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【インタビュー 前編】サブスク × 請求業務。その悩ましい課題とは?

── こんにちは。採用広報の島津です。
社内メンバーへのインタビュー、今回はKIMERA事業部の安藤さんにお話を伺いました。

<語り手>
トークゲスト:安藤さん(2021年入社) KIMERA事業部セールス
インタビュアー:島津(2022年入社) 採用広報

イントロダクション

── 本日はお時間いただきありがとうございます。よろしくお願いします。

安藤:よろしくお願いします。

── 今回はKIMERAのセールスとしてご活躍されている安藤さんへのインタビューです。前後編に渡ってKIMERAのサービスのこと、そしてKIMERA事業部で働くことについてお伝えしていきたいと思います。
前編ではKIMERAというサービスについてお話しいただきます。

安藤:はい。よろしくお願いします。

── まずは、安藤さんのプロフィールからお伺いしてもよろしいでしょうか。

安藤:2021年12月末にTOWN株式会社に入社して、現在はKIMERA事業部でセールスを担当しています。TOWNに入社するまでは、フォントメーカーで10年間セールスをしておりました。

── フォントメーカーとは、なかなか面白い業界ですね!そのあたりも後編で深掘りさせてください。

KIMERAとは?

── まず始めに、KIMERAというサービスについて教えていただきたいです。

安藤:KIMERAは請求業務の効率化によってサブスクリプション(以下、サブスク)ビジネスを支援するソフトです。

開発の経緯を簡単にお話しますと、2013年に当社が受託開発メインのビジネスモデルからサブスクモデルへ事業転換を行いました。従来の受託開発からサブスクビジネスに一気に舵を切ったことで、請求業務が膨大になるという課題が発生しました。その課題を解決するためにKIMERAが開発されたという流れです。

── ありがとうございます。誕生の背景については、開発責任者のインタビュー記事で詳しくお話しておりますので、こちらの記事もご覧ください。

KIMERAは「日本を代表するサブスクリプション・テックカンパニーをめざす」というTOWNのミッションを体現する新規事業だと思います。
安藤さんには、より具体的にKIMERAでできることを説明していただきたいです。

安藤:はい、わかりました。

── まず、サブスクビジネスはどうして請求業務が増えるのか教えていただけますか?私が経理周りに明るくないため、わかりやすくお伝えいただけると嬉しいです。

安藤:わかりました。サブスクビジネスの請求業務が増える理由はいくつかありますが、主に①「請求書の作成・送付件数の増加」②「月次売上計上作業の増加」③「入金消込件数の増加」の3点で業務が複雑化し増加します。

理由①「請求書の作成・送付件数の増加」

── 「請求書の作成・送付件数の増加」は私でも何となく想像できます。

安藤:サブスクビジネスは、既存顧客の解約を防ぎながら、新規顧客を獲得していくことで事業を成長させていきます。そのため、新規顧客が増えて売上が伸びるほど、請求書の枚数が増えていきます。

しかし、請求書の増加に耐えうる請求書送付フローが構築されていないと、請求書の郵送作業ひとつとっても、封筒の準備から請求書の印刷、封入、郵送まで、現場の負担は増える一方です。

── 大量の請求書を毎月手作業で郵送すると思うと、大変そうですね。

安藤:まさにそうです。KIMERAでは印刷・封入・郵送までをワンクリックで行えます。もちろん、メールでの送付も可能です。

── 郵送代行まで行ってくれるサービスはなかなか少ないですよね。「請求書を送るために経理部だけ出社する」なんてことがなくなりそうで便利ですね。

理由②「月次売上計上作業の増加」

──「月次売上計上作業の増加」についても教えてください。

安藤:月次計上というのは、売上を1ヶ月単位で正しく処理することです。例えば、ソフトウェアのライセンス契約や製造業での保守契約、士業における顧問契約などでは、企業が利用料金をクライアントから一括で受領し、これを毎月の売上として計上すること(「期間按分」)があります。この場合、会計処理上は一定期間にわたって継続的に売上を計上します。

わかりやすい例として、SaaSサービスを提供していて、月間利用料金が1万円であるときに、1年分の利用料(12万円)が前払いされたケースを考えます。このとき先に受領した12万円は、サービスの提供が未了であるため、収益認識に基づくと一括して売上計上することはできません。サービス提供前は「前受金」として計上し、毎月1万円ずつ売上計上していきます。

総額を12分割、当月売上以外の11ヶ月分を前受金として、サービス終了まで毎月1/12ずつ仕訳しなくてはなりません。そのため、年間一括した請求書が増えるたびに、毎月の前受金管理の手間が増えていきます。

── 聞くだけで大変そうです・・・。

安藤:その手間がかかる売上管理をエクセルで行っている企業も多いのですが、KIMERAを使うと収益認識に基づいた顧客別の売上管理がこんなに簡単にできるんですよ。

▼手作業の売上管理
1顧客分の仮の売上管理表をエクセルで作成してみました。1顧客分でも作業量として大変でしたし、計算ミスや記入データに誤りがないか不安でした。これを複数顧客分作ると考えると、その労力は計り知れません・・・


▼KIMERAの顧客別の売上計上画面
KIMERAを使うと、顧客ごとに自動で売上が分割されます。計上前残高が月ごとに自動集計されて、確認も簡単ですね!

理由③「入金消込件数の増加」

── 続いて、「入金消込件数の増加」についても教えてください。

安藤:「入金消込作業」とは、顧客に請求した金額と、顧客から銀行口座へ入金された金額が一致するかを確認し、一致した場合に消込を行う作業です。セールスや経理担当の方にとっては、お馴染みの作業ですね。

定額型のサブスクリプションサービスでは、同じ金額の請求書を毎月送ることが多く、同じ金額の消込を毎月繰り返すことになります。請求書の枚数が増えると、入金消込の数も必然的に増えるため、入金消込にかかる時間も大幅に増えてしまいます。また、振込名義をひとつずつ確認しながら目検で消込を行っていくことは、非常に時間がかかります。

── なんだか入金消込を手作業で行うとヒューマンエラーも起こりやすそうですね。

安藤:そうですね。ここでもKIMERAの出番です(笑)。KIMERAでは銀行口座のCSVファイルを取り込んで「自動消込を実行する」というボタンをクリックするだけで、自動的に消込ができます。

── CSVファイルを取り込むだけで、消込できるのは簡単ですね!

手作業で請求管理を行う企業もまだまだ多い

── KIMERAの画面を見せていただいて、UI/UXも使いやすそうだと思いました!

安藤:ありがたいことに、KIMERAはユーザーの方からも「使いやすい!」というお声をよくいただきます。ITツールに苦手意識のあるユーザーさんからも、KIMERAは直感的に使えると言っていただけて嬉しいです。

── これからのDX化の流れの中でも必要なツールですね。

安藤:そうですね。例えば、東証上場クラスの企業であっても、先ほどお話したような一連の請求業務を手作業で対応している企業もまだまだいらっしゃいますので、我々もKIMERAの強みをもっと発信して、将来的にはサブスクビジネスを展開する企業の必須ソフトにしたいと考えています。

KIMERAならではの特長とは?

── ちなみに、面接でよく「KIMERAは競合とどのように差別化していますか?」と質問をいただくのですが、安藤さんはどのようにお考えですか?

安藤:一貫してサブスクビジネスの手間を自動化で減らせる点ですかね。具体的には、顧客ごとに売上・債権管理、見積書発行、請求書発行、入金消込ができる点です。
今後は、請求業務を軸にしつつ、対応領域をどんどん広げていきたいと考えています。

── なるほど!サブスクビジネスの請求管理の課題から生まれたKIMERAなので、やはりその点を解決できることが、強みでもあるのですね。

「請求管理SaaS」から「サブスク支援SaaS」へ

── 安藤さんは、KIMERAを今後どのようなサービスにしていきたいと考えていますか?

安藤:「サブスクをはじめるにあたっては、KIMERAが必須だよね」と思っていただけるように、サブスクビジネスを展開する企業に、より広い領域で寄り添える存在になりたいです。

当社もそうだったのですが、サブスク事業が拡大していく過程で経理領域や契約管理領域の「痛み」が行く手を阻むケースはよくあります。KIMERAは縁の下の力持ちとして、そのような痛みを確実に取り除いて、サブスクビジネスの一層の成長を支援したいですね。

── KIMERAに対する安藤さんの想いがとてもよく伝わりました。ありがとうございました。
後編では安藤さんご自身のことや、KIMERA事業部で働くことについてお伺いしたいと思います。

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