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【コトラー講座】2分でわかるマーケティング4.0(part2)

みなさん、こんにちは!

消費者のニーズが多様化する中で、マーケティング関する知識は経営層やマーケ職以外の方でも必要になってきています。しかし、マーケティング理論は急速に進化しているため、忙しいビジネスパーソンには情報キャッチが難しい。

弊社はマーケティング支援会社ですので、忙しいビジネスパーソンの方に2分でわかるマーケティングのコラムを紹介していきます!!

…といいつつ前回は2分オーバーしてしまい、本題に入れずすみませんでした(-.-;)

前回の振り返りはこちら→【コトラー講座】2分でわかるマーケティング4.0(part1)

今回は本題の「マーケティング4.0」について、気合を入れて紹介します!!!!!!!!!


【マーケティング4.0】 顧客自己実現マーケティング

時代背景:世の中にものが溢れた現代では欲しいものは比較的容易に手に入るようになりました。先進国に住む人々は自己の尊厳を保ちたい、自己実現を果たしたいという思いが高まってきており、これをSNSメディアが後押ししています。

このマーケティング4.0ではただ価値を提供するだけでなく、
商品・サービスを通して、顧客が「どんな自分になれるか?」まで提案します。
そのために企業は顧客に感動や驚きを与える体験や経験を届ける必要が出てきたのです。

お気づきの方もおられるかと思いますが、これはマズローの欲求5段階とリンクしています。



マズローの欲求5段階で考えると、マーケティング3.0は尊敬欲求を満たすことが目的でしたが、
マーケティング4.0になるとさらに高位の自己実現欲求を満たすことが目的になります。

さらにコトラー教授は、
「マーケティング4.0の究極の目標は、顧客を感動させて忠実な推奨者にすることである」と明言しています。

そこで、5A理論という新しい消費者行動を提唱しています。

【コトラー教授の5A理論】

AWARE(認識する、知る)→APPEAL(記憶や印象に残る)→ASK(調べる)→ACT(購入する)→ADVOCATE(周りに勧める)


SNSが流行している現代では、商品・サービスを認知してから、
印象に残ったものを人に聞いたり、ネット上の口コミや評判を閲覧したりして、購入やサービス活用を決めることが増えています。
そして、そのサービスのファンになれば、またその人が口コミやレビューで周りに勧めて、周りの人が認知するというサイクルになります。


このサイクルを実現した例としてネスレ日本のネスカフェアンバサダーがあげられます。

https://shop.nestle.jp/front/contents/ambassador/amb/

ネスカフェアンバサダー制度は、50字以上の応募理由などの審査を通過した人に、
「アンバサダー」という称号を顧客に任命します。
アンバサダーに任命されると以下のようなサービスが提供されます。

①各種のマシンが無料で使える
②一杯あたり20円でコーヒーが飲める
③オフィス以外の場所でも大丈夫

「アンバサダー」は自らクレジットカードでコーヒーを購入し、同僚からコーヒー代金を集める役割を担い、職場の方に手軽な価格でコーヒーを提供しました。
このネスカフェアンバサダー制度によって、職場のコミュニケーションが活発になったといいます。
それはコーヒーマシンの前で立ち止まって会話をする環境ができたことによる成果です。

「アンバサダー」となったファンは、Web上で社内の写真を公開したり、感想を共有することで、
商品やブランドを他者へオススメするとともにアンバサダー同士の交流を楽しむことができます。

「アンバサダー」の方々は、ただ社内にコーヒーメーカーを置いたのではありません。
職場においしいコーヒーと活発なコミュニケーションの場を提供し、
職場の仲間が喜び、感謝してくれることにとても価値を感じているのです。

この取り組みでネスレは10万人のファンを獲得することに成功しました。

【まとめ】


コトラー教授は著書の中で、

「日本のような環境や社会的価値を考慮したモノやサービスが溢れた完全に成熟した市場では、
顧客1人1人の可能性を引き出し、自分の願いを叶えてくれる製品やサービスが乏しいことが問題になる。
これを解決するのが、マーケティング4.0である。」と述べています。

この21世紀では顧客の問題解決はもちろん、

新たな価値提供を提案するマーケティング4.0

が求められているかもしれません。

2分で収まってますかね…(汗)

今後もコラムを更新していくのでお楽しみに!!

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