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講師のシゴト紹介 ~研修実施編~ IT講師が語る「研修実施」の楽しさと学びとは?


私たちトレノケート株式会社は、"世界を変える「人」を育てる"をビジョンとし、創業より約30年、IT人材の育成に尽力し続けています。1,500を超えるさまざまなラインナップの研修コースや自主学習教材を取り揃え、お客様のニーズに合わせて提供しています。


講師のシゴト紹介・第一弾!
今回から、「講師のシゴト」について3回に分けて、ご紹介します!
まずは、第一弾として、IT講師で活躍中の小池 歩に、講師業の主軸となる「研修の実施」にフォーカスしたインタビューを行いました。研修実施のやりがいや楽しさ、日々の中で得られる学びなど、小池の実体験を交えながらたっぷり語ってもらいました。
「未経験からでも挑戦できる理由とは?」そんな疑問に答える記事です。ぜひ、ご覧ください!


【プロフィール】
小池 歩(こいけ あゆむ):新卒でAI教育系企業に入社し、3年半の実務経験と講師経験を積む。メディカルAI学会で優秀賞を受賞後、クラウドチームの立ち上げに携わり、MicrosoftおよびAWSの認定トレーナーとして活動。現在はトレノケートでMicrosoft、AWS、AIのコースを担当し、新規講座の開発にも従事。教育の理想は「受講者目線でわかりやすく、楽しい講義」を提供すること。


プロフェッショナルが集う環境での成長と挑戦

ーーまず小池さんの、これまでのキャリアを教えてください。

私のバックグラウンドは少しユニークで、大学では観光経営学科に在籍しながら、学業の傍ら俳優として活動していました。そんな異なる分野から、新卒でAIと教育事業を手がけるスタートアップ企業に入社し、IT業界に飛び込みました。新卒から「IT講師」のキャリアをスタートしたというのは、当社の中途採用された講師陣の中でも珍しい経歴だと思います(笑)。

その会社はトレノケートと資本提携をしており、当時は従業員15名ほどの小規模な組織でしたが、最先端の技術に挑戦できる環境が整っていたことが魅力でした。
俳優業の経験から人前で話すことが好きだったこともあり、新卒ながら講師として早く軌道に乗れたと思います。入社1年目からディープラーニングの講師を務める一方で、AIの開発にも携わるなど、多岐にわたる業務を経験しました。まだ若手だった私にも責任ある仕事を任せてもらえる環境は非常に刺激的で、成長の機会に満ちていました。
その後、Microsoft 認定トレーナー(MCT)の資格を取得したことをきっかけに、トレノケートと業務委託契約を結び、トレーニング講師として本格的にキャリアを築き始めました。そして2024年1月、これまでの経験をさらに活かし、自分自身の成長を加速させたいと考え、トレノケートへ転職しました。

現在は研修を実施するだけでなく、新しい研修の企画・開発にも携わり、受講者の学びを支援するとともに、自分のスキルも高め続けています。


ーー前職もIT講師をされていた中で、トレノケートへの転職をした決め手は何だったのでしょう。

前職で所属していたチームが解体されたことをきっかけに、トレノケートでのキャリアを真剣に考え始めました。以前から講師業務を通してトレノケートの講師陣の皆さんと関わる機会があり、そのキャリアやスキルの高さにいつも驚かされるとともに、深い尊敬の念を抱いていました。

トレノケートには、業界内で名高い講師が数多く在籍しています。私がAWSを学んでいた際、参考にしていた書籍の多くがトレノケートの講師陣によって執筆されたものだったことは大きな衝撃でした。また、AWSに限らず、Microsoftの分野では長年連続でMVPを受賞している講師がいるなど、さまざまな分野で世界的な認定を受けている講師が集結している環境は、他にはない大きな魅力です。

このようなプロフェッショナルな環境に身を置くことで、自分自身も高いスキルを持つ講師として成長し続けたいという思いが強まり、「ここでなら、さらに自分を磨ける」と確信して、トレノケートへの転職を決意しました。




個人とチームの連携で実現する高品質な研修

ーートレノケートでの、研修を実施できるようになるまでの期間やプロセスを教えてください​。

トレノケートでは、新卒社員の場合は約半年強、中途入社の場合は、それまでのスキル・経験にもよりますが、3ヶ月程度の準備期間が設けられています。この期間中には、「トレイン・ザ・トレーナー(※1)」という4日間の集中研修で、講師に必要なスキルを基礎から体系的に学びます。また、他の講師が実施する研修を一度社内受講(※2)し、研修内容や進行方法を徹底的にインプットする機会もあります。そして、最終ステップとして、講師デビューの準備状況を確認する「大レビュー(※3)」に挑み、講師としてのスキルと適性を認められた段階で、いよいよお客様の前で研修実施のスタートラインに立つことができます。このプロセスは非常に手厚く、充実しており、講師としてしっかりとした準備が整うことに安心感を覚えています。

前職では、研修準備と技術のキャッチアップを並行し、自己主導で進めるスタイルでした。その経験を通して、学びの進め方に対する重要性は実感しましたが、体系的に学べる機会が少なく、自己裁量が大きかった点がありました。対して、トレノケートではその点がしっかりカバーされており、講師としてのスキルを安心して磨ける環境が整っていると実感しています。

※1 トレイン・ザ・トレーナー ~研修講師養成講座~

※2 社内受講制度は、当社でお客様へ提供している研修を従業員が無料で受講できる制度です。業務上必要な研修を中心に上長と相談の上ではありますが、受講できる研修の回数上限等はなく、業務時間内で受講ができる仕組みです。

※3 講師デビュー前に行う、全社社員を対象にした模擬研修のこと。


ーー研修の実施数や分野は、どのように決まるのでしょうか?​

研修実施の数や担当する分野は、大きく2つの要素で決まります。

1つ目は、自分自身の希望です。「この分野を深めたい」「この講座にチャレンジしたい」といった意思があれば、上司との面談や定期的なコミュニケーションを通じてその希望を共有します。その結果、必要な準備期間や実施スケジュールを考慮して、実現に向けた計画を一緒に検討してもらえます。挑戦したいという意思をしっかり伝えることで、自分のキャリアや興味に沿った成長の機会が得られる環境です。

2つ目は、研修に対するニーズです。市場や企業からの引き合いが多い分野では、当然ながら実施機会も多くなります。そのため、トレノケートでは受講者の需要に応じた柔軟な対応が求められる一方で、講師一人ひとりのスキルや得意分野を活かせる機会も数多く用意されています。


ーー担当する研修が決まったあとの準備は、どのようなことがありますか?

担当する研修が決まると、まずはその分野の最新情報をキャッチアップすることが最優先です。
例えば、AWSやMicrosoftなどの主要IT企業が発表する公式事例やアップデート情報を徹底的に確認し、受講者に最新かつ実践的な知識を提供できるよう準備します。

また、トレノケートでは情報共有が非常に活発で、週次で他の講師がまとめた最新の技術情報が社内で共有される仕組みがあり、その内容は貴重な情報源となっています。興味深いトピックについては他の講師に質問をしたり、既存の資料を活用することで効率的に準備を進めることができます。

このような体制が整っているおかげで、個人作業にとどまらず、チームとして連携し、常に高品質な研修を実現できるよう取り組んでいます。



受講者の成長を間近で感じるやりがい

ーー研修を実施する仕事のやりがい、面白さはどんなところですか?​

研修を実施する中で、受講者の成長や変化をその場で実感できる瞬間に、強いやりがいを感じます。私は研修中、受講者との対話を特に大切にしています。例えば、研修の最初と最後に「AIとは何か?」と質問を投げかけることで、理解の深まりを確認しています。また、「今日学んだ内容をどう活用できそうですか?」と問いかけることで、知識を具体的に活用するイメージを持ってもらう工夫もしています。受講者の回答や反応を通じて、学びを提供できたと実感できる瞬間が本当に嬉しいですね。
最近、ある受講者の方から「AI系の企業に転職しました」という報告をSNSでいただきました。そのメッセージを通じて、自分の研修が受講者のキャリア形成に役立ったことを知り、この仕事の意義を改めて実感しました。

さらに、多様な業界の方々と出会えるのも、この仕事の面白さのひとつです。ITスキルはどの業界でも必要とされており、例えば医師の方が「画像認識AIを利用して病気を診断することができるか?」といった視点で受講されることもあります。そうした方々との対話を通じて、新たな視点や知識に触れる機会が多く、私自身にとっても学びの多い貴重な時間となっています。


ーー研修実施の仕事で得られるスキルを教えてください​。

研修を実施する仕事を通じて、特にプレゼンテーションスキルが大きく向上したと感じています。

まず、資料作成のスキルが向上しました。伝えたい内容をストーリー立てて設計し、それに基づいて分かりやすい資料を作成する力が身につきました。このプロセスを繰り返す中で、情報整理や論理的に考え、ポイントを効果的に伝える能力が磨かれました。
また、研修実施時には受講者目線を意識し、どのように伝えれば理解しやすく、興味を持ってもらえるかを常に考えながら話すことが自然にできるようになりました。

これらのスキルは研修を重ねる中で培われ、今では自分自身の大きな武器となっています。この経験は講師としてだけでなく、ビジネスパーソンとしての成長にもつながっていると実感しています。


ーー最後に、「講師」の仕事に興味を持ってくださっている求職者の方へ、メッセージをお願いします!​

「講師」という職業に対して、エンジニアとしての現場経験が豊富な熟練者しかなれないというイメージをお持ちかもしれません。しかし、私自身は決して技術の熟練者からスタートしたわけではありません。
例えば、スポーツの世界で有名な選手が必ずしも優れた監督になるわけではないように、講師も「人に伝えることに興味がある」や「教えることが好き」という気持ちさえあれば、誰でも挑戦できる仕事だと考えています。
もし、そういった気持ちが少しでもあれば、ぜひ気軽に挑戦してほしいです!

当社では、研修制度が非常に手厚く、未経験でもしっかりとスキルを身につけられる環境があります。
また、一緒に働く講師陣は皆、教えることが好きな人たちばかりで、互いに相談し合いながらより良い研修を作り上げる雰囲気があります。例えば、模擬講義のレビューでは、改善点だけでなく、必ず良かった点も評価してもらい、頑張りを認めてもらいながら、さらに良くするための建設的なフィードバックをもらえます。

スキルアップをしながら、自分の好きなことや興味を仕事にするチャンスが当社には広がっています。
一緒に成長しながら、講師という仕事を楽しんでいけたら嬉しいです。

ぜひ、一歩を踏み出してみてください!


次回は、講師のシゴト紹介・第二弾として、トレノケートが提供するオリジナル研修の「企画・開発」の舞台裏に迫ります。
お楽しみに!

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