Presentations by Kazuyoshi Goto // Speaker Deck
https://speakerdeck.com/kazuyoshigoto
こんにちは、TOWNの後藤です。
TOWNで月一開催している「ビアバッシュ」について紹介します。
ビアバッシュとは?
ビールなどお酒や軽食を取りながら、気軽な雰囲気で行う発表会です。もとはシリコンバレーのエンジニア文化から発生したものらしいです。
TOWNのビアバッシュは業務や技術に関係なくてもOK、最近やったことや勉強したこと、日頃の考え方など何でも良いので発表する場としています。とにかく アウトプットしてもらうこと を重視しています。
こちらで自分の発表を一部公開していますが、まあ本当に何でもアリです。
アウトプットを繰り返すことで、その成果物やその人の価値を高めるからです。
アウトプットとはビアバッシュなどの発表に限らず、日ごろの作業の成果物や報告など、人に伝えるコト・モノすべてを指します。仕事を円滑に進めるためにも、良いプロダクトを作るためにも、正しくアウトプットする能力は役に立ちます。
アウトプットを言語化・ビジュアル化して伝えることで、本来の価値をより多くの人に正しく伝えることができます。正しく伝われば、その人へ仕事や評価が自然と集まってきます。
ですがアウトプットの言語化・ビジュアル化も一種のスキルで、学んだり練習する機会もなかなか少なく、人前で成果や目的を伝えることに苦手意識を持っている人もいると思います。そうしたなか、自分の声でアウトプットを表現できる人を1人でも増やせればと思い、ビアバッシュを開催しています。
…と、ちゃんとした思いと理由はあるのですが、単純に面白いからというのが大きいですね!
このようなメリットがあります。
「伝えるスキル」は分解すると以下3つです。
・情報を整理するスキル
自分の発表した内容を誤解されるのはつらいので、正しく伝えたくなります。しかし正しさを重視するあまり詳細に詰め込むと聴講者はパンクし拒絶されます。適切なバランスを取って情報を整理するスキルが向上します。
・興味を惹くスキル
発表者にとって一番つらいのは聴講者が眠そうにしていることです。これは完全に発表者の責任で、聴講者の興味を惹きやすい内容を構成したり、注目を惹きやすい演出や話し方の抑揚など、工夫することができます。これは一種のエンタテイナーのスキルだと思います。
・喋り方
何度か発表を経験したり、特に録画して見返すと実感するのですが、自分の喋り方のクセや声の出し方を正す意識を持つこともできます。さらに言うと姿勢や振る舞いも正せます。
何よりも、人に理解してもらおうとする意識が芽生えることが大きいと考えています。
とはいえ発表者が楽しくないとそれは聴講者にも伝わるので、難しく考えずまずは自分が楽しんで、次に聴講者にも楽しんでもらうよう発表するのが一番です。
・正しく伝えるために復習する
専門分野や慣れたことであっても、正しく伝えるために再確認や調査をすることになり、その過程が復習になります。知識をさらに深くできたり新たな発見を得られます。
・アウトプットするためにインプットする
自分のように発表することをライフワークにすると、半強制的に「アウトプットのためのインプット」の習慣が付いてきます。これは新しい知識へ中途半端に飛びつく面もあるので良し悪しもあると思っていますが、インプットに貪欲になれる面は良いかなと考えています。
発表回数に比例して壇上で喋ることの抵抗が減ります。
ビアバッシュは気の知れた身内しかいないので、恥も失敗もなく人前で喋る練習ができます。
身内に向けて喋るのと社外の大勢に向けて喋るのは違うのでは?と思われそうですが、学びを中心にした発表会ならばそう変わらないと思っています。
多くの人は何かしらのセミナーや発表会を目にしたことがあると思いますが、発表者が多少ミスっても気にしないと思います。自分が発表者になっても他人からは同じように見られるので、気にする必要ありません…という感じに、打席に立つことで見えるものや得られる感覚もあります。
社内でも社外でも特定ジャンルのことを繰り返し発表していると、そのジャンルの第一人者になれます。「◯◯の得意な人」「◯◯おじさん」として認知されます。
第一人者になるとそのジャンルに関して声をかけられることが多くなります。例えば自分の場合、Node.jsの関わる発表をしていたら関連するお仕事へ呼ばれたこともあります。
ジャンルを絞って発表を続けることは、知識も実績も認知も深まってキャリアへの影響が大きいのでオススメです。
2016年の7月より始めて現在までほぼ毎月開催できており、いい感じに文化として根付きつつあります。
発表者は何だかんだ偏るのですが、学生メンバーにも面白い発表をしてもらえていることが嬉しいです。他所で発表する内容の予行演習の場としても機能しています。
ではビアバッシュを続けて会社へ具体的に良い効果があったのかというと、会社に対して数字で示せる効果は測れません。個々の成長、メンバー同士の認知、そうしたものに作用します。「あの人はアレが得意だったな」と相談の機会が増えるかもしれません。
1年やってきたうえで変更や工夫を加えてきましたが、まだ課題はあります。
そこでやってみたいことは以下になります。
・昼バッシュ
昼休み中に夜のビアバッシュよりショートな発表をするスタイルです。ビアバッシュは就業後にやるので遅くなるのはイヤだor都合が付きにくいという人もいると思います。昼にやればそれらを無視して興味の有無だけでベンチマークを取れます。実際に発表しなくても、過去の録画を流すだけでも良いかなと考えています。昼休みなので当然お酒は出ませんw
・社外LT参加
これは課題に対して直接的ではありませんが、社内で練習しておけば社外にも抵抗なく発表できるようになるよ、というメリットの一例にできるかなと考えています。「◯◯さんの発表スゲー」より「このレベルで発表しちゃっていいの?」くらいで良いと思っています。まず打席に立つことからです。
・社外ゲスト招待
社外の人にも参加を求めちゃおう、ということで 以下の通り になります。
募集要項の確認と参加は以下ページよりできます。
https://town.connpass.com/event/66386/
社外の方に発表していただけたらとても嬉しいですが、聞くだけのご参加も歓迎です!
TOWNってどんな会社?というご興味だけでもお気軽に参加いただけたらと思います。
TOWNビアバッシュ2年目は、こんな感じで内外に変化を出していきます。