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【代表コラム】めちゃくちゃな大学生活を経てベンチャーを経営している私が、大学二年生に語った「大学生に伝えたい事」とは。

みなさま、こんにちは。

トライエッジの代表をしております、中野です。


先日、とあるご縁で大学2年生 約130名に「社会人から大学生へのメッセージ」を語る機会を得ました。


好き放題喋ってきたのですが、意外と学生さんから好評だったこともあり、
せっかくなので、そこで何を話をしてきたのかを、ざっくりこちらでご紹介したいと思います。

昼飯のことしか発信することないのか、と思われそうなんで(笑)


内容の一部は学生だけではなく、若手ビジネスマンに伝えたい事でもあります。



こんな私が偉そうに喋って良いのか

そもそも私は大学生のみなさんに自慢できるような大学生活を送っていません。むしろ私みたいなのは真似しちゃダメだよと、強く伝えたいくらいです。

受験生のときは何も考えずに偏差値だけを見て大学を選び、一年前の倍率を見て志望学科を決めました。どうしてこの大学・学科を選んだのか、と聞かれても、上記の理由しか答えられません。

大学生のときは「自分探しをしたい」などと、どこかで聞いたようなセリフを残して大学に行かず、留年をしました。
どうして留年したのか、と聞かれても「留学したかったから」と嘘をつくしかありません。

就職活動では、適当に就職フェアに行き、面白そうなところに片っ端からエントリーシートを出して、運良くいくつかの会社から内定をいただきました。
どうしてこの会社に入ったんですか、と聞かれても「なんとなく面白そうだったからだ」としか言えないのです。


そんな私ですが、ありがたいことに最高の仲間に囲まれ、毎日楽しく仕事をしています。
ベンチャーを経営するのは決して楽ではないですが、辛いことがあっても、乗り越えられてこれたのは、こういった高い能力を持ち、人間としてもすばらしい仲間たちがあってのことです。




そんな私に、「これから社会に出る学生に何かメッセージを」と、勇気あるオファーを出してくれたのは、私の学部時代の母校、工学院大学でした。

理系かつ工業系大学ということで、”お勉強は苦手だけれど、真面目でいいやつ”な学生がたくさんいる大学です。
卒業してもう15年以上が経過しますが、大好きな母校です。


伝えたかったこと

そんな工学院大学の学生のみなさんにOBとして伝えたかったのは3つ。

①たくさんの経験をしよう
②理系って社会で強いよ!(これは理系学生だけが該当します)
③就職はゴールじゃなくてスタート


これらをざざっと話ししてきました。


①たくさんの経験をしよう

まず最初は
大学生はたくさんの経験をしよう、その時間がたくさんあるよ、
ということです。


大学生は、実はめっちゃ時間がある時代です。

そんなこと分かっているよ、と思うかもしれませんが、本当にそうです。

社会人の年間休日数って多くても年間120日くらいですよね。ちゃんとした会社で。
でも大学生は夏休みやら春休みやらがあるので、たいがい190日くらいあります。

190日ですよ。190日。


一週間くらい休みをまとめて取るなんて、全然余裕。
何なら一ヶ月や二ヶ月くらいまとまって休みをとることだって、何の問題もありません。
大学生なら。
そんなにまとまって時間とるのは、社会に出てからはなかなか無理です。


これ、分かっているようで、分かっていない大学生多いわけです。
アルバイトやったり一生懸命インターンやったりゲームやったりパチンコ行ったりしてますよね。

そういうのも全然いいのですが、とにかく”いろんなことをせよ”と言いました。

私の学生時代、自治委員会に入り学生組織の運営に関わったり、英語部に入ってスピーチコンテストなるものの運営に関わったり、阪神大震災で一ヶ月間ボランティアに行ったり、突然一週間アメリカに行ってみたり、アメリカで台湾の友達が出来て、台湾に行きまくってみたり、とにかくジャンルにこだわらず、いろいろな所に行き、いろいろなことをしました。
アルバイトも、カフェで働いたり、超高級レストランで働いてみたり、ガードマンをやって地方に泊まり込みに行ったり、いろいろな職種を体験しました。

脈絡なく、興味を持ったことをその場その場で考えずにやったのですが、その時その瞬間では強く興味を惹かれたことばかりでしたし、そしてやるかどうか迷ったときはとりあえず飛び込みました。
今思えば行動力はそれなりにあった気がします。

その各場面で出会った光景や人々、得た体験は、その後の社会人人生に少なからず影響を及ぼしています。一つも無駄になってないなと。

なので、大学生には「時間がたっぷりあるうちにたくさんの場所に行き、たくさんの人と出会い、たくさんの経験をしがほうがいいよ」と言いたかったのです



②理系って社会で強いよ!


工学系の学生って、だいたいが技術者になります。エンジニアとかプログラマーとか。
私が大学に入学した時、教授から「君たちはエンジニアの卵だ」と言われました。

何の目的意識も持たずに大学に入った私には、「急にエンジニアになれと言われても・・・」
と、違和感しかなかった記憶があります。


結果、就職活動では技術系の求人には見向きもせず、人材派遣会社に営業職として就職をしました。
いろいろな経緯でマーケティングの道に進むことになったのですが、
要所々々で理系であることが非常に役に立ちました。
マーケティングなんて、市場分析やら顧客分析やら、数字と立ち向かう場面が山ほどあります。
理系じゃなくても出来ますが、理系ならより立ち回りやすいのです。

なので、学生のみんなには「技術者になるだけが就職じゃないぞ」と伝えました。

そんなこと言うなよ、と大学には言われそうですが(笑)




③就職がゴールじゃなくてスタート

これがこの日、一番伝えたかったことです。

多くの大学生が
「大学に入った時点で、大学名で行ける就職先がおおまか決まる。つまり大方の勝負はついている」
と思っています。

これは半分正解で半分間違っていると思います。


確かにそれなりの大学を出てないと、それなりの企業に就職するのは難しい。
学歴というのは一定の就職フィルタの役割を果たしているは事実ですし、
本人の努力だけでは乗り越えられない壁もあります。

でも、就職は人生のゴールじゃありません。

そもそも定年まで一つの会社で働き続ける人が、いまの時代にどのくらいいるでしょうか。


私は幸か不幸か、新卒で動きの激しい人材業界に身を置き、自ら積極的にスキルを身に着けていかないと、簡単に会社や社会から振り落とされる人を沢山みてきました。会社に入って、ただなんとなく仕事をしてきて、突然の親会社が変わってスピードについていけなくなったり、業績悪化でリストラされて途方にくれたりしている人たちです。

今は変化の激しい時代です。
その人が望むにせよ望まないにせよ、

「はい、ここはあなたの学歴・経歴じゃなくて、実力だけで突破してください」

と、突然言われる場面に遭遇する可能性が大いにあります。


そういうときに、乗り越えていけるかどうか。


その鍵の一つは、「社会に出てから、どれだけ自分に投資をできるか」じゃないかと。
つまり「就職をゴールじゃなく、単なる新たなスタートと捉えて、貪欲に学び続けられるかどうか。」
かなと思っています。

私は20代後半に英語を習得し、30代前半に大学院に入って経営学を学びました。
働きながら学ぶのは正直大変でしたが、この経験・スキルがなければ、このトライエッジはとっくに消えていたように思います。そのくらい、さまざまな窮地で、学んだ経験・スキルが自分を救ってくれました。何より、社会に出てから人一倍努力をしたんだ、という自負こそが、多くの場面で自分に無形の力を与えてくれたように思います。


もっと早く勉強しとけよ、と言われればまったくもってその通りなのですが、社会に出てから学んだ経験は、学生時代に学んだものより、遥かに身になります。
そもそも大半の社会人は、就職した後は何もしていないので、すごい差がつきます。

なので、社会に出てからも学ぼう。就職はゴールじゃないよ、と伝えました。


講演を終えて

講演が終わった後、何人もの学生さんが来てくれて、たくさん感想を聞かせてくれました。

実際のどのくらいの学生さんに真意が伝わったか、私の拙い表現力では微妙ですが、何かを感じ取ってくれたら嬉しいなと思います。


面白おかしく話すぎたので、もう呼んでくれないかな・・・・(笑)


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