私たちトレノケート株式会社は、"世界を変える「人」を育てる"をビジョンとし、創業より約30年、IT人材の育成に尽力し続けています。1,500を超えるさまざまなラインナップの研修コースや自主学習教材を取り揃え、お客様のニーズに合わせて提供しています。
講師のシゴト紹介・第三弾!(最終回)
今回は、講師が行う「営業支援」のシゴトにフォーカスします!
IT講師として研修だけでなくセールス活動も担う松本 崇義が、講師経験を活かしたセールスの面白さややりがいについて語ります。
講師という仕事の幅広さや、さまざまなフィールドで活躍できるチャンスのある魅力をお伝えしてきたシゴト紹介も今回が最終回。
これまでの三回を通じて、少しでもIT講師という仕事に興味を持っていただけたら嬉しいです!
ぜひ最後までご覧ください。
【プロフィール】
松本 崇義(まつもと たかよし):大手不動産会社での営業職を経て未経験でITエンジニアへ転身。ネットワークエンジニアとして幅広い経験を積み、CCIE資格を取得。これらの専門知識を活かし、ネットワークやセキュリティ分野の研修を担当し、受講者のスキル向上に貢献している。
営業からIT業界、そして講師へ──キャリアの幅を広げた挑戦
ーー松本さんの、これまでのキャリアを教えてください。
大学卒業後、大手不動産会社で約3年間営業職として働きました。お客様に寄り添う提案を心がけ、成果を上げたことで複数回社内表彰を受けました。しかし、成果を重ねる中で「自分だけの専門スキルを持ちたい」という気持ちが強くなり、思い切ってIT業界への転身を決意しました。
最初はコールセンターでのネットワーク故障対応からキャリアをスタートし、実務を通じて基礎を学びながら資格取得に挑戦。その後、大手企業での検証業務やデータセンターの設計・構築を手がける中で、ネットワークエンジニアとしての専門性を高めました。また、業務の傍らCCIE(※)を取得しました。
エンジニアとしての活動を続ける中で、製品説明や技術トレーニングを担当する機会が増え、「人に教える楽しさ」に目覚めました。そして2019年11月、教育分野への興味からトレノケートに入社。現在はネットワークやセキュリティを専門とする講師チームのリーダーとして、講師の手配や営業支援を行いながら、日々学び続けています。
※CCIE: Cisco Certified Internetwork Expert
ネットワーク機器ベンダーであるシスコシステムズによるベンダー資格。ネットワークエンジニア、システムエンジニアとして世界的に通用する最高レベルの技術と知識を有することを表す資格の一つ。
ーー教育分野に進もうと決意された中で、特にトレノケートに魅力を感じたポイントは何だったのでしょうか?
トレノケートが提供する高品質なトレーニング環境に大きな魅力を感じました。
特に、ネットワーク分野において非常に重要で影響力のあるCiscoのトレーニングプログラムを提供するラーニングパートナーとして、トレノケートがアジアで唯一のプラチナラーニングパートナーであることを知り、「教育の分野で挑戦するならここしかない」と確信しました。
ネットワーク分野でトップクラスの環境で、自分の経験を活かしながら新しい挑戦ができる場として、迷わずトレノケートを選びました。
専門知識で商談を支える──講師が担うセールスの役割と準備
ーー「営業支援」のお仕事について、"講師が行うセールス活動" では、具体的にどのようなことをされるのでしょうか?
「講師が行うセールス活動」というと意外に感じられるかもしれませんが、専門性を活かし、お客様と直接コミュニケーションを取ることで大きな価値を提供する役割です。
例えば、営業担当者が商談を進める中で、技術的な質問や専門性が求められる場面にサポートとして同行することがあります。お客様が技術に詳しい場合や、難しい話題に触れる可能性がある際に専門的な知識をもとに対応することで、信頼感を高めることができます。
また、お客様のニーズが明確でない場合もあります。「こういうことを実現したいけれど、どのコースが適切かわからない」といったご相談を受けた際には、当社が提供する豊富なコースラインナップから最適な選択肢をご提案します。お客様の課題に耳を傾け、解決策を導くことで、感謝される場面も多く、非常にやりがいを感じられる仕事です。
ーー講師がセールス活動を行うための準備は、どのようなことをするのでしょうか?
セールス活動を行う際、私は "営業同行" というより、"いちセールス担当" として準備を進めています。
まず、お客様の要望や課題をしっかり理解し、提供しているサービスや事業内容、過去の取引履歴を確認します。また、リクエストが曖昧な場合でも、課題を想定して複数の提案を用意します。「このケースにはこの研修が最適です」といった具体的なストーリーを作ることで、よりスムーズで的確な提案ができるよう心がけています。
こうした準備を徹底することで、お客様のニーズに寄り添いながら、信頼関係を築いていくことを目指しています。
現場の声を活かして企業の教育基盤を築く──講師と営業が融合する仕事の魅力
ーーセールス活動の中で、「講師」としての経験がどのように活きていると感じますか?
講師として現場に密接に関わる経験が、セールス活動において大きな強みになっています。お客様とお話しする際には主に人事や教育担当者と向き合いますが、担当者の方が持つ教育の理想と、現場のニーズが必ずしも一致していない場合もあります。
私自身、講義を通じて現場の方々と直接意見交換をする機会が多いため、現場のリアルな声を深く理解し、その視点を活かして現場のニーズと教育側の理想をうまくすり合わせることができます。
さらに、講師と営業の両方の知見を持つことで、社内での調整がスピーディーに進むのも大きなメリットです。営業商談に技術担当者が同席することで、営業が持ち帰った内容を後から技術部門が否定するといったトラブルを防ぐことができます。このように、スムーズな調整とお客様のニーズに応える提案を可能にするのも、講師の知見を活かしたセールス活動の魅力だと感じています。
ーーセールス活動で感じる面白さとやりがいを教えてください。
セールス活動の中で、特に面白いと感じるのは、お客様のニーズに完全に合致するサービスがない場合でも、柔軟に既存のサービスを組み合わせたり、形を変えたりして提案をカスタマイズするプロセスです。その結果、お客様の期待に応えることができた瞬間には大きなやりがいを感じます。「この企業の教育基盤を自分が作った」と思える自負が生まれる点も、この仕事ならではの魅力です。
さらに、セールスから講義までを一貫して担当できるのも大きな強みです。お客様の人事や教育担当者が持つ「理想」をしっかり理解し、それを基に講義に臨むことで、会社の思いや講義の目的を受講者にダイレクトに伝えることができます。そのうえで、現場にとって実践的かつ有意義な講義を行うことは、講師としての腕の見せ所です。このプロセスを通じて、自分の存在意義を強く感じられるのも、この仕事の面白さですね。
ーー最後に、「講師」に興味を持っていただいている求職者の方へ、メッセージをお願いします!
トレノケートには、優秀で多様なキャラクターを持つ講師が多数在籍しており、常に周囲から刺激を受けながら学べる環境があります。「もっと成長したい」という思いを持っている方には、まさにぴったりの職場です。
さらに、講師としてスキルを磨くだけでなく、営業現場にも携わることで、人事や教育担当者の思いと現場の声を繋げ、顧客の真の課題を理解する力が養われます。この経験を講師業に反映させることで、ビジネス視点を兼ね備えたより優秀な講師へと成長できる点も、この仕事の大きな魅力です。「教える」という枠にとどまらず、広がりのあるキャリアを築くことができます。
少しでも興味をお持ちいただけた方は、ぜひ一度面談にいらしてください!
お会いできるのを楽しみにしています。