こんにちは!人事部の神崎です。
すっかり街中がクリスマス仕様になってきましたね。
イルミネーションで輝く街路樹を見ると、つい写真に収めたくなるのは私だけでしょうか。
さて、先日より「地味に気になるうるるの制度」をお届けしておりますが、前回ご紹介しました時差勤務制度について、今回は制度のユーザーである従業員のナマの声をお届けいたします!
従業員の様々な事情によって利用されている制度ですが、時差勤務を利用することによってフルタイムで働くことが実現できているママ二人に突撃取材を行いました!
-プロフィール
▼仲吉 可純(なかよし かすみ)
・2012年10月入社
・内部監査室所属
・2人のお子さんを育てるママ。うるるで2度の復職経験を持つ。
・最近ハマっていることは、クイズ番組を見て頭の体操をすること
▼小野 愛夕美(おの あゆみ)
・2015年5月入社
・fondesk事業部 オペレーション課所属
・今月2度目の産休に入ったママ。上のお子さんは2歳9ヶ月。
・最近ハマっていることは、お弁当作り(2年ぶりに再開) 、旬のみかんを食べること、BTS
ーーまずはじめに、復職後の働き方について教えてください。
仲吉:初回の復職時は2019年だったのですが、当時は10~17時の時短勤務からスタートしていました。復職から半年が経過し業務にも慣れ、「もう少しいけそうだな」という感覚を持てたタイミングから時差勤務を利用した8~17時のフルタイム勤務に変更をしています。
小野:2018年の頭からトライアルとして時差勤務制度がありましたもんね。当時、時差勤務を活用している人は、数名くらいだった記憶があります。
仲吉:数名でしたね。私は復職時に部署異動があり、「初めての部署で初めての業務・初めての育児」が全てきちんとできるか分からない。。そんな不安が強く、最初から時差勤務を使ってフルタイム勤務を選ぶことはできませんでした。
小野:そうですよね。私も復職のタイミングで部署異動をしたため、仲吉さんと同じ気持ちで時短勤務からスタートしました。まずは一日一日をしっかりこなせるようになろうと。慣れてきたあたりから業務特性も加味し、始業時刻を早めた時短勤務に変更、その次に時差勤務を利用したフルタイム勤務に変更...といったステップを踏んで就業時間を変えつつ今に至ります。
仲吉:様子を見ながら、段階を踏んでいける制度があるのはいいですよね!
小野:ですよね!私は今月から2度目の産休に入りますが、次の復職時もまた時短勤務から始めると思います。周りに迷惑をかけたくない気持ちが強く「フルタイムで働きます!」と言いつつできなかった時のことを考えると、スモールスタートで始めて着実に一歩一歩進めていけたらと...!
仲吉:「迷惑をかけたくない」って一番強い気持ちですよね。私は2度目の復職時、フルタイムからスタートしたのですが、コロナ禍で完全に在宅勤務が推奨されていたからこそできたことかなと今思えば感じます。また、私が所属している組織は、全員がママの組織なので、"お互い様"で仕事ができていて有り難いなと感じています。復職の仕方って、業務特性・組織の形によって様々だなぁと思います。
ーー復職した当時、率直にどんなことを感じていましたか?
小野:もしかしたら私だけかもしれないですが、思考能力の低下を感じていました。。育休期間は言葉の通じない赤ちゃんとずっと一緒にいるので、文章を組み立てて論理立てて話す機会がまるでないんですよね。ずっと赤ちゃん言葉というか(笑)。
仲吉:本当にわかります。。「どうやって喋っていたっけ?」なんて感じたり(笑)。
小野:そうなんですよね。産休前の自分がどうやって働いていたか思い出せなくて。。周りが変わったように見えていたけど、もしかしたら自分自身が変わったのかも...?なんて感じることは頻繁にありました。
仲吉:あとは"浦島太郎感"も感じていました。在籍年数も短くはないし元々仲の良い従業員も多かったにも関わらず、いざ戻ってきたら知らない人が沢山増えていたり、知らない社内イベントがあったり。「ここはどこの会社だ...」なんて、ついていけなくなっている感覚はありましたね。
小野:社内の雰囲気を掴むことも大変ですよね。知っているメンバーもステップアップし次のフィールドに立っているので、当時のまま同じ視座で話ができる時とできない時があるなとか、勝手に置いていかれた感を抱いたりすることも。。
仲吉:これって世間の復職されているママさん皆が感じることなのかもしれないですね。会社も従業員個人も立ち止まってはいないですからね。もちろん自分も別方向では子育てをしてステップアップしたと思いますが、こと仕事においては"戻った"というよりゼロからスタートしている感覚でした。
ーー時差勤務を利用することによるメリットや課題感はありますか?
仲吉:時差勤務があることによって、17時終業のフルタイムで働いても保育園の延長料金がかからず預けられるのは非常に有り難いです。時差勤務を使っていなかったら、間違いなく延長料金がかかってしまうので。。これは仮に時差勤務のフル出社だとしても言えるメリットかなと。
小野:確かに...!なおかつ、保育園にお迎えに行った後、晩ごはんの支度をする時間もしっかり確保できるので、夫婦間での役割分担も明確にできているなと感じます。お迎えに行ってから子供を寝かしつけるまでの一連の流れがスムーズにいくようになって恩恵を受けているなと。
仲吉:1日の時間が使いやすくなりますよね。うちはいつも20時に子供を寝かしつけるのですが、時差勤務を使わない時の終業時刻19時まで働いていたら絶対的に難しいなと。
小野:子供は夜型ではないですしね。。一方で時差勤務を使っていないメンバーへの連絡はやや気を使うかな...と感じています。
仲吉:わかります。10時始業のメンバーに8時から連絡してもなぁ、でも今やっておきたいなぁ...とか。
小野:体調不良などで急遽休む連絡を入れる際、8時スタートの自分だと6時くらいに連絡したくなるのですが、さすがに皆寝てるよね...とか。。
ーー今後も時差勤務は必要性を感じますか?
仲吉:感じます。むしろ、時差勤務を利用しない働き方に戻せるイメージが沸かないかもしれないです。小学校は保育園より帰りが早いんですよね。学童に入れることができればいいかもしれないけど、私の住んでいるエリアは保育園より学童の方が入り辛いという噂があり。。「小1の壁」なんてよく言われますが、小学校に上がってからの方が恐怖です(笑)
小野:そうですよね。地域の人数によって枠も制限がありますもんね。fondeskで働いて下さっているオペレーターさんは全員女性・かつママさんが多いですが、16時までの勤務を希望される方が多く、小学生のお子さんがいる働き方のリアルなのかなと感じています。
仲吉:そう考えると、ここから先こそ時差勤務は必要になるかもしれないですね。いつになったら必要性がなくなるんだろう...?子供全員が中学生になった頃かしら。。
小野:「時差勤務」というより、会社勤めのママにとってはスタンダードな働きになっていくかもしれないですね。あとは就業時間帯が変わると、親の生活リズムも自ずと変わるでしょうし、それって子供の生活リズムが崩れていきそうだなぁとも思いますね。
ーー最後に、働き方に関する「あったらいいな」を教えてください。
仲吉:育児との兼ね合いで少し業務を抜けることと、それを補填する働き方が許容される仕組みがあったらいいなと思うことはありますね。
小野:子供の具合が悪くなって病院へ連れて行ったり、保育園の先生との面談が入った時など、日中に時間を取らなくてはいけないことって頻繁にあるじゃないですか?こういった時、今は時間給を使っていますが、「これって有給をつかうしかないよな...」なんて感じることは正直あります。前提として、時間給が使えること自体はすごく有り難いんですけどね。。
※うるるには、年40時間まで1時間単位で有給を取得できる「時間給」という制度があります。
仲吉:確かにありますね。。こういった仕事を抜けなくてはいけないことって、頻度高く発生するものの1回あたりに必要な時間は短いじゃないですか?「1時間もかからないんだけどな...」と思うこともありますね。。
小野:パパやママが時間給を使う理由の多くを占めていそうだなぁと思います。
仲吉:あとは、罪悪感をあまり感じずに中抜けできる仕組みがあると素敵だなと思います。突発的に時間給を使って仕事を抜けねばならない時の罪悪感は拭えないなと思っていて。。
小野:罪悪感はすごく共感します。仕組みを整備することのみでは解決しないかもしれないですが。。子供を寝かしつけて家事も落ち着いた後、今日のうちにやっておきたい仕事ってあるじゃないですか?中抜けした分を夜に補填するような働き方が会社として認められてできるようになったらどんなにいいだろうか...と思います。
仲吉:本当ですね。会社の仲間に迷惑をかけたくない気持ちは、子育てをしながら働く人が皆持っていると思うので、そんな人達の心のハードルが下がるものがあったらより働き方がアップデートされそうだなと感じます。
小野:そうですね。あとは子育ては女性だけが行っているものではないので、男性の心理的ハードルも軽減できるといいですよね。「ママが使うもの」ではなく「お子さんがいる親が使うもの」という仕組み作りや認知が進んでいったらいいなと思います。
編集後記
制度の文脈を超えて、育児と仕事を両立するママの働き方のリアルに触れることができた今回のインタビュー。仕事以外の時間も含めた毎日の生活において、取捨選択の連続なのだろうなと強く感じました。
子育てをしながらどう働いていくかーー。各家庭において様々な価値観があるはずで、決して良い・悪いはない話ですが、時差勤務制度の活用により、日々の時間の使い方に選択の幅が広がることは間違いないのだろうなと思います。
次回のリリースもお楽しみに!