


このサービスはBPOの案件発掘のために、他社の入札告知サービスをユーザーとして利用していた星の“ほんのちょっとした”気づきから生まれました。


星 「他社サービスに掲載されている入札案件情報の抜けもれに気付いてしまったんです。自治体のサイトを直接確認すると、実は知らない情報がまだまだたくさん載っていて。性格上、その抜けもれが許せなかったんですよね(笑)」


どうしたら改善できるのか?とつい考えてしまった星。その発想がシュフティに集まる主婦のクラウドワーカーと結びつき、NJSS事業の立ち上げにつながりました。


ほかにも、うるるが新たに創出したCGSの事例があります。子どもの預け先探しをサポートする口コミサイトの「園ナビ」や、マーケティング情報を短時間でデータ化する「KAMIMAGE」などです。


また、最近は家の外でさまざまな業務を実施する「外出ワーク」という新しい働き方が誕生しました。業務内容は、たとえば近所の不動産物件を撮影したり、空き駐車場を探したりなど、多種多様な業務が生まれています。企業側はそのために、わざわざ社員を雇う必要も、専門業者に発注する必要もありません。


星 「僕たちがCGSモデルを収益のあがるビジネスとして体現することで、この新しい働き手たちとともにビジネスを作れるというメッセージを世の中に発信したいですね」


うるるの描く未来は、CGSの事業創出を通じて、クラウドワーカーが活躍する場を増やしていくこと。そうすることで、おのずと主婦がもっと活躍できる世の中になると考えています。そして、これまでにない「人のチカラ」の活かし方を提案し、かつて派遣という働き方が生まれたように新しい労働市場を創出していくことです。


そのために私たちは、BPOにまつわる企業のニーズを把握し、シュフティに集まる「人のチカラ」を集めてCGS事業をどんどん創出していこうと考えています。それがうるるのビジョン「人のチカラで世界を便利に」する第一歩となるからです。

もういちど仲間とともに世界規模の感動を。事業を通じて叶えるすばらしき旅

                 オーストラリア時代の星

「人のチカラで世界を便利に」という理想の根底には、<世界に期待され、応援される存在でありたい>という星の強い思いがあります。


星 「人が生まれる意味ってなんだろう?と自問したときに、自分の生まれた価値を大きくしたいと思いました。たとえばイチローは球を打つ、投げるという能力で世界に期待され、応援されている存在じゃないですか。私も、自分にできることでそんな存在になりたい。それも私ひとりではなくて、うるるという会社を通じて、社員とともに世界から期待される存在になっていきたいと思っているんです」


目指すは世界規模で期待と応援を受ける存在に―― 。星のグローバルへのこだわりは、若き日にオーストラリアで経験した深い感動が原体験となっています。


星 「21歳のとき、地球のヘソとも呼ばれているオーストラリアのエアーズロックを見に行く旅をしました。そのとてつもなく雄大な景色を目の当たりにしたとき、地球の偉容さと自然の神秘さを肌身で感じたんです。それはこれまでの人生では一度も味わったことのない、言葉では言いつくせないような感動でした」


あの感動を、事業を通じてもう一度味わおう。そして事業に関わる仲間とともに、すばらしい景色を見るための旅をしよう―― 。そんな決意を込めて、星はエアーズロックの別名である「うるる」を社名に冠しました。


星 「ひとりで行く旅と仲間と行く旅って違うじゃないですか。私は仲間と行く旅が好きなんですよね。目指す場所にたどり着いたときに味わう感動を、仲間とともに分かち合えたら、それはすごく幸せだなと」


世界を旅したのちに、星は世界に期待され、応援される存在になるべくうるるを立ち上げます。しかし当初は今の事業よりも旅行事業をやりたいと考えていました。


星 「旅行会社をやれば世界中に行けるって、中学生のようなことを考えていたんです(笑)」


しかし、そのときメインに手がけていたのはデータ入力の専門店。星はまず、今の事業で日本一になろうと決めました。目の前の仕事で結果も出さずに旅行会社をつくっても、上手くいかないと思ったからです。


星 「今のうるるはそのときの延長線上にいるんですよね。ただ、『行きたい』というより『行かなきゃならない』という気持ちです。いろんな国に展開していかないと世界に期待され応援される企業になれませんから。うるるの理念やビジョンに『世界』が入っているのもそれが理由です。世界展開が実現すれば、あの頃の夢も同時に叶えられると思っています」


お互いの成長を願い尊重しあえる、ファミリーのようなチームで次なる挑戦を

        「人のチカラで世界を便利に」する仲間たち 上場記念パーティーにて

「世界に期待され応援される存在である」ことを会社の存在価値と定め、その実現のために「⼈のチカラで世界を便利に」する事業を次々と興していく――。そんな壮大な目的を実現するために、今うるるにはワンピースのようなチームが必要だと星は考えています。


星 「たとえば、ルフィーは剣が振れないけど、その代わりに剣士のゾロが仲間になったし、ゾロは料理が作れないけどコックのサンジが仲間に入りますよね。チームワークがあるからこそ、より遠くまで航海できるようになるし、より強い敵と戦えます。うるるをそんな多様性のある組織にしたいと思っています」


ひとくちに多様性といっても、それは誰でもいいということとは違います。お互いの成長を願い合い、対話を重ねながらひとつの目的に向かって切磋琢磨できる、そんなファミリーのような関係を持てる仲間を私たちは求めています。


そしてその仲間には「うそをつかない、悪いことをしない」といったヒューマンスキルが身についていてほしいとも願っています。このベーシックでシンプルな価値観は「うるるのスピリット」としてもっとも社内で大切にされているものです。「世界に期待され応援される存在である」には、信頼されることがすべての土台だからです。


星 「ワンピースがいいなと思うもうひとつの理由は、彼らは雇われているのではなく、自分の意思で納得してチームに参加しているところです。その姿勢があってはじめて、お互いの個性を尊重しあえる関係に発展していくのではないでしょうか」


うるるは世界進出に向けて、今後もCGSを中心に事業をさらに増やし会社の規模を拡大していく予定です。そのとき私たちは、企業としてあらゆる能力や個性を受け入れられ、活躍できるスケールを用意し、誰もが不可能と諦めるような世界へ果敢に挑戦していくホームでありたい。そんなふうに考えています。


CGS事業を通じて働きかたの選択肢を増やし、あたらしい市場をつくりあげる。この前人未踏のチャレンジと、今まで味わったことのない感動を、ファミリーである仲間とともに分かち合うために。

Text by PR Table

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