こんにちは。採用広報室のドラゴンです。
今回は2月に開催されたSuda Channel「第4回 コントロールしない経営」についてご紹介します。
「Suda Channel」とは、須田さん(社長)自ら、UGの理念、価値観、将来ビジョンについて真剣に語り、UGグループメンバーと意見交換をする場です。
2021年は全28回の開催を予定しており、6月21日現在、第14回まで開催しています。
Suda Channelシリーズの過去掲載分は文末にリンクがあります。
「コントロールしない経営」なんて矛盾している言葉にも見えますよね
今回のSuda Channelも多様なメンバーが集まりました。入社14年のベテラン社員から内定者まで、年齢も経験もバラバラのメンバー8名で「コントロールしない経営」をテーマに、各々の考えや捉え方などをアウトプットしあいました。
毎度のことですが、多様なメンバーで自社の経営や組織やサービスをテーマにフランクにディスカッションできる場があることはとてもよいことだと思います。
「コントロールしない経営」という言葉は社内でもたびたび耳にします。
しかし、本質が伝わりにくい言葉でもあると私は感じています。
冒頭に須田さんからこんな話がありました。
そもそもコントロールしないで経営ってできるの?
経営ってコントロールをすることでもありますよね。
矛盾していることを言っている言葉にもみえます。
しかしこれが当社においては非常に大事なコンセプトです。
それがなぜか、というお話をします。
こういうふうに考えたら、何もコントロールしなくて大丈夫じゃないですか
参加者の感想に「信頼」「信用」という言葉が多くでてきました。
特に今回重要な部分であった、これらの言葉が登場した話についてご紹介します。
前回のSuda Channel紹介記事「第3回 働き方の革新」と深いつながりのある話ですので、未読の方はぜひこちらもご覧ください。
UGが成長し、経営的な強みを獲得していくなかで、根本的な困難が残ることに気づきました。どうしてもこの困難がクリアできない。それが「管理不可能な複雑性」です。「シェアード社員サービス」は中小企業の根本問題を解決したい。そのためにはお客様組織の中枢に入り込む必要があります。しかし、そうするとみんな別々の場所で働くことになり、自分で考えて動いてもらう必要があります。そこで「本当のことは現場でしかわからない」「社員に判断を委ねるしかない」と考えました。そうすると、ものすごいカオス、コントロール不能という問題が残ってしまったんですよね。しかし、「コントロールできないのであれば、コントロールしないと宣言すべきだ」と考えることにしました。これを社員全員に広めていくしか解決の糸口がないな、ということで「コントロールしない経営」と言い始めたんです。「コントロールしない経営」とは、なにか。
全員が自分と同じく良いところがあり、信用に足る人物だと決めてかかる、ということです。信頼し尊重する、全社員が以下のような人しかいないと決めてかかる。そこから始める、ということです。・働くことに熱心で、サボる人なんて一人もいない
・お客様のことを第一に考えている
・仲間や組織を助けたい
・失敗から学んでいる
・成長したいと望んでいる
・会社を自分のこととして捉えられる、能力の高い人ばかりだ
・批判ではなく行動で範を示す、というすばらしい方ばかりだ
・正直であることを尊ぶ人ばかりなので、不正直な人はいないこういうふうに考えたら、何もコントロールしなくて大丈夫じゃないですか。みなさんそういう資質を持っていらっしゃると思うのですが、自分の身の回りの社員はみんな自分とこの点においては同じなんだ、という考えです。もちろん、個性がいろいろあるとか、ダイバーシティにあふれているという点では違って当たり前だし、違うほうがいいなと思います。そうではなくて、会社員、社会人、仕事仲間としての必要な資質をみんなもっていると最初に決めてしまうということです。だからコントロールしなくてもみんないい仕事をするし、みんなしっかり売上を作ってくれるし、しっかり助け合ってくれる。このような前提にたって組織の運営をしようというのが、「コントロールしない経営」ということです。管理策を何もしないということではありません。目標に対して今どのあたりまで到達しているのか、数字で測って情報をシェアする、それによって自分の行動を考えられるようになります。ですから、管理策は徹底的に行いますが、その結果として悪い数字がでていたとしても人のせいにしない、みんな自分ごと、組織全体の問題だし、それイコール自分の問題だと考えられる人ばかりが集まっている、と決めるのが「コントロールしない経営」です。
参加者のコメントをご紹介します
・人を信用すること、大事ですね。
・信頼をするということをこうして何度も繰り返し伝えていくことが、この経営の形を作っていくのだろうなと思いました。
・自ら信頼している状態を「前提」において会社を成り立たせることって、望むことと実現することでは雲泥の差であることを実感しました。
・決め切ることって正直あまりポジティブなイメージはなかったのですが、相手に対してポジティブな思いこみをすることは自分にも必要だなと感じました。
・最近セムコ社の経営や組織づくりを学んでおり、「大人対大人」として接するということに着目しています。UGに転職した理由のひとつにが大人対大人の関係性で仕事ができる点なこともあり思い入れが強いです。コントロールしない経営は大人対大人の関係であると再認識しました。
・全員を「信頼」してあえてコントロールしないのは難しいと思います。そこを貫き通すのは須田さんの人柄故かなというふうに感じています。
・須田さん、ぶれないですね!
・UG入社(2007年4月)からかれこれ14年、振り返ってみるとコントロールされてる感覚はありません。コントロールしないようにする須田さんのスタンスとそこに遠慮なくぶつける我々のバランスが良かったのかな、なんて思いました。
私自身も学びが多い会となりました。
「コントロールすること」と経営としての適切な管理策を講じることが、特に当社においては違うことがあると考えるきっかけになったSuda Channelでした。
経営において「コントロール」と聞いたときに、業績や日常の業務に関するさまざまな管理策に加え行動管理も含めたものと捉えてしまうと、本質を理解しにくくなってしまうのではないか、と想像します。
全メンバーが、共有された情報をしっかり理解して自分で考えベストな行動を決めることができる。それができる人材である。という信頼をベースに各人の判断を尊重することが「コントロールしない経営」だと学びました。
社員が1,000名になっても「コントロールしない経営」を継続していくためには、当社に置いて「コントロールしない」ことは何なのか、それはなぜなのか、全社員がこのテーマを考え続けながら自分の行動として体現していくことが重要だとあらためて認識しました。
次回のレポートもご期待ください!
過去のSuda Channel記事はこちら
Suda Channelレポート#1「UGを創業したそもそもの理由」