なにをやっているのか
テーマ学習の風景
朝の会は円座になって
小学生を対象とした、全日制オルタナティブスクールを運営しています。
大人と子どもが共に育ち、共に生き、共に創る「学びのコミュニティ」を構築し、主体的に「学び続ける力」を身に付けていく場を創り出すことを目的とした団体です。
日本の子どもたちが、正解なき人生、国境なきグローバル社会で逞しく生きるための「探究する学び」を研究開発、実践しています。学びの選択肢の多様化とその選択の自由に関する認知を拡げる活動と同時に、公教育他各界への情報発信、研修などの普及活動も積極的に行っています。
2004年8月開校。2006年7月NPO法人格取得。2010年に国税庁より、2015年に東京都より認定 NPO 法 人の認定を受けました。
2014年8月には創立 10 周年を機に中野区へ移転し、2016年1月現在29名(小学1〜6 年)が通学しています。
なぜやるのか
振り返れば、21世紀に入った当時の日本は「ゆとり教育」に対する批判の声が溢れ、教師の不祥事が必要以上に大きく報道されるなど、教育に対する信頼感が大きく失われた時代でした。しかし「ゆとり教育」で採用されていた「新学力観(児童・生徒の思考力や問題解決能力などを重視し、生徒の個性を重視する)」は「社会の急速な変化が既習内容をすぐに陳腐化してしまうという問題意識から、変化に対応する諸能力を重視する」という社会背景を踏まえた考え方に基づいており、その認識自体に問題があるとは思えませんでした。
が、結果として「ゆとり教育」は失敗に終わりました。
「学び」という観点から言えば、その方向性が問題だったのではなく、そこに具体的な方法論が無かったことが原因だったにもかかわらず、当時の政府も世論も単なる「ゆとり」批判と「詰め込み」への回帰だけで、創造性の欠片もない主張だけが飛び交っている状況でした。
そこで「批判では未来を創造できない」と考えた私は、20年後の社会を支える子どもたちに必要な教育の代替案を提示することを使命として2004年8月30日に「東京コミュニティスクール」を創立したのです。
どうやっているのか
スクールコンサート(Miracle Hyper Stage)にて
朝の会の風景
「校長という肩書きかつ最年長であるという事実を忘れてしまうほど、子どもたちの中にどっぷり浸かって探究の理論と実践を牽引する<おっちゃん>」「世界中を放浪し、今も高尾でロハスな生活を送る<今ちゃん>」「私立小学校の教員を10年勤めた後、理想の教育環境を求めてTCSに参画。熱い心を内に秘めた女傑<あっちゃん>」「研究者の道から教育の道へ。IT教育まわりは任せておけば安心な<山ちゃん>」などなど、知的で元気で楽しいメンバーが集まっています。
そして最も強力なメンバーが「子どもたち」。彼らのエネルギーは、私たちにとって最高の元気の素です。