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株式会社Tooは1919年に小さな画材店としてスタートしてから創業100年を超えていまなお成長しています。創業以来、時代の変化と価値観を先取りし、新しい環境の創造に向けてチャレンジしてきました。創業100年以上の企業であるとともに、ワクワク楽しみながら仕事を開拓できる「老舗ベンチャー」企業でありたい。そのために安心してチャレンジできる環境、風通しのよい企業風土づくり、コミュニケーションの活性化、新しい環境変化への取り組みなどの挑戦を続けています。社員それぞれの個を尊重し、100人100通りの働き方の実現に向けて取り組んでいます。
創業〜画材店スタート〜
1919年(大正8年)、創業者石井そよは渋谷区に画材店「いづみや」を開店しました。
関東大震災から徐々に戦争へ向かう不安な社会情勢の中、当時、芸術家のアトリエ村があった池袋に場所を移し、貧乏ながらも芸術活動に精を出す画家たちに画材を提供し続け、店は次第に彼らの“たまり場”となっていきました。
戦後営業を再開、物資の少なかった時代に画材をかき集め、紙の輸入がまだ認められていなかった昭和23年、通産省に掛け合い、木炭紙を輸入することに成功、美大生や画家のタマゴたちに提供したこともありました。
デザインの時代〜ピースの記事、デザイン材料の輸入・セミナー〜
1952年(昭和27年)「日本のたばこ『ピース』の新しいパッケージデザインに、アメリカの『ラッキーストライク』を手がけた世界的なデザイナー、レイモンド・ローウィーが起用され、150万円(当時では破格、現在に換算すると1億円以上)のデザイン料が支払われる」という記事が新聞に掲載されました。
この事実に着目、「これからはデザインの時代が来る」という展望のもと、海外のデザインツールを研究し、輸入・開発・外販営業を開始しました。
「海外の新しいツールや材料を輸入し、セミナーなどを通じてその使い方や表現方法・テクニックを、日本のデザイン界に伝承していく」というスタイルが、このころできあがりました。
オリジナル機器の取り扱いとアフターフォロー
「デザイナーのために本当によいツールを提供していくには、オリジナル製品を開発するしかない」という社内の強い思いが、この製品を誕生させたのです。
それまでは材料の安定供給を心がけていればよかったのですが、オリジナルのこの機器が大ヒットしたことにより、メンテナンスやアフターフォローの必要性が生まれ、ただモノを提供するのではなく、サポート体制をつくりお客様との接点をより密にしていく、現在の販売体制の基盤が形成されていきました。
コピックの誕生〜世界で愛用されるロングセラー製品〜
絵の具が主流だった日本のデザインに、マーカーという道具が入ってきたのは昭和30年代でした。40年代以降、「スピードライマーカー」や「デザインアートマーカー」などが、工業デザインだけでなくグラフィックデザインにまで使われるようになってきました。
そして、コピー機がデザインで使われるようになった時代の求めに応じて登場してきたのが“トナーを溶かさないマーカー”「コピック」。コピー機で出力したものに着色する、というコンセプトで登場した製品でした。
その後、色数やバリエーションも増え、グッドデザイン賞も受賞、現在世界48ヵ国以上の方々に愛用されているロングライフデザイン製品に成長しています。
Macintoshの登場〜デジタルデザインの革命〜
Macintoshの登場は、間違いなくデザイン業界に革命を起こしました。
「描いて」「切って」「貼って」というデザインワークが、「DTP(デスクトップパブリッシング)」や「CG」などのデジタルに徐々に置き換えられていきました。
慣れ親しんだ画材やデザイン用品が、機器やソフトウェアに移り変わっていく様はまさに革命でした。
それに伴って、お客様のニーズも変化し、トレーニング、出力・加工、保守・サポートといった新しいサービスや販売形態も誕生しました。
デジタル化の推進〜DTP、ネットワーク、そして3DCG/映像分野へ〜
1990年代前半には、Adobe、Quarkの販売代理権を獲得、Macintoshとともに、DTP/グラフィックデザイン、印刷、出版のデジタル化を推進・バックアップしていきました。
さらにはインターネットの普及により需要が高まったネットワーク関連や、3DCG/映像関連の分野へも範囲を広げ、製品/サービスの取り扱いを拡充していきます。
ジャンルを問わず、すべてのクリエイターに最適なソリューションを提供する会社として、また、お客様のご要望に合わせて的確なアドバイスとコンサルティングができるシステムインテグレーターとして、総合的なサービス体制を整えていきました。
オリジナル商品展開〜パソコンの普及とクリエイティブマインドの一般化〜
パソコンの一般への普及が進むと、誰もが手軽に“ものづくり”をしやすい環境になり、個人でもデザインやクリエイティブを楽しむようになります。
こうしたクリエイティブマインドの一般化に対応するため、それまでプロの業務用途に提供していたデザインツールを、個人向けにも開発・販売するようになりました。
さまざまな特長をもったユニークなプリンタ出力用紙「インクジェットマテリアル」の発売、また従来プロのイラストレーターに愛用されていたマーカー「コピック」を、コミックやスケッチなどの用途に商品提案し、さらに多くの方々に支持されるようになるなど、コンシューマーへのビジネス展開も積極的に行なっています。