株式会社Geolocation Technology(以下Geolocation Technology)は、2000年創業、2017年4月に旧サイバーエリアリサーチより社名を変更されました。「どこどこJP」サービスに代表される、位置情報を活用した事業を展開されています。今回は新社名の認知向上も含めて、プラットフォーム部課長の小針 将史氏よりサービス概要、トレジャーデータとの連携についてご説明いただきました。
もっと遠くに、もっと近くに。
Geolocation Technologyが開発・提供する「どこどこJP」は、IPアドレスに様々な情報を紐付けたIP Geolocationデータベースを利用できるWeb APIサービスです。IPアドレスから判別できる情報は100種類以上。マーケティング領域への活用はもちろん、「もっと遠くに、もっと近くに。」というテーマのもと、セキュリティ関連への適用も可能です。
IPアドレスでなにがわかるのか
IPアドレスからどういった情報が判別できるのでしょうか。小針氏からは位置情報、気象情報、ネットワークの回線情報、そして企業情報などが一例として挙げられました。企業情報に関しては業種業態や事業規模、売り上げや社員数などがデータベースに含まれます。
アクセス元の企業からのアクセス数、セッションPV、ユニークユーザー数を企業情報に紐付けることで購買工程分析を行い、営業活動を効率化する施策を打つことも可能です。ABM(Account Based Marketing)の礎となるこれらのデータは、マーケティングオートメーションツール運用にとって効果を発揮します。
IP Geolocationテクノロジーで効果的な広告配信が可能に
「どこどこJP」の利用方法は2通りあります。1つ目はJavaScriptのタグを埋め込んで呼び出す方法、もう1つはアクセス判定結果をREST形式で取得する方法です。
IP Geolocationテクノロジーは広告にも活用できます。「どこどこad」は広告のターゲティングをIPアドレスに紐付けるユニークなサービスで、IPアドレスから取得できる情報に対して柔軟な施策を反映することが可能となります。
「TREASURE CDP」との連携でデータのエンリッチメントを実現
Geolocation Technologyと「TREASURE CDP」のデータは既に連携が可能となっています。
「TREASURE CDP」に格納される自社Webサイトへのアクセスログに含まれた1st PartyデータのIPアドレスをGeolocation Technologyに問い合わせることで、先に上げた100種類以上の属性情報を取得できます。「TREASURE CDP」を介したデータの連携によって、よりリッチなデータをスムーズに構成し、マーケティング活動に活用することが可能となります。
データの流し込み方としては、「どこどこJP」を使う方法と、「Fluentd」を使う方法があります。現在「TREASURE CDP」で収集、格納しているデータの精度を高め、幅をもたせたいというお客様のご要望にも、柔軟に対応することが可能となっています。
トレジャーデータは2018年、デジタルマーケティングの祭典「TREASURE DATA “PLAZMA”」を開催します。「Network Showcase」の規模を拡大、デジタルマーケティングの最新トレンドを提供し、デジタルトランスフォーメーションを加速させるイベントです。2018年2月19日からスタートします。イベントサイトでプログラムの詳細を紹介しています。