こんにちは。TSUNAGARUの根本です。
今回は海外のCSRページを紹介したいと思います。
なぜ海外ブランドなのか。というのも、普段私はサステイナブルスーパーバイザーもやっているのですが、海外のサイトっておしゃれな上に会社としての明確な目標などが事細かに開示されているなと感じていたからです。
以前のCSRの記事でもお話ししたように、日本ではやっと社会貢献という認識から環境や人権問題に取り組む企業がふえています。
そこでみなさんもよくご存知のスポーツブランドの中から、独自にピックアップしてみました。独自とはいえ海外ではサステイナブルな取り組みで高評価を得ているブランドばかりです。
ここ数年でスポーツブランドも様々な進化を遂げていて、そのスピードは今後もどんどん加速していくでしょう。リサイクルプラスチックを使った新たな素材や、自然由来のタンパク質から作られた素材などがすでに開発され販売されています。
これから紹介するブランドは日本でも展開がありますが、国によってウェブサイトの構成などが違うため、海外のウェブページについてのみ解説しています。ブランド名をクリックしていただけたらページに飛びます。
(内容は全て英語になります)
アパレル業界の中でもトップクラスの評価を得ているアディダス。とにかく細かく情報が開示されています。個人的には、すべての企業がこれを見本にしたらいいのにと思うくらいです。
しつこいようですが、かなり細かくカテゴリー分けされていてターゲット内容も明確に表記されています。情報量が多いのにも関わらず、シンプルな構成となっていてかなり見やすいです。
ナイキの社会的責任に対する成長は大きなもので、世界的にも注目されました。そして、サステイナビリティに関する専用のホームページが存在するという力の入れよう。
デザインもナイキのイメージがそのまま反映されていてかっこいいですね。
目標に関しても何%を削減すると表記されていますが、個人的にはもう少し今の状況を数字で見たいと感じました。
パタゴニアは創業当時から自然と向き合ってきました。
一つ一つのカテゴリーに対して大きなイメージ(写真)と簡潔にまとめられた内容が特徴です。パタゴニアならではの自然に対する敬意や会社としてのアクション(責任)などが伝わる内容となっています。
2011年に自社だけでなく、関係するすべてのサプライチェーンの環境調査結果(どれだけ自然に負荷をかけているかという内容)を世界で初めて公表したプーマ。
サステイナビリティのページはメッセージ性が強く、インパクトがあります。CEOや有名人などの言葉で取り組みの重要性を表現しています。
アンダーアーマーは上記であげたブランドに比べると、日本ではあまり馴染みがありませんがサステイナブルな視点から見ると、スポーツブランドの中では世界的に評価は高い方に入ります。
こちらもシンプルで、探したい情報がすぐに見つけられますね。あと最初の動画が印象的でした。
この記事では5つのブランドのみを取り上げましたが、どこのスポーツブランドも社会的責任に対する意識が高いと感じます。
日本のスポーツブランドも例外ではなく、日本のアパレル業界の中ではあまり目にすることができない地球へのインパクトや目標をしっかり表記しているところが多いです。
ここで一つ考えるべきことは、ファッション業界は地球に与えている負荷がかなり高いということです。近年欧米では服を買うときに、おしゃれなだけではなくそれぞれのブランドが社会的に責任を果たしているかを重視する傾向があります。日本の消費者も今後は、安くて手軽なだけではなく、欧米と同じ視点で服を買うようになると考えられます。(浸透するのにどれくらい時間がかかるかはわかりませんが)
今回紹介したブランドは海外のアクション(しかもサイトのみ)であり、日本で全く同じ内容で取り組みをしているわけではありません。
あと個人的に気がついたことですが、海外のサイトではサステイナビリティという表現が多いのに対して、日本はやたらCSRと表記している会社が多かったことです。
環境や社会問題に対しての認識の誤差だと感じました。
日本の技術は素晴らしいので、今後さらに成長することが期待されます。まだまだ世界から遅れをとっていますが、ここから日本が変わっていくのを見ることができるのでワクワクしますね。
ではまた。