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英語のできない私に留学生が教えてくれた「グローバル」ってなんだろう?

「オシャレは足元から」

はじめまして。スニーカーをこよなく愛し、基本、人の足元チェックは怠らない高島です。
現在トモノカイの留学生支援部門で「留学生が当たり前に活躍する社会」を目指して、外国人留学生が日本生活を楽しみながら活躍できる、そんなアルバイト先を開拓しています。

好きなスニーカーのブランド:結局 NIKE
好きなマンガ:今日から俺は!!(2018年10月ドラマ化決定、主演:賀来賢人)

某大手メーカーから転職してきて早3年。。英語もできず、留学経験もない私が1000名以上の留学生との交流を通じて感じた「グローバルってなんだろう」をお話しします。

この文章の対象
・ 仕事を通じてもっと海外と繋がりたい方
・ 日本企業の変革、グローバル化の実現に興味がある方
・ グローバルとか言われると不安になる方


そもそも留学生支援って何してるの

NPOならイメージつくけど、留学生支援をビジネスにしてるってどんな感じ?と思う方もいるかと思います。留学生支援と書かれた名刺を企業のお客様にお渡ししたときも、「へー、、、」となることがあります。

端的に言うと、日本に来た外国人留学生が
・ 日本を正しく知り
・ 日本をより好きになり
・ 日本留学での成長を実感する

これらの実現を通じて、外国人留学生が持つ独自の価値を使って、彼らと共に日本の企業や社会の変革をお手伝いすることでお金をもらっています。

語学力を活かしたアルバイトをしてもらったり、母国文化や社会背景についての知識をインタビューして日本の観光業に活かさせてもらったり、それこそ今回テーマのグローバルをキーワードにした教育プログラムで先生になってもらったり色々やってます。

私たちは「留学生が当たり前に活躍する社会を創造する」というミッションを掲げています。

それは、彼らが日本人と同じかそれ以上に日本に興味を持ってくれているから、とか、一人ひとりが本当に魅力的で活躍すべき存在だから、とか理由は様々ありますが、

「それって素敵やん」

という想い、価値観がほとんど源泉なのかなと。

あ、ビジネスとしてどこが魅力的なの!について書くのを忘れました。。
こちらは次回以降、他のメンバーのblogに任せようかな。


留学生から教わった「グローバル」

私は前職では海外売上比率が50%の一部上場大手メーカーにいました。当然、事業としてはグローバルですし、企業文化もグローバルを目指していたと思うのですが、それが何を指すのか、考えることも感じることもあまりありませんでした。
英語はできないながらも、チームにはベネズエラ出身の後輩がいて(OJTしてました)、年に数回は海外出張もありながら、です。

グローバル社会とかグローバル人材って、いったい何なんだろう?

たくさんの留学生に出会って、なんとなくながら自分の中で「グローバルってこういうことかな」と教わったことがあります。


グローバル = 多様性 ?

グローバル化の議論をする際、よくあるのは「多様性の担保、多文化共生のためには相手を知ること・異文化理解が必要だ!」という話です。そうだと思います。相手を知り、受け入れることが大事。当然です。

でもなんだか、間違ってはいないのですが、なぜ受け入れられるのだろう?どうしたら受け入れられるようになるのか?と思ってしまう自分がいました。

この「どうすれば」が解決された場や、解決できた人たちの集まりが「グローバル」なのではないかと。
その解決の糸口が何か、そのヒントを私は留学生からもらいました。


多様な価値観を受け入れられるようになるまで

留学生が必ずしもグローバル人材であるわけではありませんが、彼らがグローバル社会での活躍を目指して成長していくステップには大きく3つあると感じます。

<ステップ1> 好奇心
留学生の多くが、その「きっかけ」を持っています。なぜ国を出てまで学びたいのか、知りたいのか、見てみたいのか。「日本が大好きだから」でも「母国に耐震設計の建築技術を持ち帰りたいから」でも、人それぞれ十人十色のようですが、何か一つのことへの好奇心から始まっているように思います。
<ステップ2> チャレンジ
彼らはその好奇心の結果として、日本への留学を決意し、チャレンジをしに日本に来てくれています。最初から日本の生活に馴染むことも、友達がたくさんいるということも無いと思います。
家を借りる、銀行口座を開設する、アルバイトを探す、一つずつチャレンジを繰り返し、自分の好奇心を追いかけていきます。(たまに寄り道ばかりします)
<ステップ3> 寛容
自分がチャレンジと失敗を繰り返しながら成長する中で、他人の失敗についても、それがチャレンジの結果なのだと理解できるようになります。結果として他人の失敗や、できること・できないことの違いについて寛容になれるのでないでしょうか。
私たちのプログラムでも、生徒に英語を教える留学生の基本スタンスは「失敗しても全然いいよ!」です。


この 好奇心・チャレンジ・寛容 の3点がそろったとき、グローバル人材として一歩を踏み出すのではないかと。

マンガ ONE PIECE では、ルフィの海賊王という夢を中心に、クルー全員が海に出ることへの好奇心でつながっていて、それぞれの夢・目標を追いかけチャレンジしながらも、互いのできること・できないことを補いあいながら旅をしています。

そこにはめっちゃ多様性があります。いろんな人種揃ってます。これグローバルじゃない?

一人きりでチャレンジし続けるのはたぶん辛いです。無理です。
でも、同じことに好奇心を持った人たちの集まりであれば、楽しく、お互いをサポートしながらすすむことができます。

相手を理解しよう!がスタートではなく、
まず自分の好奇心をスタートに、チャレンジし、寛容さを得る。
なんかそんな順番なのではないかなと。

で、何かに好奇心を持ったとき、もしそのことを知る、学ぶ、体験することができる場所が海外にあったら?

あれ、英語できた方がいいじゃん。チャレンジせねば。。


最後に... 留学生って面白い!

冒頭にお話しした通り、留学したこともない、英語もできない(TOEIC450点)私ですが、トモノカイに入社してからの3年で1000名以上の留学生と面談や交流をしてきました。もちろん海外の方との交流もそれまでほぼありませんでした。

、、意外となんとかなりました。

なぜか。幸い彼らが優秀で、日本語で話しかけてくれるからです。もしくは英語だとしても、ゆーっくりと、根気よく。やさしい。。ナイジェリアン、やさしいよ。

ちょっと、そんな留学生に興味を持ってもらいたくて。何人かその魅力を紹介させてもらいますね。

一人目 キムくん from韓国

日本での就職を支援するにあたり仲良くなったキムくん。面談練習のとき、日本語でのスピーチに対して厳しいツッコミもたくさんして、本人もたくさん悩んでたけどなんとか日本の企業から内定をゲット。
そしたら、後日お礼にって韓国のお土産をプレゼントしてくれたんですね。やさしい。

そのお土産が「美容フェイスマスク ×10個」

あのときの俺、お肌荒れてたのかな。ちゃんとそういうところまで見てくれてたんだね。ありがとう。
日本人の彼女がいらっしゃるとか。うらやましい。

二人目 リュウくん from中国

アルバイトの面談で出会ったリュウくん。基本、面談時の私は相手の気になるポイントを見つけたらめっちゃ聞きます。卒論のテーマとかはよく聞く項目なのですが、

彼の卒論テーマは「セーラームーン」

なんか、原作(マンガ・初期アニメ)ではヒーローのタキシード仮面がセーラームーンのピンチに登場したり、守ってくれるらしいのですが、最近のリメイク版では、あんま守ってくれないらしいです。というか、セーラームーンたちがちゃんと強い。時代ですね。

アニメが好きで日本に来て、ジェンダー論を勉強してて、うまくそこをミックスアップできてるのがすごい。面談30分オーバーでした。

三人目 マイクくん fromナイジェリア

我々が定期的に開催している留学生との交流会globalcafeで仲良くなったマイクくん。彼です。私の英語を根気よく聞いてくれたのは。普段、中学生高校生向けのグローバル体感プログラムで先生をしてくれている彼は私にもやさしかった。ナイジェリアがどんなに素敵なところか、でも日本めっちゃいいとか、たくさん話してくれました。

プログラムでも、「生徒にとっては自分は初めて会うナイジェリア人だから、ナイジェリアを代表して恥ずかしくないように頑張るんだ」と言ってくれていると聞いて、純粋にカッコイイなと。

最後はマイガイと言って肩を組んで、酒を飲み交わしました。
俺、ナイジェリアのサッカー選手ババンギダしか知らなくてごめんね。

マイガイ- マイクくんの後ろ姿。デカイ背中。

すみません。なんだか個人的な思い入れが多分に混じりましたが、一人ひとりがこんな楽しくて、日本という異国の地で自分で道を切り開いているのが留学生です。少しでも彼らの魅力やパワーが伝わりましたでしょうか?

そんな外国人留学生とかかわる仕事に興味を持った方、留学生と日本を変えていきたい方、やっぱ日本にはグローバル教育が必要だ!という方、

一度トモノカイに遊びに来てはいかが?

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