4月下旬、リラックスデザイン部の林綾子が東海大学健康学部健康マネジメント学科の講義に講師として登壇しました。
健康学部健康マネジメント学科では「健康」を大きな軸に、それに関わる栄養、運動、福祉、メンタルを多角的に学び、創造的に活躍できる “心”と“からだ”のエキスパートの育成のために2018年に新設されました。
今回の講義では、新2年生約200名を対象に管理栄養士や調理師という特別な資格がなくても栄養や食、農業といった分野で人々の健康に貢献できる仕事がある事を知ってもらい、学生さんたちの視野を広げることを目的に、野菜作りから飲食店でその野菜を提供するまでを一気通貫で手がける株式会社ALL FARMの取締役副社長 寺尾卓也さんと共に授業を行いました。
UDSが企画、設計、運営を手がける学生寮「NODE GROWTH 湘南台」の1階にある食堂「リラックス食堂湘南台」を知った、森真理准教授より「学生や若い世代の暮らしを、食を通じてサポートしている」という点を評価いただき、お声がけいただき今回の登壇が実現しました。
健康はゴールではなく手段
授業の前半は寺尾さんよりALL FARMの創業時のお話から、現在の事業内容や自分たちで美味しい野菜を作り、自分たちでお客様の元へ届けたいという熱い想いをお話されました。
“ALL FARMでは「健康のため」の野菜作りではなく、お客様に「感動」をお届けしたいからゼロから自分たちで野菜を作り、それを自分たちで運び、調理をして提供することを一気通貫でやっている。健康と美味しさは密接に関係しているので、私たちは土づくりからこだわって野菜を育てています。
「健康は手段」。健康な体を持って何を実現したいかを考え、その先に農業や食、サービスなどに興味を持ってもらえると嬉しい。”
寺尾さんがお話の途中、「この元素記号はなんでしょう?」という質問を学生たちに投げかけると、すっと手を挙げて答える学生の姿に栄養学への意識の高さを感じました。
資格<10年間続けること
授業の後半は、現在UDSでフードコーディネイターや企画業務などマルチに活躍する林が「好きを仕事にする」までの経緯を、自身の生い立ちや職歴から話しをしました。
“もともと管理栄養士の祖母と料理研究家の母の娘として育ちました。大学時代はラジオDJなどに挑戦し、卒業後はWEB広告のベンチャー企業に入社しました。とにかく多忙な毎日を過ごしている中、社内で手作り弁当を販売したところ、とても喜んでいただいた経験から一度立ち止まり、自分の好きな「食」にまつわる仕事をしたいと考えUDSへ転職しました。
そしてUDSに入社してからは、自社運営の食堂や飲食施設の立ち上げから日々の運営、メニューの考案やイベントの企画、他社様の飲食施設のコンサルティング業務など、多岐に渡る業務に携わっています。特に新しい挑戦だったのが「滋賀食べる通信」という、滋賀の食材・食品付き読み物の編集長として現地で取材をしたり執筆や編集も行っています。
常にワクワクするお仕事があることに、「最高の環境、最高にやりたい仕事に出会えた」と胸を張って言えます。
皆さんもこれから先、お仕事をしていく中で自分にとって「最高」と思える仕事に出会ってほしいです。その為にも、本を読んで知識を増やすことや毎日料理をすることなど、理想の自分に近づくための目に見えない努力を惜しまず日々を過ごしてください。
特別な資格がなくても、今やりたいことがわからなくても、今いる場所に納得がいってなくても、好きなことを追いかける努力さえしていれば10年後、必ず好きなことで食べていけます。努力の仕方がわからなければいつでも私に聞きに来てください。”
真剣な眼差しで話を聞く学生の皆さんへ、林からの力強いエールを送りました。
登壇後は、企画のコツや長く愛されるお店づくりの秘訣などの現在の仕事に関する質問から、直接SNSを通じて就職活動の悩みや質問を寄せる学生さんもいらっしゃり、今回の講義をきっかけに将来を考える際の視野が広がってもらえていたらとても嬉しいです。
これからも美味しいお料理を提供することだけに留まらず、その地域や人の魅力をお届けできる飲食施設やコミュニティを創り出していきます。
東海大学健康学部健康マネジメント学科の学生の皆さん、森真理准教授、株式会社ALL FARM寺尾卓也さん、貴重な機会をありがとうございました。いつでもリラックス食堂へ遊びにいらしてください。