こんにちは!採用広報のあさのっちです。
今回は2023年よりインソーシング事業本部第1事業部の部長を務める「なるこ」にインタビューしました。中学時代までさかのぼり、たくさん語ってもらいました。ぜひご覧ください!
大学までは国際公務員に向かってまっしぐらでした
ーー本日はよろしくお願いします!自己紹介をお願いします。
2015年に新卒で入社しました。入社後5年間は、シェアード社員として日々奮闘していましたね。2021年からはシェアード社員と兼務して、UG社内のことにも携わるようになりました。
ーー就職活動時のこと、教えてください!
では中学生にまでさかのぼりますね(笑)
実は、中学生のころから国連の職員や海外の公務員を目指していたんです。国際公務員という職種が、当時の私にとって品行方正のなかでもトップのイメージ。公務員かつ日本にとどまらない、というのがとてもキラキラした存在に感じたんです。
国際公務員になるために学業をがんばる一方、陸上部で長距離走や競歩に力を入れており、高校3年時には近畿大会出場を目指していました。ところが、地区予選のメンバーに選ばれず意気消沈。私の暗黒期の始まりでしたが、その分大学受験に集中できたこともあり、国際公務員になることを視野に入れ国際学部に進学することができました。
大学入学直後はまだ地区予選のことを引きずる暗黒時代で、ただただ勉強をしていました。
勉強しかしていなかったことが転じて、大学1年生のときに成績優秀者にノミネートされ、政治外交官の方が主催しているゼミに特別に参加させてもらうこともありました。
ーー着実にあこがれの国際公務員に近づいてきましたが、どんなターニングポイントが?
はい、ここまでは国際公務員に向かってまっしぐらでした。しかし、東日本大震災から1年が経った大学2年生のときに、ボランティアで岩手に足を運んだことがきっかけで私の将来像は大きく変化しました。
海岸線から離れた山の方へ作業をしにいった時、現場に向かうバスから目の当たりにした風景に言葉が出ませんでした。家屋が全て流されて、山から海まで一直線。なにもさえぎるものがなかったんです。「日本がこんな状況なのに、海外に目を向けている場合か?」と頭を殴られた気分でした。
そこからは自暴自棄になりました。「せっかく国際学部に来たのに、進路はどうしようか。何のためにがんばってきたんだ」と。そこで、考えることを辞めて、一旦遊ぶことにしました(笑)
ーーあれ?遊ぶことにしたんですね。遊びとは?
はい、遊び呆けましたね。コスプレをしたり友人とカラオケにいったりする日々が始まりました。元から遊ぶのは好きでしたが、そのときは自暴自棄になっていたこともあり特に救われました。「自分は漫画や舞台、映画などのエンタメやサブカルが心底好きで、これからもずっと自分の人生からは切り離せないものになるんだろうな」と思いました。
3年生の夏からゼミが始まり、遊びと勉強を両立するようになりました。政治や社会の根本にあるのはお金。自分の好きなサブカルもそうですが、政治や文化が動く裏には必ずお金があり、その原理を知りたいと思っていました。経済系のゼミに参加して、同期のメンバーと一緒にアメリカ覇権の共同論文を書いたり、フィクションと経済をかけ合わせた題材に卒論を書いたりしました。
そしていよいよ就職活動が始まります。
ーーついに、就職活動時期に入りましたね。
最初は新聞や編集関係に進みたいと思っていました。
漫画や編集に携わることを仕事にしたい、と思って探し始めた職種でしたが、そもそも漫画を作るなら誰かのサポートではなくゼロから自分で作りたい。ただ漫画だけで食べていくのは本当に難しい。だからいったん手に職をつけ、これ一本で生きていけるというものを探そうと思い、さまざまな業界を見ていた時にUGと出会ったんです。
UGとは合同説明会で出会いました。ベンチャー企業が2日かけて3〜4社集まる、そんなイベントがあったんです。詳しいことはあまり覚えてないですが、当時の高井さんのことは今でも忘れられないですね。語り口がおもしろくって。
選考に進み、3回ほど面談してもらいました。面談の過程でどんな人と喋ってみたいかを聞かれ、「女性で、今シェアード社員として働いている人がいい」と伝え、ぴろこさんとお話しする機会をもらいました。そこで働くイメージがわいてきて「ここだったらやっていけそうだな」って素直に思いました。入社の決め手は、須田さん(社長)との面談で「シェアード社員になりたい?やりたかったらやっていいよ?」って言われたことですね。心の中で「やってやろうじゃねえかよ!」と思いました(笑)
ーーその勢いが、なるこさんらしいですね!
シェアード社員としてどんなことをしたいと考えていたのでしょうか?
実は、やりたいことはそこまで明確に決まっていませんでした。「何かをやりたいと思ったときに、社会人として経済的に自立したうえで、やりたいことができるようになっていたい。たとえば起業したいと思うかもしれない。そのためには何かしらの技術を身に着けているだけではなくて、経営のことも分かっているようになっていたい。」それは決まっていたんです。それをUGの面談で話すと、「そのスタンスでいいんじゃないの」と言ってもらえたんですね。仕事を通して成長していくということを受け入れてくれたことが、入社を決める後押しになったと思います。「自分で選んだ人生、自分でなんとかしていくしかない」と思っていましたね。
入社してしばらくは、UGに対して反抗期でした(笑)
ーー入社後はどんなことを経験してきましたか?
入社してすぐは、2社を担当するマルチな働き方をしていました。午前はA社、午後はB社といった働き方で、頭の切り替えがうまくできず苦労したので、2年目からは1社に専任する働き方を試してみました。1社に集中することで業務への理解が深まり、コーポレートエンジニアという仕事にも慣れてきましたね。
入社6年目まではシェアード社員として顧客支援に没頭しました。一方UGに対しては反抗期そのものでした。やることなすこと気に食わない。必要な資料を提出しないわ、全社会に参加しないわ。反抗期と言いましたが、もしかしたら不安だったのかもしれません。お客様先ではどんどん成長していく一方で、UGの中にいるとうまくユナイトできていない自分が浮き彫りになって責められるんじゃないか、仲間に入れてもらえないんじゃないかと思ってました。本当は全くそんなことないんですけどね(笑)今はUGの社内に深く関わるようになったからわかります。
ーーそんな思いがあったなんて今のなるこさんからは想像できないです。
反抗期が終わったきっかけはなんだったんですか?
2020年はじめに、新型コロナウイルスが流行したことがきっかけですね。定期的にあるイベントに合わせて漫画を描いていたのですが、コロナ禍で軒並みイベントがなくなり、機会を失ってしまったんです。そうすると仕事のことを考える時間が自然と増えてきました。自分の市場価値や世の中のコーポレートITのことをもっと知りたくなってきて、そんなときにうまごんが「ユニット(※)リーダー(以下、UL)やってみない?」と声をかけてくれたんです。自ら手を挙げるほどの熱意まではまだありませんでしたが、社内のこともなにかやってみようかなと思いました。あんなに反抗的だったのに(笑)
※ユニット=インソーシング事業部を構成する8~10名ほどのチーム
ーー新たなことに挑戦し始めたタイミングだったのですね。
その後の成長も教えてください!
2021年にULを務めはじめたと同時に、新規のお客様との商談の場にも出向くようになりました。UL以外にもはじめてやることにチャレンジしてみたいなと思って。
翌年2022年は、ULとシェアード社員を兼務しながらもさらにさまざまな取り組みにチャレンジしました。例えば、なかまあつめ委員会、2022新卒入社社員の受入れ担当など。これらの取り組みは、いずれもUGの仲間にこれからなろうとしている人とUG、そこのつなぎ役に自分がなれたらいいなと思ってはじめたことでした。
そして今年2023年からは、事業部長にチャレンジしています。
昨年は新たなチャレンジをしていたものの、2021年に始めたことをのばす1年だったので伸びしろが少なかったと感じています。なので、今年はさらに新しいチャレンジをしたくなったんです。どうやら、やることがたくさんあった方が楽しいと思うタイプみたいです。
事業部長として役割をやり切る
ーー今年、そして未来、どんなことをしてみたいですか?
自分にとっての最善をこれから積み上げていきたいです。そのために、UGメンバーのやりたいことと、事業部としてやりたいこと、現実としてできることのバランスを意識するようにしたいなと思っています。どこまでだったら協力、調整できるか、どちらか一方が無理をするということにならないように心がけたいです。人生の大半を占める仕事を一緒にやるなら、その結果みんなが幸せになるものであればいいなと思っています。あ、みんなの中にはもちろん自分も入っています。
部長という役割を担っている側も人間。"感情を抜きにして判断するならロボットにやらせたらいい"といったことが『宇宙兄弟』※に描かれていて、私もこれにとても共感しています。だから事業部長という役割を持ったとしても、感情を抜きにする必要はないなと思っています。
今年1年はバタバタしていると思います。新しい事業部というわけではなく、これまで前任のうまごんさんが積み上げてきた信頼を引き継いでやっていかないといけない。今年は1年をやり切るのが目標です。私だからこうするとか色を出すよりは、ちゃんと事業部長として役割をやり切る。投げ出さない、逃げ出さない。部長として必要なこと、自分に足りないことにちゃんと向き合う。そんな思いです。自分がちゃんとやると、おのずと自分の色が出てくるはずなので、実際にできるのかどうかはわからないけれどまずはやり切ります。継続していれば必ずどこかには辿り着く。競歩のレースでいえばゴールにつきますが、仕事においてはただ漠然と継続するのではなく一つ一つ丁寧に積み上げていけたらいいなと思っています。
※宇宙兄弟 作者:小山宙哉、出版社:講談社
ーー就職活動時にイメージしていた自分に近づいていますか?
うーん、イメージとはちょっと違いますね。(笑)ビジネスにおける理想の人物像には近づいてきましたが、夢にはまだ届いていないです。でも、入社したときにまさか自分が事業部長になるとは思っていなかったので、UGだからこそ得た経験を全て自分の好きな漫画という形でアウトプットできればいいなと思っています。どんな経験も感情もその「糧」になるものだと思っているからこそ、これからもできることは全部吸収していきます!
ーー本日はたくさんのお話ありがとうございました!なるこさんの夢、応援しています!