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「食わず嫌いはもったいない」。SESからトライビートに挑戦した鴨下が考える、エンジニア・マネジャーのキャリアのこれから。

私たちは、プロモーション×IT×ビジネスの3つの事業で、顧客ビジネスを支援する会社です。「創発による新たな調和の創造」をミッションに、“予定調和でない「無調音楽 Atonality」のような問題解決”に取り組む姿勢を大切にしています。

今回は、IT事業部クラウドチームでマネジャーを務める鴨下さんにインタビューを実施。マネジャーへのキャリアアップを通じて得られたものや、チームづくりにかける思いなどを伺いました。

【プロフィール】

鴨下 育弘:SESエンジニアを経て、2019年にトライビートへ入社。入社2年目からリーダーを任され、現在もクラウドチームのリーダー(マネジャー)としてメンバーのマネジメントに従事している。

 

“食わず嫌い”ではなく、まずはチャレンジしてみることの大切さ

――鴨下さんはSESのエンジニアをされていたと伺いました。

はい、SESの仕事を8年ほど行い、5年前にトライビートにジョインしました。私の場合、異業種からの転職で、26歳のときに未経験でIT業界に入りました。SES時代には、大企業の社内システムの保守・運用業務や、ハードウェア検証業務などに携わりました。

SESから当社に移って一番感じたのは「責任の大きさ」です。トライビートは特に受託開発案件が多く、顧客と直接関わることから、意思決定を委ねて頂く機会が増えました。そのため、1つ1つのプロセスが与えるお客様や案件に対しての影響力の大きく、SES時代よりも責任が増していると感じています。

 

――現在の業務内容を教えてください。

チームマネジメントに携わりながらも、メンバーと一緒にプロジェクトに入る機会もあります。ほかにも、社内の情報システム的な仕事を任されることも多く、社内で管理するサーバや、検証用のAWSアカウント、社内ネットワーク関連の業務にも取り組んでいます。

 

――鴨下さんは入社2年目でリーダーのポジションに就いたんですよね。

そうですね。入社後1年ほどはインフラエンジニアとしてプロジェクトに携わり、2年目からチームのリーダー(マネジャー)になりました。実は、私自身特にマネジャーをやりたいという気持ちはなかったんです。ただ、せっかくいただいたオファーですし、上席からも「自分目線での適性と、人から見たときの適性は違うよ」という話をもらい、挑戦してみようかなという気持ちになりました。

結果的には、マネジャーを経験してみて良かったですね。私も当初はマネジャー業務への自信があまりなく、いわば「食わず嫌い」の状態でした。でも、実際にやってみて、食べることによって初めて得られるものもあるんじゃないかな、と気づきました。たとえば、人の成長や人の変化に立ち会える瞬間は、マネジャーならではの醍醐味です。

同時に、特にエンジニアの場合は、興味のある好きなことばかり続けていても、技術領域や考え方が狭まってしまう可能性がありますので、何事もチャレンジしてみることが大切だと考えるようになりました。

 

心がけているのは、メンバー自ら成長できる環境を提供すること

――チームメンバーと接するときに意識していることは?

まず、メンバーに対して「成長できる環境を提供する」ことを意識しています。そのために、日々の1on1を通じてメンバーの関心領域を把握し、どのプロジェクトにアサインしたら本人の成長につながるかを考えるようにしています。

同時に、指示を与えるというよりも、本人たちの自主性を引き出すアプローチを行っています。メンバーたちが伸び伸びと働きやすい環境を作ったほうが、可能性やきっかけの提供につながりますし、チームとしてのパフォーマンスも上がると考えているからです。

一方で、マネジメント業務にだけ特化し、口だけ動かしていても周りは付いてきてくれません。大変なときはチームメンバーと一緒に私も手を動かし、エンジニアとして「背中を見せ続ける」姿勢も大切にしています。

 

――どのようなときにメンバーの成長を感じますか?

主体的に業務に取り組んでくれるようになったり、積極的にプロジェクトのマネジメントを担ってくれるようになったときに成長を感じますね。また、日々の業務レベルでは、チャットの文章を相手目線で書けるようになることなどです。

成長という点で印象に残っている人物がいるのですが、私と同じ時期に入社して、4年くらい一緒に仕事をしていたアメリカ人のメンバーです。そのメンバーは既に退職してしまったのですが、未経験で入社したにも関わらず、4年間で転職できるレベルにまで成長していました。さらに、さまざまな節目で私に感謝の手紙をくれたんですよ。メッセージを読みながら、自分のチームメンバーがそのような成長を遂げてくれたことに感動しましたね。

 

――マネジャーとして、今後のキャリアについてはどのように考えていますか?

EM(エンジニアリングマネジャー)領域をもう少し広げていきたいと考えています。これまでのマネジメント経験を通じて、「人の変化」に気づく力などに自信が生まれてきました。もちろんPM領域のスキルも伸ばしつつ、マネジメントを体系的に学びながら、EM・PMどちらもできる人材になっていくことが目標です。特にEMに関しては、会社に依存しないスキルでもありますので、自分の強みとして確立できるレベルを目指せればと思っています。

 

――今後、クラウドチームをマネジメントしていくうえで強化したい事柄は?

時期によってプロジェクトが重なることがあるのですが、メンバーが少ないがゆえに業務マネジメントの面で解決すべきことが多々あると思っています。プロジェクトには、新規で1から作り上げるプロジェクトと、既に完成しているものを維持するプロジェクトがありますが、現在は前者にマンパワーを取られてしまい、運用フェーズになかなか手が回らない状況です。バランスを取りながら、限られた人数で、新規の構築と運用を回せる状態を目指しています。そのためには、業務を属人化せず、凸凹をなくし、チームで対応できるようにしていく必要があります。今以上に「一人ひとりの武器を増やしていく」ことに注力したいですね。

さらに、パブリッククラウドの日々の進歩に追いつきつつ、チームとして最適なアーキテクチャを選定できるようにしていきたいな、と。「●●をやりたいのですが、なにか良い案がないでしょうか?」といった相談や対話が自然と生まれるようなチームづくりが目標です。


自分たちでアーキテクチャを考え、形にしていく面白さ

――鴨下さんが考えるトライビートの強みを教えてください。

大きく2つあります。1つ目が、アプリ開発から、それを稼働させるためのインフラ部分まで経験できるところです。ソフトウェア開発をされている会社では、インフラを含めた運用業務の経験が少ない企業もあり、開発とインフラとの間に境界線が生まれ、滑らかな連携がされていないことがあります。一方、当社では開発から運用まで一気通貫でスムーズに行うことができるため、お客様に与える信頼感という点でも大きなメリットがあるのではないでしょうか。

2つ目が、わりとモダンなアーキテクチャでシステムを作れるところです。たとえば、システムの監視がその例です。開発が終わると専門の会社に監視を依頼するケースが多々あるなかで、当社の場合は自動で監視できるシステムを作り上げています。また、アプリケーションのリリース時も、自動的に行えるシステムを作っているため、人の手によるミスが起きにくいという利点があります。まさに、開発者が動かしやすいシステムの開発環境がある点が、当社の強みだと思います。

 

――今後、どのような人と一緒に働きたいですか?

「素直な人」、具体的には素直に質問や吸収できる方を求めています。特に経験者の方であれば、自分の進め方や前職のやり方に固執するのではなく、新しい手段や方法を柔軟に取り入れられる方がいいですね。

また、当社では、綺麗に進むプロジェクトというよりも、お客様自身も“解決の糸口が見つからない”案件を担当する機会が多いと思います。それゆえ、大変なことも多々ありますが、自分たちでアーキテクチャを考え、形にしていく面白さがあります。新しい事柄に挑戦することで、自分を成長させたい方にはうってつけの環境だと思います。

 

――最後に、求職者のみなさんへメッセージをお願いします!

私自身、最初はマネジャーを目指す気持ちはありませんでしたが、実際に経験してみたことで、視野が広がりましたし、視座も上がったという実感があります。エンジニアにもさまざまなキャリアの選択肢があるかと思いますので、自分自身の経験談も含めて、みなさんといろいろなお話ができたら嬉しいです!


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