TVisionでプロジェクトマネジメントをしている山田です。
私は金融業界でキャリアのほとんどを過ごしてきましたが、改めて自分のキャリアのなかでどういう人たちと働いてきたかを振り返ってみました。
すると、確かにこの人は働きやすかったなあ、という人たちがいるのですが、それは何故なのか考えてみると、自分の思考が整理されたのでつらつらと書き連ねたいと思います。
職場はコミュニケーションであふれている
コミュニケーションとは多義的な言葉です。「よく話し合って」とか、「それ事前にコミュニケーションしてた?」など、様々な文脈で使われます。しかし、ビジネスにおけるコミュニケーションとその目的を明確に定義することはまれです。質の高い、良いコミュニケーションとはなんでしょう?
コミュニケーションとは、お互いにとって予見可能性の高い情報を提供しあうこと
と捉えています。
例えば新入社員に何かを依頼し、アウトプットを提供してもらうケースを考えてみましょう。 初めて仕事を依頼するので、どのぐらいの時間がかかるか、彼が提供して欲しいアウトプットの形を理解しているかわかりません。
ここで発生するコミュニケーションの目的は
①欲しいアウトプットについての擦り合わせをし、
②それがどのぐらいの時間で完成しそうかについてお互いに共通理解を得る
ところから始まります。 過去に類似物を作成したことがあれば、それらを参照したり、図に書いたりして、①についてはなんとなく共通理解が得られますが、問題は②です。
というのは、お互いにそれがどのぐらいの時間で完成しそうかは正確に推定する術がないのです。
新入社員にとっては、パーツごとの断片的な作業時間の推定はできるかもしれませんが、トータルでの見積もりはかなり不正確です。同様に依頼者も、過去に他の新入社員と仕事をした経験があったとしても、人によってスキルや理解度はバラバラなので、正確には見積もれません。(それがダメだといっているわけではありません)
つまりこのケースでは、どのぐらいの時間でアウトプットが出せるかについては全く完成しない場合もあるも想定しておく、というのが正しい(そして、保守的な)見積もりです。
コミュニケーションを取り続けることで、上質なアウトプットができあがる
その後、新入社員が試行錯誤することによって、「お、これは実は○○時間ぐらいでできそうだ」ということが見えてきます。そのときに必要なのは、必ず依頼者にすぐにそのことを伝えるということです。依頼者は依頼時のコミュニケーションから最悪のケース(=全く完成しない)を想定したままになっているからです。
ここで大事なのは、
ビジネスのアウトプットや納期に対する見積もりは、新しい情報に基づいて、素早く、正確にしなければならない
ということです。
なぜなら、周りにいる人はあなたの見積もりを信頼して連鎖的に意思決定しているケースがほとんどだからです。 もし、早く完成しそうだということがわかれば、依頼者は他のことにリソースを割けるようになります。もしかしたら、キャパシティ的に諦めていた新しいプロジェクトを受注するかもしれません。
ビジネスは不確定要素だらけです。だからこそ、これから起こることを予測するという作業が必要不可欠なのですが、実はコミュニケーションというのは相手と情報をやり取りすると同時に、それがどの程度確実かという見通しもやり取りしています。
自分が接することのできる情報には限りがあるため、その情報とそれが起こる見通しをコミュニケーションの相手から受け取ることで、多角的な視点から効率的な意思決定が可能になるのです。 働きやすい人というのは実はこうしたコミュニケーションを行っています。
自分の発言に責任を持つ、納期を守る、正確な情報を伝えるなど、世間で言われていることは、すべてこうした情報の予見性を高めるためのコミュニケーション術です。(古来よりホウレンソウと呼ばれいているやつです笑)
こうしたことができる人たちによって構成されたチームは、高いパフォーマンスを発揮すると考えています。
「早く行きたいなら1人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」
さて、弊社はというと、こうしたコミュニケーションの達人が揃っています。
代表の郡谷のコンサル仕込みのロジカルなコミュニケーションスキルは、一級品で、話していて目からウロコなことが多々あります。
営業の河村はメッシばりの突破力でクライアントの懐に飛び込んでいます。(私も、いつのまにか河村に連れられてこの会社に入社していました)
その他にも、個性豊かなメンバーが揃っており、日々自分の成長が(この年齢になっても)感じられとても充実した日々を送っています。
コミュニケーション・スキルを学びたい方、また、コンサル仕込みのロジカル・シンキングを身につけたい方、もしくは河村や私とマーケットのよもやま話をしたい方は、ぜひ、弊社に遊びに来てください。
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