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ぼくらが学童保育を起業したワケ 〜トライエッジ創業ストーリー④〜

創立初年度の学童保育運営にて、なんとか最低限の利用者を集めた私達ですが、すぐに次なる試練がやってきます。
一難去ってまた一難。

今回は第四回。「ベビーシッターを始める」の巻です。


ベビーシッター事業を始めてみる

それなりの利用者を集めた2012年4月でしたが、会社としての収支は完全な赤字でした。
なにせ初年度から正社員を3人も採用しており、それに加えて経営陣もいるのですから、利用料では人件費すら賄えないという状況に陥りました。

一方で、学童事業で収入を増やそうにも、利用者が増えるのは、ほとんどが4月のタイミングです。
年度の途中で新たに入ってくる利用者はそう多くはなく、学童事業で会社を経営していくには限界がありました。

要するに他のことで稼ぐしか無い。少なくとも次の年の4月までは。



ということで、「なにをするか」ということをまた新たに考えました。

そこで思いついたのがベビーシッター事業です。
自社で採用した3人のスタッフは、保育・教育のプロたち。

彼らの意見を聞きながら、地域密着型のベビーシッター事業を始めればどうかと思ったのです。


早速、マーケットの状況や他社のサービスなどを調査し、板橋区を中心とした利用しやすい料金体系のベビーシッタービジネスを始めることにしました。
学童保育所は「お客様からの電話受付」や「シッターさんたちの面接・研修場所」を兼ねることにしました。

既存事業のインフラを活用しながら事業を広げる・・・。

すでにあまりお金がなかった私達にとって、一番ローコストで出来る事業拡大でした。


問い合わせが来ない

さっそくベビーシッター用のホームページを自分たちで作り、インターネット広告も見よう見まねで自分で作成。
集客をスタートしました。

ところが、こちらも待てど暮らせど問い合わせが来ない。
ホームページを開設した初月は全く問い合わせがなく、翌月も2〜3件という状況。

さっそく壁にぶつかることになります。


これは困った・・・。またも失敗か・・・。

そう思いながら、これも前回と同じような話ですが、専門家に話を聞いたほうがいいと思いました。

素人だけであれこれ考えていても、先に進めないと。


そこで、インターネット広告の会社に勤めていた知人に連絡を取り、「食事をご馳走するからWEB広告について教えてくれ」と泣きつきました。

その知人はあっさりと承諾をしてくれて、私が作ったインターネット広告の内容を調べてくれました。

ちょっと調べた途端「あー、これは初心者がよくやる駄目広告です」とあっさり言い放ち、インターネット広告の考え方・やり方について基礎からレクチャーをしてくれました。
当時の私は、藁にもすがる思いでその友人の話を聞き、言われたとおりに広告の内容を作り変えました。


問い合わせが激増

それまでインターネット広告を全く使ったことがなかった私ですが、その効果には驚かされました。
言われたように広告の内容を変えた途端、月に1〜2件程度の問い合わせ件数が100件以上に増えたのです。

慌ててシッターさんを追加で募集することになりました。

不景気であったことも追い風となり、シッターさんにも多く応募いただけたこともあって、シッター事業は徐々に売上を伸ばしていきました。


シッター事業は、シッターさんに登録していただき、依頼がきた案件を紹介するというビジネスですので、ランニングコストが少なくて済み、収益を上げやすい事業でした。
もともと私達が人材派遣会社にいたこともあり、ビジネスの仕組みを理解しやすかったのもあると思います。
学童事業所が運営するベビーシッターということで、信頼感があったのも成功要因の一つでした。

事業を始めてから一年後には、学童事業を上回る収益を稼ぐようになり、会社の業績を支える柱になりました。

そんな中、会社は思いもよらぬ方向へ進むことになります。


⑤へ続く!


過去の記事はこちらから ↓ ↓

トライエッジ創業ストーリー①

トライエッジ創業ストーリー②

トライエッジ創業ストーリー③

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