私たちトレノケート株式会社は、"世界を変える「人」を育てる"をビジョンとし、創業より約30年、IT人材の育成に尽力し続けています。1,500を超えるさまざまなラインナップの研修コースや自主学習教材を取り揃え、お客様のニーズに合わせて提供しています。
講師のシゴト紹介・第二弾!
今回は、トレノケートが提供するオリジナル研修の「企画・開発」の舞台裏に迫ります。
IT講師として活躍する藤田 雅之が、研修企画の意義ややりがいについて語ります。
「ITエンジニアとしての経験をもっと活かせる仕事をしたい」
「現場で培った知識を、次世代に伝えるような働き方に興味がある」
そんな想いをお持ちの方へ――。
研修の企画・開発の仕事がどのようにあなたのキャリアを広げるのか、この記事でぜひご覧ください!
【プロフィール】
藤田 雅之(ふじた まさゆき):映像・通信機器メーカーでAIを活用した画像処理技術開発を経験後、トレノケートに入社。プログラミングやデータ分析、AI分野の講師として活躍しており、受講者が実務的なスキルを実際に活用できるよう丁寧な講義を心がけている。熱意をもって一人ひとりに接し、実践的な研修を提供している。
エンジニア現場で培ったAI技術を伝える役割へ
ーーまずは、藤田さんのこれまでのキャリアを教えてください。
新卒でカメラや無線機器を製造するメーカーに入社し、研究開発部門でAI技術の開発に従事していました。特に、カメラに搭載する画像処理AIの開発プロジェクトでは、約3年間、技術革新の最前線でスキルを磨きました。その中で、AI分野の専門知識をさらに深める一方、学生時代から興味を抱いていた「教育」との接点を見つけたいと思うようになり、2021年にトレノケートへ転職しました。
入社後は、IT講師としてPythonのコースを中心に担当。1年後には、データ分析やAIのコースにも挑戦し、担当範囲を広げていきました。また、研修を実施するだけでなく、研修の企画・開発にも携わり、受講者にとって価値のある学びの場を創出する仕事にやりがいを感じています。現在は、AIに特化したコースを担当する講師として活動しながら、研修企画でもさらなる挑戦を続けています。
ーー「研修の企画・開発」に携わられたきっかけは、どのようなものだったのでしょうか?
入社から約1年が経過した頃、「AIタスクフォース」というプロジェクトチームで研修の企画・開発に携わらないか、と声をかけられたことがきっかけでした。タスクフォースは、新しい研修コースの開発やサービス品質の向上など、当社の注力すべきテーマに取り組む少人数のプロジェクトチームです。「AIタスクフォース」では、最新の技術、教育手法、顧客ニーズを取り入れるために、営業やマーケティングなど部門を超えたメンバーが集まり、5~6名で構成されています。
私はこのチームで、市場トレンドや顧客の声をもとに新しい研修内容を企画したり、営業向けの提案資料を作成するなど、これまでとは異なる視点で学びや挑戦を重ねる日々を過ごしました。
アイデアを形にし、ビジネスの成長へと繋げる
ーー「研修の企画・開発」は、どのような流れで行うのですか?
まず前提として、当社の提供研修コース数は1,500以上あります。この中には、当社オリジナルのコースもあれば、提携先各社のトレーニングコースも含まれています。私たちが行う研修の企画・開発は、例えば入門コースや複数の技術を組み合わせたコースなど、当社オリジナルのトレーニングコースに特化した内容です。
研修の企画・開発は、まずニーズの把握から始まります。研修の対象者や目的、全体の枠組みをまとめた企画書を作成し、それをもとに講師、マーケティング、営業など多職種の視点を取り入れた「企画書レビュー」を実施。ここでは、対象者の具体的なニーズや研修目的が明確であるかなど、多角的な視点でフィードバックを受けます。承認を得られた企画は次の段階で設計に進みます。
設計では、コース全体の構造や具体的な学習内容を詳細に設計書に落とし込み、「設計書レビュー」でブラッシュアップ。その後、実際の教材開発に移ります。
教材開発では、参考書籍や資料を厳選し、それらを徹底的に読み込み、オリジナルのテキストを作成していきます。例えば、私が企画開発した「ビジネスパーソンのためのデータリテラシー入門(※)」では、「データサイエンティスト検定」のシラバスに基づいた内容を設計しました。受講者の資格取得を意識しながら、講義中にイメージを強化するためのデモや練習問題を取り入れるなど、多くの受講者の興味を引けるよう工夫しました。
この一連の流れでは、私自身が企画から開発までの主担当を務めましたが、他部署の各タスクフォースメンバーの専門知識や意見も取り入れ、実務に直結する質の高い研修を提供できるよう努めました。また、研修コースの開発期間は内容や構成によって異なります。例えば、私が初めて担当した1Day研修の開発では、約3~4か月をかけて内容を構築しました。
▼藤田が企画・開発作成した当社のオリジナルトレーニングコース
・(※) ビジネスパーソンのためのデータリテラシー入門 ~データサイエンティスト検定対応~
・生成AIアプリ開発入門 ~OpenAI API活用~
ーー「研修の企画・開発」のどのような点に、面白さややりがいを感じますか?
研修企画・開発の大きなやりがいは、自分の手掛けたコースが多くのクライアントに提供され、ビジネス成果を生むプロセスの最初の一歩を支えられることです。自分のアイデアや工夫が形となり、それが会社の成長やクライアントの課題解決に直結するのを見るのは、大きな達成感があります。
さらに、当社では「このコースを作ったのは誰か」という実績が明確に記録され、評価に反映される仕組みがあります。例えば、開発したコースが人気を集め、高い受講率や売上を達成した場合、その成果に応じた報酬や評価が得られます。自分の努力が目に見える形で評価される点も、この仕事の魅力の一つです。
また、研修を受けた受講者から「この研修で新しいスキルを学べた」「仕事にすぐ役立てられる内容だった」といったお声をいただけると、自分の手掛けたコースが誰かの成長やキャリアに貢献していることを実感でき、モチベーションにもつながります。
新コンテンツの作成で次世代の人材育成をリード
ーー「研修コースの企画・開発」の仕事で得られるスキルを教えてください。
研修の企画・開発を通じて得られるスキルは、今後のキャリアにも大いに活かせるものばかりです。例えば、期限内に複数のタスクを進めるためのスケジュール管理能力や、異なる専門性を持つメンバーと連携するための調整力は、この仕事を通じて自然と身につきます。
また、新しい技術やトピックを取り扱う際には、まだ自分が詳しくない分野について深くリサーチし、理解を深める能力が求められます。これにより、技術的なリサーチ能力や情報整理力が格段に向上します。
さらに、企画段階では市場調査や競合他社のコース内容を分析することもあります。これらの経験は、企画力や戦略的思考を養う絶好の機会です。普段の業務では関わることの少ない市場動向の把握や競争環境の分析は、ビジネス全体を俯瞰する視点を育てる助けとなります。
これらのスキルは、研修の企画開発に限らず、他の業務や役割、新しい挑戦においても役立つ「キャリアの基盤を支える重要なスキル」として、長期的に価値を発揮するものだと思います。
ーー最後に、「人の成長を支援することに興味がある」「新しい挑戦をしてみたい」という気持ちをお持ちの求職者の方に、メッセージをお願いします!
私自身、講師としての経験がない状態でトレノケートにジョインしましたが、今では講師として成長し、さらに研修企画にも携わることができています。そのため、講師未経験の方でも心配いりません!これまでのIT経験を基盤に、教えるスキルを学び、それを実践することで、講師として大いに活躍できる環境があります。トレノケートでは、そうしたスキルの習得やキャリアアップを手厚くサポートする仕組みが整っているので、安心して新しい一歩を踏み出してください。
また、研修企画やコース開発に興味がある方には、自分の知識を活かして新しいコンテンツを作り、それを通じて他の人の成長や社会に貢献できることの素晴らしさをお伝えしたいです。コンテンツ作りの形はさまざまで、例えば教育系YouTuberとして自身でコンテンツを発信する方もいれば、私のように人材育成の会社に所属し、研修の企画・開発から実施までを手掛ける形もあります。
後者の道を選ぶのであれば、当社ではその挑戦を全力で後押しする環境が整っています。自分のやりたいことを実現できる場が広がっていると感じています。
「未経験だけど挑戦したい」「自分の経験を活かして誰かの成長を支援したい」という思いがある方と、ぜひ一緒に働ける日を楽しみにしています!