みなさんこんにちは。
今回は前回に引き続きベトナム語についてのお話になります。
③文法
文法に関しては一部を除いてそこまで日本人が苦戦することはないと思います。
Tôi thích ~. 「私は〜が好きです。」
ベトナム語は英語と同じくSVO(主語+動詞+目的語)の語順をとるので、学校で英語を学習してきた日本人にとっては抵抗のあるものではないと思います。この「Tôi thích ~ 」 も英語の「I like ~ 」と全く同じ文構造ですからね。
また英語と違って格変化や動詞の時制変化がないので、英語学習で苦労した部分がまるっとなくなっています。その点ベトナム語の読み書きはすぐ出来るようになると思います。(単語さえ覚えられれば・・・)
一つ注意しておく点は、「人称代名詞」の数の多さです。
ベトナムに行くと、ベトナム人が誰かをを呼ぶ時に発する
「Em ơi(エムオーイ)」
とか
「Anh ơi(アンオーイ)」
という声を耳にすると思います。
「ơi」はなんとなく日本語の「おーい」と同じ意味だってことはわかると思うのですが、「em」とか「anh」は一体なんだろうって思いませんか?
実はベトナム語の人称代名詞は細かく分類されていて、
だいたいの年齢と性別によって細かく分類されています。
先ほどの
「em」は自分より年下の男女へ
「anh」は自分より少し年上の男性へ
他にも
「chị」は自分より少し年上の女性へ
また、「em」は男性から恋人の女性に対しても使用されます。
僕の経験談ですが、年上の女性に間違って「em」を使ってしまった時は周りの人から「ヒューヒュー」と囃し立てられたことがあります。まあつまり「お前は彼女と付き合ってるのか?」「彼女のことが好きなのか?」と勘違いされてしまったということです。
それに加えて、中高年の人へ、老人へ、先生へ、などなど他にもたくさんの人称代名詞がありますが、とてもじゃないけど僕はまだ覚えきれていません汗
そんなこんなでベトナム語の人称代名詞は面倒だなーと思っていました。それに比べて日本語で人を呼ぶ時には大体の人は「すいませーん」と一言言えばいいわけですから、凄く便利なように感じますね。ただよくよく考えてみると、老若男女の店員さんがいる場合に誰か一人をピンポイントで呼びたい時に「あと少し年増のおばさん店員さん、すいませーん」とか「少し自分より若い男性の店員さんすいませーん」とか言わなければならないということです。(そんなシチュエーションあるかどうかは別にして)ベトナム語はその代わりに一語で言えるので、逆にこっちの方が便利な場合もあるかもしれませんね。
一見難しそうなベトナム語学習ですが、文法分野はそこまでの負担にはならないと思います。英文法で苦戦した皆さん!朗報です!!!
黒岩